消火器の処分方法5選！無料で捨てられる方法をご紹介

防災のために消火器を置いているけど、長年使っていないなあ…

消火器には使用期限があるから、期限が過ぎたものは処分しなければいけないよ！

え！そうなの！？でも、消火器なんて捨てたことがないから方法が分からないよ…

普通のゴミとして処分できるものではないから、正しい処分方法を確認してみよう！

『消火器の捨て方・処分方法について困っていませんか？』

消火器は火災被害を最小限に抑えるために一家に一台は設置しておくと安心なものです。集合住宅や施設などであれば設置が義務付けされているため、見かける機会も多いかもしれません。

しかし、ごく一般的に生活をしてる場合には、個人で所有する機会はあまりないため、処分・廃棄をする機会もあまりないでしょう。そのため、根本的な扱い方について1から調べないと分からない場合が多いです。

そんな消火器ですが、いざ捨てようとしても「どのような捨て方が正しく、最適なのか？」と悩んでいる人は多いかもしれません。捨てる機会が早々訪れない消火器は、処分の方法に頭を捻ってしまいがちです。

そこで今回は、消火器の正しい捨て方・処分方法について詳しくまとめてみました。ぜひ、当記事を見て参考にしていただければと思います。

【この記事でわかること】

① 消火器の正しい捨て方

② 処分するときの注意事項

③ 消火器について知る

消火器を処分する時の注意・留意事項

消火器を捨てる前に、まずはいくつか確認をしておくべきことがあります。消火器自体も特殊なものとなってくるため、あらかじめ認識を深めておきましょう。

一般家庭ではほぼ所有されていない

一般のご家庭でも消火器を購入して、もしもの際の備えを行うことは可能です。しかし、一般的には個人宅などへの備え・設置義務はないため、ほとんどのご家庭では所有されていません。

多くの地域では地区や建物ごとに消火器が設置されている場所があり、必要な場合に利用することが出来る程度の接点しかないでしょう。

もしもご自宅に所有されている場合には、適切な方法で処分を進めて行く必要があります。

消火器には種類がある

一般的に消火器として問題なく扱われるものについては、国内メーカーが製造した消火器のみとなっています。国外メーカー製品やエアゾール(スプレー)式消火具は、対象外となりますので注意してください。

まず、火災には3つの種類あります。また、これらの火災の種類に応じて、適した消火剤が存在しています。そのため、火災の状況や状況に合わせて、消火器にもいくつかの種類があります。

火災種別＼消火器種別	粉末系 (ABC粉末消火器)	水系 (強化液消火器)	水系 (中性強化液消火器)	水系 (機械泡消火器)	水系 (水消火器)	ガス系 (二酸化炭素消火器)
A火災 (木・紙・繊維・ゴム・樹脂)	〇	〇	〇	〇	〇	✖
B火災 (ガソリン・灯油・油)	〇	〇	〇	〇	✖	〇
C火災 (通電コンセント)	〇	〇(霧状)	〇(霧状)	✖	〇(霧状)	〇

消火器種別	消化の適正
ABC粉末消火器	一般的な燃焼物
強化液消火器	天ぷら油火災
中性強化液消火器	繊維・樹脂類
機械泡消火器	ガソリン・灯油など
水消火器	精密機械
二酸化炭素消火器	–

このように消火器によっても火災の種類に応じて向き不向きがあるため、身近にある消火器も種類や大きさが異なるなど全て同じものではありません。

そのため、処分や買い替えを行う際には消火器の種類に応じて若干の違いがある場合もあります。

消火器の寿命は？

メーカーが推奨する消火器の使用期限は製造から10年(住宅用は5年)とされています。そのため、購入からある程度の期間が経過した段階で買い替えと処分を検討する必要があります。

新しいタイプの消火器であれば、設計標準使用期限が記されていますが、こちらが確認できない消火器については、旧規格品となり既にある程度の時間も経過していることが考えられるため速やかに交換・処分を行いましょう。

