灯油の処分方法5選!無料で捨てられる方法をご紹介
灯油の捨て方・処分方法・廃棄について困っていませんか?
灯油は燃料として、主に冬場の暖房器具用に活用されます。石油ファンヒータやストーブを愛用しているという人にとっては身近な存在です。
しかし、基本的にワンシーズンしか活用しない灯油は、意外と廃棄・処分方法が認知されていないものでもあります。いざ捨てようとしても「どのような捨て方が正しく、最適なのか?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、灯油の正しい廃棄・捨て方・処分方法について詳しくまとめてみました。ぜひ、当記事を見て参考にしてください。
※当記事は『灯油』の処分方法について詳しく解説をしておりますが、廃油などについての対応も同様に考えることが可能な為、ご参考ください。
【この記事でわかること】 |
① 灯油の正しい処分方法 |
② 処分するときの注意事項 |
③ 灯油について知る |
灯油を処分する時の注意事項
灯油を捨てる前に、まずは確認をしておくべきことがあります。
長期間保管し続けていると劣化してしまう
基本的に灯油には使用期限がありませんが、安全を考慮して「劣化する前に使い切る、もしくは処分する」ことが推奨されています。
ワンシーズンのみに使用するのであれば使い切ってしまえば気にする必要はありませんが、シーズンを跨いで翌年も使用したいという場合は、劣化に注意しましょう。
灯油は劣化してしまうと黄色く濁り、すっぱい臭いを放ち始めます。購入したばかりの灯油と比べると見た目からして異なるため、劣化しているかどうかは分かりやすい部類だといえるでしょう。
品質の落ちた灯油を使用すると暖房器具が故障をしてしまうことがあるため、色や匂いが明らかにおかしいという場合は使用を続けずに処分・廃棄することをお勧めします。
火災に注意しなければならない
灯油は、液体ではありますが一定の温度まで上がった条件下となると火が付きやすいものとなります。
灯油に関しては、外気や室温に応じて自然と火が生じてしまう発火点が存在していますが、ガソリンなどと同様に発火点は約260度となっているため、日常生活においては自然発火の心配はないものです。
しかし、火が付きやすくなる引火点は非常に低く40~60度となっています。そのため、室内や屋外に保管していた場合に関わらず、何かしらの火元が近づくと引火する可能性が非常に高いものとなります。
40~60度となると外気温を意識してしまいますが、発火点ではないため季節的な状況による大きな影響はありません。逆に、火・炎が生じる何かしらの熱源は1000度を超える状況となるため、近くに火元があれば危険です。
ちなみに、火・炎が生じていなくても着火されているタバコ・線香等であれば600度程度となるため、引火の可能性があり非常に危険なものとなります。
ゴミとして捨てることができない
灯油は、自治体で回収してもらえるゴミとはなっておらず、一般ゴミや粗大ゴミで捨てることはできません。
容易に想像ができると思いますが、どちらの自治体であっても灯油は危険物として扱われており、自治体での処理が困難であると掲示がされているでしょう。
保管し続けたり放置し続けることもあまりできないものとなり、屋外や下水道に流したり自然に返すこともできません。それでは「どうやって処分すべきなのか?」と疑問が出てきてしまうでしょう。
そこで、この後に開設する灯油の最適な捨て方・処分方法についてご覧ください。
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灯油の捨て方・処分方法5選
灯油を処分する方法は、無料のものから有料で処分できるものまで様々です。
ここでは、灯油を捨てる際に利用できる5つの方法をご紹介しています。まず、考えられる処分方法について一覧にまとめてみました。
処分方法 | 費用 | ポイント |
① 捨てても良い紙や布に染み込ませて捨てる | 無料 | 場合により利用不可 |
② ホームセンターの引き取りサービスを利用する | 一部無料 | 店舗によりサービス展開が異なる |
③ ガソリンスタンドの引き取りサービスを利用する | 一部無料 | 店舗によりサービス展開が異なる |
④ 自分自身で使い切る | 無料 | 処分以外の方法となる |
⑤ 不用品回収業者に依頼する | 有料 | 基本的に回収可能 |
