
神奈川県の自治体の特徴や詳細情報
神奈川県には全体で33の区市町村が存在しています。それぞれを別けると、19市・13町・1村となってきます。
各自治体ごとに日々の生活の中で感じられるゴミ排出のルールや基準は異なりますが、これらはそれぞれの自治体が置かれている状況や環境によっても左右されている面があるでしょう。
特に人口の違いは顕著であり、少ない自治体であれば3000人以下(町村地域)、多い自治体で300万人以上(市地域)と差も激しくなっています。このような背景からも、各自治体のゴミ処理事情は異なり、最適なゴミ収集&処理の活動にも違いが生じています。
当記事では、主に神奈川県の地域を対象として様々な情報を深掘りしてご案内していければと思います。
神奈川県の自治体情報
ここからは項目別に各自治体の情報を確認してきましょう。
人口数
各自治体 | 人口数 | 各自治体 | 人口数 | 各自治体 | 人口数 |
横浜市 | 376 万人 | 海老名市 | 14.0 万人 | 湯河原町 | 2.2 万人 |
川崎市 | 154 万人 | 座間市 | 13.1 万人 | 開成町 | 1.8 万人 |
相模原市 | 72.4 万人 | 伊勢原市 | 10.1 万人 | 大井町 | 1.7 万人 |
藤沢市 | 44.3 万人 | 綾瀬市 | 8.2 万人 | 箱根町 | 1.09 万人 |
横須賀市 | 37.3 万人 | 逗子市 | 5.5 万人 | 松田町 | 1.02 万人 |
平塚市 | 25.8 万人 | 寒川町 | 4.8 万人 | 山北町 | 0.91 万人 |
茅ヶ崎市 | 24.5 万人 | 三浦市 | 4.0 万人 | 中井町 | 0.89 万人 |
大和市 | 24.3 万人 | 南足柄市 | 3.9 万人 | 真鶴町 | 0.62 万人 |
厚木市 | 22.3 万人 | 愛川町 | 3.9 万人 | 清川村 | 0.29 万人 |
小田原市 | 18.6 万人 | 葉山町 | 3.1 万人 | – | – |
鎌倉市 | 17.1 万人 | 大磯町 | 3.0 万人 | – | – |
秦野市 | 16.1 万人 | 二宮町 | 2.6 万人 | (平均) | 27.9 万人 |
上記のように非常に人口の多い自治体もあれば、1万人に満たない自治体も存在しています。神奈川県の平均の人口数は約27.6万人となりますが、実に28の自治体が平均以下となる状況となっています。
また、世帯/人口数で考えると平均値は45%となります。どちらの自治体も概ね人口数に対しての5.5割弱ほどが世帯数と考えてしまって良いでしょう。
面積と人口密度
各自治体 | 面積(㎢) | 人口密度 (1㎢あたり) | 各自治体 | 面積(㎢) | 人口密度 (1㎢あたり) | 各自治体 | 面積(㎢) | 人口密度 (1㎢あたり) |
横浜市 | 437.5 ㎢ | 0.86 万人 | 海老名市 | 26.6 ㎢ | 0.52 万人 | 湯河原町 | 41 ㎢ | 0.05 万人 |
川崎市 | 143 ㎢ | 1.08 万人 | 座間市 | 17.6 ㎢ | 0.74 万人 | 開成町 | 6.6 ㎢ | 0.28 万人 |
相模原市 | 328.7 ㎢ | 0.22 万人 | 伊勢原市 | 55.6 ㎢ | 0.18 万人 | 大井町 | 14.4 ㎢ | 0.12 万人 |
藤沢市 | 69.6 ㎢ | 0.63 万人 | 綾瀬市 | 22.1 ㎢ | 0.37 万人 | 箱根町 | 92.9 ㎢ | 0.01 万人 |
横須賀市 | 100.8 ㎢ | 0.37 万人 | 逗子市 | 17.3 ㎢ | 0.32 万人 | 松田町 | 37.8 ㎢ | 0.02 万人 |
平塚市 | 67.8 ㎢ | 0.38 万人 | 寒川町 | 13.3 ㎢ | 0.36 万人 | 山北町 | 224.6 ㎢ | 0.004 万人 |
茅ヶ崎市 | 35.7 ㎢ | 0.68 万人 | 三浦市 | 32.1 ㎢ | 0.12 万人 | 中井町 | 20 ㎢ | 0.04 万人 |
大和市 | 27.1 ㎢ | 0.89 万人 | 南足柄市 | 77.1 ㎢ | 0.05 万人 | 真鶴町 | 7 ㎢ | 0.08 万人 |