消火器はリサイクルしなければならない

消火器はゴミとして捨てることができません。法律により、どのような消火器であってもリサイクルするよう義務付けされています。自治体のゴミ分別ルールを確認すると、「適正処理困難物」として消火器が登録されているかと思います。

これは自治体側では回収や処分ができない品物であるということです。したがって、消火器は自治体のゴミ回収に出すことはできません。

処分時は専用窓口でのやり取りが必要

消火器の回収をおこなってもらえる窓口には「特定窓口」「指定取引所」の2つが存在しています。原則、これら以外の場所では処分・リサイクル回収を行ってもらうことが出来ません。

特定窓口は、引き取りを行える消火器販売店を指します。指定取引所とは、製造業者等が小売業者から廃棄物を引き取るために指定する場所となります。

どちらを利用しても引き取ってもらうことが出来るため、お住いの場所に合わせて利用すると良いでしょう。

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消火器の捨て方・処分方法5選

消火器を処分する方法は、無料のものから有料で処分できるものまで様々です。

ここでは、消火器を処分する際に利用できる5つの方法をご紹介しています。まず、考えられる処分方法について一覧にまとめてみました。

処分方法	費用	詳細
特定窓口で回収を依頼する	無料	場合によっては有料となる
指定引取場所に持ち込む	無料	場合によっては有料となる
メーカーに引き取ってもらう	無料	場合によっては有料となる
ホームセンターで引き取ってもらう	無料	新しい製品を購入した際に利用可能
不用品回収業者に依頼する	有料	利用可能な業者を選んで依頼

上記のようにいくつかの処分方法の中から選ぶことが可能となります。費用を掛けずに処分が可能な方法もありますので、時間や手間を考えてご自身に合う処分方法を選ぶことが大切でしょう。

本記事で消火器をリサイクルするための適切な方法を紹介しますので、参考にしてください。

① 特定窓口で回収を依頼する

全国の約5,000ヵ所に消火器の回収専用の『特定窓口』が設けられており、回収を依頼できます。この窓口は、株式会社消火器リサイクル推進センターのウェブサイトから検索可能です。

回収方法には2つの選択肢があり、「出張回収」と「直接持ち込み」どちらかを選択する必要があります。出張回収を希望する場合、窓口に問い合わせて回収を相談してください。ただし、回収作業は有料です。

特定窓口に直接持ち込む方法は、指定された場所に消火器を持っていくこととなります。こちらであれば回収費用は掛からず無料です。ただし、場所によってはリサイクルするまでの保管費用が掛かることもあるようです。

特定窓口を利用して処分を進める場合には、まずは窓口に問い合わせが必要となります。

② 指定引取場所に持ち込む

全国の約200ヵ所に消火器専用の指定引取場所があり、そこに消火器を持っていき回収を依頼する方法もあります。

こちらは2010年以降に製造された消火器であれば無料で引き取ってリサイクルをしてもらえます。2009年以前の消火器の場合はリサイクル費用として600円程度の費用が掛かりますので注意してください。

消火器にリサイクルシールが貼られているものは、無料引き取りが可能と判断できます。

ただし、都道府県によっては指定場所がない場合もあるため、隣県の指定取引所の利用を検討したり、特定窓口の出張回収の利用を検討しなければならない場合があります。

③ メーカーに引き取ってもらう

お持ちの消火器を製造したメーカーに問い合わせて処分方法を聞くというのも1つの手です。

メーカーごとに対応が異なりますが、メーカー側に郵送をして引き取ってもらえる場合もあれば、先述でご紹介した特定窓口や指定引取場所を案内される場合もあります。

こちらはメーカーの意向により対応が変わるため、結果的には自分で特定窓口に相談をするか指定引取場所への持ち込みを検討する方が処分スピードが速いかもしれません。

消火器は、処分が困難な品物であるがゆえに、製造メーカー側での引き取り手段が設けられているだけで、基本的には他の方法を利用する方が手間が少ないでしょう。

④ ホームセンターで引き取ってもらう

消火器を販売しているホームセンターでは、新しい消火器を購入するのと同時に古い消火器を引き取ってくれることがあります。

コーナンやビバホーム、カインズといった大手ホームセンターでは大抵引き取りサービスを行っているため、消火器の買い替えを検討しているという時は、ぜひホームセンター側に相談をしてみてください。