上記のように、これから処分をする場合でもいくつかの処分方法があるでしょう。費用を掛けずに処分が可能な方法もありますので、時間や手間を考えてご自身に合う捨て方を選ぶことが大切です。
ただし、処分方法によっては利用できる方が限られてしまう状況もあるため、あらかじめ注意が必要です。
① 捨てても良い紙や布に染み込ませて捨てる
こちらは灯油がごく少量だけ残った場合に利用できる方法です。
前述の通り、古くなった灯油はゴミとして捨てられないものではありますが、ほんの少しの量だけであれば、新聞紙や古布に染み込ませることで、灯油を自治体の回収する可燃ゴミに合わせて捨てることも不可能ではありません。
ただし、自治体によっては禁止している場合もあるため、まずはお住まいの地域の灯油の扱いについて、確認をしておき、自治体の分別方法や地域のゴミ出しルールを守って捨てましょう。
紙や布に染み込ませる際は通気性の良い場所で、十分に注意をして火気が近くに無い場所で行いましょう。
灯油を染み込ませた紙や布は可燃ゴミで処分する
そもそもご家庭などから排出される布・紙類などは、可燃ゴミではなく資源ゴミとなります。そのため、通常であれば資源ゴミで捨てることとなりますが、汚れや匂いがある物については可燃ゴミでの排出が求められます。灯油やペンキなどを染み込ませた布・紙類はリサイクルを行うことができなくなってしまうことが理由です。そのため、使用後は資源ゴミには出さないように注意しましょう。
② ホームセンターの引き取りサービスを利用する
ホームセンターで灯油を購入していた場合には、新たな灯油の購入時に、古い灯油を引き取ってくれるサービスを利用できる場合があります。こちらを利用できれば、比較的容易に古い灯油を処分することが可能でしょう。
近場に引き取りサービスを行っている店舗があれば、手軽に余った灯油を処分してもらうことができます。しかし、どちらの店舗でも行っているわけではないため、確実に利用できるサービスというわけではありません。
引き取り費用については、無料の場合のあれば有料の場合もあるので、あらかじめ利用できる場合には料金が掛かるかどうかを確認しておくと安心です。
③ ガソリンスタンドの引き取りサービスを利用する
灯油を処分する場合に最も頭に浮かぶ方法が、ガソリンスタンドを利用することになるでしょう。ほとんどのご家庭がガソリンスタンドから灯油を購入していると考えられるため、多くの方に該当するでしょう。
ガソリンスタンドでは「廃油処理サービス」というものを行っており、このサービスを利用することで余った古い灯油を引き取ってもらうことができます。
ただし、こちらについても店舗ごとに回収・引き取りサービス実施有無が異なるため確認が必要です。また、公式ホームページなどでは公表していないことが多いため、近所のガソリンスタンドで直接店員に聞く必要があります。各地域によっては、廃油処理が可能なサービスステーションが決まっている場合が多いため、事前に確認を行いましょう。
費用に関しても店舗により異なるため、サービスを行っているかどうかの確認と同時に聞いておくと良いでしょう。これらのことから、セルフのガソリンスタンドではなく、フルサービスの有人ガソリンスタンドに問い合わせた方が無難です。
ガソリンスタンドに聞いて回れば大概は処分が可能
事前の説明の通り、灯油は自然に捨てることはできず、正しい方法での処分が必要となってきます。そのため、灯油を確実に取り扱っているガソリンスタンドで対応をしてもらえなければ、使い切る意外での処分方法が無くなってしまいます。当然ながらそのような状態となることは望ましくはないため、多くのガソリンスタンドでは灯油の引き取りに対応しています。
※【コスモ石油 Q&A】:古くなった灯油の処理はどうすればよいですか? サービスステーション検索(余った灯油無料引取SS)
④ 自分自身で使い切る
根本的な解決とはなりませんが、そもそも灯油を使い切ってしまえば処分する必要がありません。シーズンをまたいで保管していると灯油が劣化してしまうため、できるだけワンシーズン内に使い切ることが推奨されます。
良くある解決方法として、空焚きをして使い切るという方法が有名です。しかし、冬期シーズン意外に利用すると暑さなどから利用しづらい面もあるかもしれません。
しかし、暖房として利用をしなくとも、除湿か乾燥機の代わりとして使用することもできるので、洗濯物を室内干ししなければいけないという時に利用をしてみてはいかがでしょうか。
そのため、梅雨時期の洗濯物の乾燥に使うと効果的かもしれません。灯油が余っている場合には、梅雨明けまでに使い切ろうと考えておくと良いかもしれません。