厚木市 | 93.8 ㎢ | 0.23 万人 | 愛川町 | 34.3 ㎢ | 0.11 万人 | 清川村 | 71.2 ㎢ | 0.004 万人 |
小田原市 | 113.8 ㎢ | 0.16 万人 | 葉山町 | 17 ㎢ | 0.18 万人 | – | – | – |
鎌倉市 | 39.7 ㎢ | 0.43 万人 | 大磯町 | 17.2 ㎢ | 0.18 万人 | – | – | – |
秦野市 | 103.8 ㎢ | 0.15 万人 | 二宮町 | 9.1 ㎢ | 0.29 万人 | (平均) | 73.2 ㎢ | 0.17 万人 |
人口密度については、各自治体ごとの面積・環境面にも左右されますが、概ねどちらの地域も1㎢あたり1万人以下となってきています。人口数2位の川崎市が最も人口密度が高く、人口数1位を誇る横浜市については人口密度順では3番目です。
自治体の面積が最も小さい開成町であっても、1.8万人を超える人口数となるため人口密度も0.3万人(1㎢あたり)に近い状況となってきています。
人口・世帯数から見たゴミ処理事情の違い
各自治体 | 人口数 | 面積(㎢) | 人口密度 (1㎢あたり) | 世帯数 | 世帯密度 (1㎢あたり) |
横浜市 | 376 万人 | 437.5 ㎢ | 0.86 万人 | 179 万世帯 | 0.41 万世帯 |
川崎市 | 154 万人 | 143.0 ㎢ | 1.08 万人 | 77.3 万世帯 | 0.54 万世帯 |
藤沢市 | 44.3 万人 | 69.6 ㎢ | 0.63 万人 | 20.2 万世帯 | 0.29 万世帯 |
大和市 | 24.3 万人 | 27.1 ㎢ | 0.89 万人 | 11.5 万世帯 | 0.42 万世帯 |
茅ヶ崎市 | 24.5 万人 | 35.7 ㎢ | 0.68 万人 | 10.7 万世帯 | 0.30 万世帯 |
上記の5つの自治体例を見てもらうと分かりますが、これらのうち最も人口数が多く、排出されるゴミの量(機会)が多いと考えられる自治体は横浜市です。人口数・世帯数に比例してゴミの量は多くなるため、当然の結果と言えるでしょう。
まず、基本的に世帯数がゴミ排出量の基準となってきます。世帯数が多ければ多いほどゴミの排出される機会は多いものとなってくるでしょう。しかし、ゴミの収集対応などの面を考えるとやや勝手が違ってきます。
ゴミ収集・清掃活動の観点から見ると、特定範囲のエリアの中にどのくらいのゴミが発生するかによってゴミ収集能力や円滑さが変化してきます。このような面を考慮すると、川崎市と藤沢市では3倍もの差があり、単純にゴミ収集活動による負荷・負担が大きくなることが分かるでしょう。
各自治体 | 人口数 | 世帯密度 (1㎢あたり) | 各自治体 | 人口数 | 世帯密度 (1㎢あたり) |
小田原市 | 18.6 万人 | 0.074 万世帯 | 藤沢市 | 44.3 万人 | 0.29 万世帯 |
秦野市 | 16.1 万人 | 0.070 万世帯 | 平塚市 | 25.8 万人 | 0.17 万世帯 |
横須賀市 | 37.3 万人 | 0.16 万世帯 | 茅ヶ崎市 | 24.5 万人 | 0.30 万世帯 |
厚木市 | 22.3 万人 | 0.11 万世帯 | 鎌倉市 | 17.1 万人 | 0.19 万世帯 |
また、上記をみると分かる通り人口の多い自治体については自治体自体の面積の広さも関係してきます。そのため、特定範囲のエリアの中にどのくらいの世帯が存在しているかによって、発生するゴミの量(機会・規模)も変化してきます。つまり、規模の大きな自治体については、範囲を限定してみると実は発生するゴミ量は少ないことが分かります。
逆に面積が狭い自治体については、同じようにゴミ収集活動を行ったとしても4~5割ほどゴミ量が多くなってしまうものと考えられます。
もちろん、各自治体の面積によってもゴミ収集活動を行う規模が異なるため、実際に稼働しているゴミ収集車の台数・作業時間・作業範囲などを考えると、どちらの自治体も同じくらいの規模感になってくるかもしれません。
