ガラスの処分方法7選!無料で捨てられる方法をご紹介
ガラスは、毎日使うグラスや食器、ガラス瓶や瓶詰め商品などのほか、家電やガラステーブルやガラスケース、ガラス窓など、私たちの暮らしの中のさまざまな場所で活用されています。普段はピカピカに磨いて綺麗に使っているガラス製品ですが、「使わなくなった」、「割れてしまった」など、ガラスを処分したい場合もあるのではないでしょうか。
しかし、ガラス製品をそのまま捨てると、ガラスのカケラで怪我をしたり、回収業者に迷惑をかけてしまったりする可能性もあります。
そもそもガラスは何ゴミに分別されるのかという基本的な知識についても覚えておくことも大切です。
そこで今回は、ガラスを安全に処分するための7つの方法について詳しくまとめてみました。ぜひ今後のガラスを処分したい時の参考にして下さい。
ガラスを処分する時の注意事項
ガラスは、割れていないものでも処分する際に割れてしまって怪我をする可能性があります。
そのため、ガラスを処分する時には、十分な注意が必要となります。
ガラス製品のうち、自分で処理できるものは特に問題はありませんが、割れたガラスや、ガラスの水槽、ガラスケース、窓ガラスなどの大きなものは、処分に困ってしまうこともあるでしょう。
いずれにしても処分の際に危険を伴うガラス製品は、捨てる側も回収する側も安全にガラスを処分できることが重要です。ガラスを処分するときに守らなければならないルールについて、ここでしっかりと確認しておきましょう。
各自治体のゴミ出しのルールに従う
欠けたり割れたりしたガラスの処分方法については、各自治体で細かく決められている場合がほとんどです。まずは住んでいる地域のゴミの出し方をしっかりと理解して、ゴミ出しのルールに従うことが重要です。何ゴミに分別されるのか、他のゴミと一緒に袋に入れてもよいのか、など詳細に確認しておきましょう。
割れてしまった食器や花瓶は、ガラスの欠片や割れた箇所が袋から突き出して怪我をしてしまう可能性があります。割れていない場所も回収時に割れて飛び散ってしまう可能性も高く、回収業者にも危険が伴います。
そのため、ダンボールや新聞紙でガラスをくるみ、「ワレモノ」、「キケン」など、ケガに注意しなければならないゴミであることを油性ペンで「ワレモノ危険」などと大きく書いて、危ないゴミであることの注意喚起などの処置をするようにしましょう。
自治体によっては、一般ゴミの袋とは別の袋で出すなどのルールが制定されているところもあります。
ガラスは何ゴミ?処分が有料になる場合もある
ガラス製品は、サイズによって処分方法が異なります。コップや花瓶のような小さなものであれば、自治体のゴミ袋に入れて不燃ゴミとして処理することも可能です。
しかし、窓ガラスや水槽など、ゴミ袋に入りきらないような大きなガラスは、粗大ゴミとして自治体が販売しているシールを購入して処分したり、回収業者に依頼して処分してもらったりする必要があります。
この場合、いずれも処分のための費用が発生してしまうため、ガラスの処分が有料になってしまうことがあります。
処分費用は、ガラス製品の重さや大きさにもよりますが、例として窓ガラスを処分する時の大まかな目安を掲載します。
処分方法 | 費用目安 |
自治体の粗大ゴミ | 500円〜 |
民間の回収業者 | 1キロ単位で計算(業者によって変動あり) |
窓ガラス専門業者(交換) | 15,000円〜 |
ガラスの処分方法7選
ガラスの捨て方は、ガラス製品の大きさや重さによって異なります。不用になったガラス製品は、できるだけお金をかけずに捨てたいものですが、安全性を考えるとそうも言ってはいられない場合もあります。
ここでは、ガラス製品を捨てる際に「無料で処分できる方法」や「お金はかかってしまうが便利に捨てられる方法」など、目的に合わせてガラスを捨てることができるように7つの処分方法について詳しくご紹介しています。