暖房以外の用途で使うという場合は、火事や換気不足による体調不良に十分に注意してください。
⑤ 不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者はご家庭にあるどのような不用品であっても回収してもらえる便利な業者です。一般的にイメージされるものは粗大ゴミのような大型ゴミではありますが、ガソリンのような危険物であっても回収をしてもらえます。
依頼をすると早ければその日の内に回収に来てくれるため、比較的迅速に処分を進めることが可能です。さらに、定額パックサービスが主流となるため、様々なものを同時にまとめて回収してもらうことができ都合も良いです。
灯油のような処分方法が限定されるものの場合には、手間と時間を掛けずに処分を行えるため打ってつけでしょう。ただし、費用はそれなりに掛かります。処分を代行するような立場のサービスとなるため、費用の高さは手間賃と考えて利用することが望ましいでしょう。
しかし、若干の注意と確認が必要です。不用品回収業者によっては、扱える廃棄物の種類や運搬等を行うことができる許可を受けていない場合には取り扱ってもらえません。この点に関しては事前に問い合わせ時点で確認をしておくことが必要となるでしょう。
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灯油の処分に関するトラブルシューティング
物を捨てるという行為には、悩みやトラブルがつきものです。灯油を捨てようと思った際に思わぬトラブルが発生して頭を悩ませてしまうこともあるでしょう。
ここでは、灯油の処分に関するトラブルシューティング・注意点をご紹介します。
川に流したり土に染み込ませることは厳禁
灯油を不適切な方法で処分をすることは絶対にやめましょう。特に、川や空き地、山などに捨ててしまうというケースは懸念されるもので、絶対に行ってはいけません。
灯油は危険物です。身勝手に処分をしてしまうと環境汚染や水質汚染、人体や生態系への悪影響が出てしまう危険が大いにあります。トイレに流したりお風呂の排水溝に流すことも厳禁です。
処分をするのが面倒だからと適当に捨ててしまうと、法律に違反して刑罰を受ける可能性もあるため注意してください。
燃やして処分をすると危険
灯油が燃料だからと、ストーブ等の本来の用途以外の方法で使用することは危険です。特に「自分で燃やしてしまえば良い」「キャンプ等の燃料として使用しよう」と考える方もいるかもしれませんが、こちらも厳禁です。
灯油の引火点は40~60度とかなり低くなっており、簡単に火が燃え移ってしまいます。たとえ屋外で燃焼させたとしても、近くの木や草に飛び散った灯油に引火してしまう危険性があります。自分の手や服についていたら大火傷をおってしまう可能性もあります。
とにかく非常に危険な行為となるため、灯油を燃やして消費するという方法は絶対に行わないでください。
保管の場合には専用の容器を使用しなければならない
灯油については、厳密に使用期限が定められているものではありません。そのため、劣化を避けられる形であれば一時的に保管することも有効と考えられます。
灯油は、紫外線・空気・温度・水分の5つが原因で変質する物質となります。そのため、完全に劣化を防ぐ手段はないと考えられますが、ある程度条件を保つことができれば比較的劣化をさせずに保存することが可能でしょう。
まず大前提として、保管をする場合には専用のポリタンクや一斗缶、金属製タンクや携行缶など密閉容器を使用しましょう。これら以外の容器を使用した場合には事故に繋がる危険があるため十分に注意が必要です。
容器に一時的に保管する場合には、日光を避け紫外線や温度変化での劣化を防ぎましょう。また、気温差が激しい環境を避け、結露が起きて水分が混入しないように注意が必要です。また、密閉状態を保ちできるだけ空気による劣化を避ける必要があります。
乾燥や空焚きなどの目的で改めて使用を考えている場合には、保管方法に十分注意して管理しましょう。
まとめ
灯油にはいくつかの捨て方があることが分かりました。ガソリンスタンドやホームセンターでの引き取りを依頼する方法が一般的ではありますが、処分に手間を掛けたくないという場合は不用品回収業者を利用するのも1つの手です。
ご自身の状況を考えて、どの方法が1番納得のいく処分となるか、検討してみてください。
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