しかし、焼却施設等の稼働数などの違いは必ずある為、最終的なゴミ処理能力の面を考えると人口の多い自治体の方が、効率よくゴミ収集と処理が行われているものと考えられます。
地域別の詳細情報
各自治体 | 人口数 | 世帯数 | 世帯人数 | 面積 | 人口密度 (1㎢あたり) | 世帯密度 (1㎢あたり) | 地域のゴミ 発生比率(機会) |
横浜市 | 376 万人 | 179 万世帯 | 2.09 人 | 437 ㎢ | 0.86 万人 | 0.41 万世帯 | 7.89 |
川崎市 | 154 万人 | 77.3 万世帯 | 1.99 人 | 143 ㎢ | 1.08 万人 | 0.54 万世帯 | 3.39 |
相模原市 | 72.4 万人 | 34.5 万世帯 | 2.09 人 | 328 ㎢ | 0.22 万人 | 0.10 万世帯 | 1.43 |
藤沢市 | 44.3 万人 | 20.2 万世帯 | 2.19 人 | 69.6 ㎢ | 0.63 万人 | 0.29 万世帯 | 0.88 |
横須賀市 | 37.3 万人 | 16.5 万世帯 | 2.25 人 | 100 ㎢ | 0.37 万人 | 0.16 万世帯 | 0.69 |
平塚市 | 25.8 万人 | 11.6 万世帯 | 2.20 人 | 67.8 ㎢ | 0.38 万人 | 0.17 万世帯 | 0.49 |
茅ヶ崎市 | 24.5 万人 | 10.7 万世帯 | 2.28 人 | 35.7 ㎢ | 0.68 万人 | 0.30 万世帯 | 0.46 |
大和市 | 24.3 万人 | 11.5 万世帯 | 2.10 人 | 27.1 ㎢ | 0.89 万人 | 0.42 万世帯 | 0.49 |
厚木市 | 22.3 万人 | 10.5 万世帯 | 2.12 人 | 93.8 ㎢ | 0.23 万人 | 0.11 万世帯 | 0.44 |
小田原市 | 1.86 万人 | 8.46 万世帯 | 2.19 人 | 113 ㎢ | 0.16 万人 | 0.74 万世帯 | 3.66 |
鎌倉市 | 17.1 万人 | 7.70 万世帯 | 2.22 人 | 39.7 ㎢ | 0.43 万人 | 0.19 万世帯 | 0.32 |
秦野市 | 16.1 万人 | 7.29 万世帯 | 2.20 人 | 103 ㎢ | 0.15 万人 | 0.70 万世帯 | 3.17 |
海老名市 | 1.40 万人 | 6.20 万世帯 | 2.25 人 | 26.6 ㎢ | 0.52 万人 | 0.23 万世帯 | 0.26 |
座間市 | 1.31 万人 | 6.21 万世帯 | 2.12 人 | 17.6 ㎢ | 0.74 万人 | 0.35 万世帯 | 0.26 |
伊勢原市 | 10.1 万人 | 4.71 万世帯 | 2.15 人 | 55.6 ㎢ | 0.18 万人 | 0.84 万世帯 | 2.05 |
綾瀬市 | 8.29 万人 | 3.56 万世帯 | 2.32 人 | 22.1 ㎢ | 0.37 万人 | 0.16 万世帯 | 0.15 |
逗子市 | 5.59 万人 | 2.50 万世帯 | 2.22 人 | 17.3 ㎢ | 0.32 万人 | 0.14 万世帯 | 0.10 |
寒川町 | 4.85 万人 | 2.06 万世帯 | 2.35 人 | 13.3 ㎢ | 0.36 万人 | 0.15 万世帯 | 0.08 |
三浦市 | 4.00 万人 | 1.71 万世帯 | 2.34 人 | 32.1 ㎢ | 0.12 万人 | 0.53 万世帯 | 0.73 |
南足柄市 | 3.96 万人 | 1.66 万世帯 | 2.38 人 | 77.1 ㎢ | 0.51 万人 | 0.21 万世帯 | 0.70 |
愛川町 | 3.92 万人 | 1.76 万世帯 | 2.22 人 | 34.3 ㎢ | 0.11 万人 | 0.51 万世帯 | 0.75 |
葉山町 | 3.10 万人 | 1.30 万世帯 | 2.37 人 | 17.0 ㎢ | 0.18 万人 | 0.76 万世帯 | 0.56 |
大磯町 | 3.09 万人 | 1.29 万世帯 | 2.39 人 | 17.2 ㎢ | 0.18 万人 | 0.75 万世帯 | 0.55 |