自治体で回収してもらう
不燃ゴミとして出す
コップや食器、花瓶などの小さなガラス製品は、一般家庭の不燃ゴミとして分別されます。大きさや重さの基準や収集日は各自治体で決められているので、住んでいる地域のゴミの出し方を確認してみましょう。
基本的には、回収業者やゴミ袋に触った人が怪我をしないようにすることがポイントです。割れた箇所にガムテープをはって鋭角をカバーしたり、ダンボールや新聞紙でガラスをくるんで、触ったり落としたりしても破片が飛び散らないようにしましょう。
さらに自治体が指定する不燃ゴミ回収日の当日の朝、指定袋にいれて収集日を守って出すことも大切です。
「ワレモノ注意」、「ガラス製品」、「キケン」などマジックで大きく袋に記載して誰がみてもガラスが入っているのでキケンであることがわかるようにするとより安全にガラスを不燃ゴミとして出すことができます。
粗大ゴミとして出す
ゴミ袋に入りきらない大きさのガラス製品は、自治体で決められた回収日に粗大ゴミとして出すことができます。
自分で割って小さくできるものであれば、軍手やメガネをつけて安全な場所で安全に細かくカットする方法もあります。この場合、ゴミ袋に入るサイズまで小さくし、まとめて不燃ゴミとして出すことができるので無料で処分することが可能です。
しかし、自分でカットするのが難しいものやカットできないものなどは、自治体が販売する粗大ゴミシールなどを購入して回収してもらう必要があります。ゴミを回収する際にガラスを回収する作業員の方や周りの方がケガをしないようにすることに配慮しましょう。
この場合、粗大ゴミ処理のためのシール購入費用がかかるので、有料での処分となってしまうことを理解しておきましょう。
リサイクルゴミとして出す
ワインの瓶やジャム、調味料が入ったガラス瓶の商品は、リサイクルゴミとして各自治体で回収してもらうことができます。
リサイクルの仕組みは、リサイクルの対象となるガラス製品を自治体が回収し、回収されたガラスをリサイクル工場へと届けます。
工場へ運ばれたガラス瓶は、それぞれ色別に分けられた後、工場内で細かく粉砕され、ガラスウールやアスファルトなどの原材料として加工されるものと、再びガラス製品の原料となるものに分けられます。
ガラス製品の原料として粉砕されたガラスは、「カレット」と呼ばれる原材料になり、カレットは、瓶の製造工場で新たな天然資源と混ぜ合わされ、新しいガラス製品として生まれ変わります。
この仕組みに利用されるガラスのことをワンウェイ瓶といい、一度使った後、また原材料に戻されるという特徴を持っています。
ゴミ処理場に直接持ち込む
不燃ゴミとやリサイクルゴミとして出せないガラス製品は、直接ゴミ処理場に持ち込んで処分するという方法もあります。
直接ゴミを搬入するので、粗大ゴミシールを購入する必要はありません。自分で運べるものなら大抵のものは捨てることができるので、大量のガラス製品や大型のガラステーブルなども処分することができます。
搬入場所は、各地方の自治体が指定するゴミの最終処分場です。大量のゴミやなるべくお金をかけずに処分したいゴミは、直接ゴミ処理場に持ち込むと、回収料金よりもはるかに安い金額でガラス製品を処分することができます。
自治体によって処分費用は異なりますが、大まかな目安としては10kgにつき100円〜となっています。営業時間や営業日なども自治体によって異なる場合があるので、まずは、搬入先のゴミ処理場に直接問い合わせて詳細を確認してみるようにしましょう。
リサイクルショップに持ち込む
プレゼントやノベルティなどでもらったあと使っていないガラス製品をしまいこんでいるという人もいるのではないでしょうか。
未使用のグラスや食器・花瓶のほか、ガラスを使った家電、家具は、リサイクルショップなどを利用すれば買い取ってもらえることがあります。