しかし、ホームセンターで利用できる引き取りサービスの多くは、購入時のレシート等を持ち寄る必要があるなどのややハードルが高めな条件・ルールを設けている場合がほとんどです。

また、引き取りは基本的に店舗への持ち込みが必要となるため覚えておきましょう。

⑤ 不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者はご家庭にあるどのような不用品であっても回収してもらえる便利な業者です。

依頼をすると早ければその日の内に回収に来てくれるため、比較的迅速に処分を進めることが可能です。さらに、定額パックサービスが主流となるため、様々なものを同時にまとめて回収してもらえて都合も良いです。

手間と時間を掛けたくない場合には打ってつけでしょう。ただし、費用はそれなりに掛かります。処分を代行するような立場のサービスとなるため、費用の高さは手間賃と考えて利用することが望ましいでしょう。

1点のみの処分の依頼では割高になることがほとんどであるため、様々な不用品を同時に処分したい場合には最適な処分方法といえるでしょう。

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消火器の処分に関するトラブルシューティング

消火器の処分の際にはトラブルや問題点もつきものです。

どう対処すれば良いのか分からないのに周りに聞ける人がいなかったり、あれこれやっても思ったように処理できなかったりするとイライラしてしまうこともあるでしょう。

ここでは処分に関するいくつかのトラブルシューティングについて詳しく見てみることにしましょう。

持ち運ぶ際に破損しないよう注意する

消火器を指定引取場所やホームセンターに持っていく際に、床や壁にぶつけて壊れてしまわないよう注意しましょう。どこか1箇所でも破損してしまうと中の薬剤が漏れてしまい大変なことになってしまいます。

また、運んでいる途中で安全栓が抜けてしまうことがないように気を付けてください。誤操作で消火器が噴射してしまうこともあるため、持ち運びは慎重に行う必要があります。

期限切れを定期的に確認する

消火器には使用期限があります。期限が過ぎたものは十分に消化の役割を果たせなくなってしまうため、期限が切れてしまう前に処分や買い替えをすることがベストです。

使用期限は消火器の側面にシールで貼られていますので、定期的に確認を行い、期日が近づいたら処分方法を検討し始めましょう。

詳細が分からない物は特定窓口に持ち込む

特にリサイクルシールが貼られていない古い製造品の場合は、扱いに注意しましょう。どういう状況か変わらない場合には、誤作動が起きないように慎重に持ち運び、窓口で確認してみましょう。

長期で保有している消火器がある場合は、いざ使用しようとした際に使用期限が切れているなど問題がある場合も多いです。

まとめ

消火器の処分には、いくつかの捨て方を選択することができることが分かりました。処分方法については、この記事でご紹介した方法から選ぶことができます。

特定窓口で回収を依頼する
指定引取場所に持ち込む
メーカーに引き取ってもらう
ホームセンターで引き取ってもらう
不用品回収業者に依頼する

これらの5つの処分方法がありますので、どちらの処分方法が良いのかは、一番納得できる方法で選ぶようにしましょう。

特に便利な処分方法としては、ホームセンターでの買い替えでしょう。利用ができれば直ぐに古い消火器を手放すことが出来ます。また、回収等のやり取りが手間となる場合には不用品回収業者への依頼が有効です。最終的には業者側が処分を代行してくれる形となるため、お金に余裕があれば依頼をして解決するのも良い方法です。