二宮町 | 2.68 万人 | 1.17 万世帯 | 2.28 人 | 9.1 ㎢ | 0.29 万人 | 0.12 万世帯 | 0.04 |
湯河原町 | 2.23 万人 | 1.07 万世帯 | 2.08 人 | 41.0 ㎢ | 0.54 万人 | 0.26 万世帯 | 0.46 |
開成町 | 1.88 万人 | 0.73 万世帯 | 2.54 人 | 6.6 ㎢ | 0.28 万人 | 0.11 万世帯 | 0.03 |
大井町 | 1.73 万人 | 0.71 万世帯 | 2.43 人 | 14.4 ㎢ | 0.12 万人 | 0.49 万世帯 | 0.30 |
箱根町 | 1.09 万人 | 0.64 万世帯 | 1.70 人 | 92.9 ㎢ | 0.11 万人 | 0.06 万世帯 | 0.24 |
松田町 | 1.02 万人 | 0.45 万世帯 | 2.28 人 | 37.8 ㎢ | 0.27 万人 | 0.11 万世帯 | 0.17 |
山北町 | 0.91 万人 | 0.39 万世帯 | 2.33 人 | 224 ㎢ | 0.04 万人 | 0.01 万世帯 | 0.09 |
中井町 | 0.89 万人 | 0.34 万世帯 | 2.59 人 | 20.0 ㎢ | 0.44 万人 | 0.17 万世帯 | 0.14 |
真鶴町 | 0.62 万人 | 0.29 万世帯 | 2.16 人 | 7.0 ㎢ | 0.89 万人 | 0.41 万世帯 | 0.11 |
清川村 | 0.29 万人 | 0.11 万世帯 | 2.56 人 | 71.2 ㎢ | 0.04 万人 | 0.01 万世帯 | 0.02 |
それぞれの地域の情報をまとめると上記のようになります。
特徴としては、大きな規模の自治体は人口数こそ多いものの1世帯あたりの人数が多くなる傾向がある為、最終的に発生・排出されるゴミ量は少なくなる傾向があります。逆に小・中規模の自治体の方が単身者世帯の割合が多く、発生・排出されるゴミ量は多くなるような印象を受けるかもしれません。
また、全体の平均値から見た場合のゴミの発生比率(機会)については、「全体平均からの面積の割合」×「全体平均からの世帯密度(1㎢)の割合」により算出をしています。これを見ると、概ね各自治体の人口数に比例する結果となっていますが、極端に大きな差(変化)は無いことが分かります。
大和市を例に出してみると分かりますが、いくら人口密度が高い環境であっても、それ以上に面積と人口数が勝る地域であればゴミの発生機会・量は多くなってくることが分かるでしょう。葉山町と大磯町については、ほぼ同条件の環境となりますが、世帯数が多いことが影響して葉山町の方がゴミの発生比率(機会)は多くなっています。
その他、自治体の面積が広ければ広いほど人口数も多くなる傾向があります。1㎢あたり0.38万人程度が基準になりそうですが、規模の大きな自治体になるにつれて人口数の割合は低くなる状況があるでしょう。もしかすると、各自治体地域ごとの地価が人口数に与える影響もあるかもしれません。
あとがき
今回は、神奈川県の各自治体の細かな情報をお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
人口が多くなってくる東京都近辺の各自治体においては、概ね人口数に比例するかたちでゴミが発生する機会が多いことが分かったかもしれません。
各自治体のゴミ処理能力などは数値上では見えてこない部分となりますが、排出されるゴミ量の規模感を考えた場合には、大きな自治体の方がゴミ処理設備・環境などは充実しているものと考えられます。
しかし、地域の規模感に比例してゴミの量も多くなり、粗大ゴミや不用品なども増えてくるものと考えられるため、このあたりの事情が各自治体の粗大ゴミの料金の違いにも表れているでしょう。
もちろん、ゴミの捨てやすさや問題の解決のしやすさにも繋がる部分があるため、地域の特徴についての理解を深めていくことは重要になってくるでしょう。
神奈川県エリアの情報については『神奈川県|不用品回収・粗大ゴミ処分の業者【リユース本舗】』をご覧ください。