ブランド物やメーカーものであれば、状態によっては高額で買取してもらうことも期待できそうです。ノーブランドであっても未使用品や綺麗な状態であれば、十分買い取ってもらうことも可能です。箱やケースがあれば、必ず一緒につけておくようにしましょう。
そのままの状態で買い取ってもらうよりも高く売れる可能性があります。
ガラス製品以外の不用品があれば、まとめて近くのリサイクルショップに持ち込んで査定してもらうことができるので、断捨離や引っ越しの時などにも便利です。
フリマアプリやオークションを利用する
ブランド品やメーカーの食器や花瓶、ガラスを使った状態の良い家具や家電製品は、フリマアプリやネットオークションを利用して販売できる可能性もあります。
いずれもアカウントを取得する際、個人情報を入力する必要があるので、出品前の手順はあらかじめ確認しておくようにしましょう。
フリマアプリやネットオークションでは、自分で販売価格や最低落札価格を決めることができるので、リサイクルショップよりも高値で売ることが期待できますが、実際に売れるかどうかは出品してみなくてはわかりません。
また、大きさや重さによっては、送料が高くなってしまうことも考えられますので、事前に確認しておくことが大切です。
インターネットを通じた商品の売買には、いろいろなルールや利用規約が定められているので、しっかり内容を理解した上で利用するようにしましょう。
リユースする
ガラス製品の中でも、ビール瓶や牛乳瓶・お酒の入ったガラス瓶などは、販売店やお店で回収してもらうことが可能なものもあります。例えば、酒屋から箱買いした瓶ビールなどは、そのまま販売店で引き取ってもらうことができます。
銭湯などで飲んだジュースや乳製品の瓶なども、飲んだ後の空き瓶を回収するためのケースが設置されていますし、牛乳は配達業者が空き瓶をそのまま回収してくれる仕組みになっています。
お店で回収されたガラス瓶は、その商品を扱う食品工場や飲料工場できれいに洗浄し、再度商品を詰めた状態で販売されます。この仕組みをリユースと言い、リユースに使われるガラス瓶のことをリターナブル瓶と言います。リターナブル瓶には、「リターナブル瓶マーク」がつけられており、ガラス瓶が割れたり欠けたりしない限り何度も使うことができます。
新しく瓶を作るための天然資源を無駄に使うことがないので、地球環境の保全にも役立てることができるエコ活動として導入されています。
不用品回収業者に依頼する
ガラスの安全な捨て方としては、「不用品回収業者に依頼する」という方法があります。
不用品回収業者は、家庭の不要なものを回収してくれる便利な業者です。家具はもちろん、壊れた家電や使わない日用品や生活用品などにも対応してくれるので、引っ越しや断捨離でたくさんの荷物をまとめて処分したいという人には特におすすめです。
不用品回収業者は民間の企業なので、中には高額な料金を請求してきたり、不法な廃棄をしているところもありますので、注意が必要です。
安心できる業者を選ぶには、「廃棄物収集運搬許可証」を取得しているかどうかを確認することが大切です。
まずは、複数の業者から見積もりを出してもらうのも良いでしょう。料金やサービス内容に納得できれば、自分の都合の良い日時を決めて回収依頼をします。
リユース本舗では、割れたガラスや、大きなガラス製品は、スタッフがしっかり梱包して丁寧に搬出していますので、忙しくて時間がないという人にもおすすめです。ガラス窓ひとつからでも回収いたしますので、ぜひ問い合わせてください。
ガラスの処分に関するトラブルシューティング
ガラス製品の処分はルールや方法を理解しておけば、それほど大変なものではありません。しかし、中にはトラブルに発展してしまうケースもあります。
ここでは、ガラスの処分時におこってしまいがちなトラブルとその対処法について詳しくみてみることにしましょう。
ガラスは割って小さくするべき?
大きなガラスは不燃ゴミとして出すことができません。
ガラスを割って小さくすることで不燃ゴミに出せるようにはなりますが、実際にガラスを割るのは大変危険です。
周りにガラスが飛び散ったり、割れたガラスで怪我をしてしまう可能性が高いので、やめておきましょう。
既に割れてしまっているガラスは、安全に配慮しながら不燃ゴミの袋に入れて回収日の当日の朝に出しましょう。
ガラスの汚れを綺麗にしたい
フリマアプリやネットオークション、リサイクルショップに持ち込むガラス製品は、使用感を感じさせない綺麗なものほど高く売れやすい傾向にあります。
汚れた水槽やガラス製品をそのまま持ち込んで安く買い取られてしまう前に、きちんとガラスを磨いてピカピカにしておきたいものです。
<対処法>
ガラスを磨くには、重曹やクエン酸を使ってピカピカに磨くことができます。
水槽やガラスケースの場合は、大きなゴミを取り除いておき、ある程度埃などを払った状態で行います。
用意するもの
- 重曹 (水で溶かして重曹水を作り、スプレー容器に入れておく)
- クエン酸 (水で溶かしてクエン酸水を作り、スプレー容器に入れておく)
- 雑巾2枚
手順
- ガラスに重曹水をガラス部分にスプレーします。
- 雑巾を濡らして固く絞り、重曹水を拭き取ります。
- クエン酸水をガラス部分にスプレーします。
- 雑巾を濡らして固く絞り、クエン酸水を拭き取ります。
- 乾いた雑巾で乾拭きをしてピカピカに磨き上げます。
持ち出す時にガラスを割ってしまった
ガラス製品は衝撃に弱いので、自分たちで家から持ち出そうとすると、重くて落としたり、壁にぶつけてしまったりと、ガラスを割ってしまうことがあります。
ガラスは、目に見える大きなガラスの欠片以外にも小さな欠片があちこちに飛び散ってしまう可能性があります。特に透明なものはその場で見つけることが難しく、あとになって踏んで怪我をしてしまった!ということも少なくありません。
<対処法>
割れてしまったガラスは、適当に片付けるのではなく、その場でしっかりときれいに回収しなくてはいけません。
割れたガラスの周りを歩くのは大変キケンですので、周りに誰も近寄ることのないように注意することが大切です。自分自身も怪我をしないように靴やスリッパをはいて回収するようにしましょう。
- 割れたガラスの大きな欠片を拾います。手を切ってしまう可能性があるので、ゴム手袋や軍手をつけて慎重に拾い集めましょう。
- ガラスが割れた箇所とその周りを掃除機できれいにに吸い取りましょう。
- いらない雑巾でガラスが割れた箇所とその周りを入念に拭き取りましょう。必要であれば、複数枚の雑巾を使って拭き取ります。
- 最後にもう一度ガラスが割れた箇所やその周り、さらにその外回りも満遍なく掃除機をかけます。
- 集めたガラス片は、ダンボールや新聞紙にまとめてくるみ、ぐるぐるまきにしてガムテープで固定しましょう。
回収作業に使った軍手やゴム手袋、スリッパなどは、小さなガラスの破片がくいこんでいる可能性があるので、割れたガラスと一緒に処分することをお勧めします。
まとめ
ガラスはその大きさによって処分方法が異なることがわかりました。また、その処分方法については、この記事でご紹介した方法から選ぶことができます。
どんな処分方法が良いのか、ガラス製品のサイズや状態によって最適な手段を見つけてください。
- 自治体の一般ゴミとして出す
- 自治体の粗大ゴミとして出す
- 自治体が指定するゴミ処分場へ持ち込む
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリで売る
- 買い替えの家具店で引き取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
など7つの処分方法があります。どんな処分方法が良いのかは、それぞれで一番納得できる方法で選ぶようにしましょう。
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