仏壇の処分方法5選!無料で捨てられる方法をご紹介
『仏壇の捨て方・処分方法について困っていませんか?』
仏壇を所有されているご家庭では、ご事情によって仏壇が不要になる場合があります。
一般的に仏壇は家族間で引き継いで所有されていくものとなるため、買い替え等の事情を除き、処分のみを行うということはあまりありません。
「実家に住む人がいなくなったため、仏壇の管理ができなくなった」といったようなお悩みを解決するために、こちらでは仏壇の処分方法をご紹介していきます。
仏壇の処分する時の注意事項
仏壇については、一般的な粗大ゴミと同様に捨てるということがしにくい物であり、処分の際にはしっかりと供養することを考えた上で処分を進める必要があります。
ただ処分を行うということであったとしても大きなトラブルに発展するケースもあるため、忘れずに確認が必要です。
≪ 注意事項 ≫
- 正しい手順で処分を進めること
- 仏壇を処分する時に粗末に扱わないこと
- 宗教ごとのルールがある場合はルールに従わなければいけない
- 仏壇の中身をチェックすること
- 自治体等の処分のルールに則ること
処分の仕方が分からない場合は処分のルールや流れなどを確認してからおこなうのが確実です。
正しい手順で処分を進めること
まず、仏壇については使用しなくなったからといって、気軽に粗大ゴミ等で処分を進められるものではありません。
もちろん、厳密にそうしなければならないというルールはありませんが、神聖なものとして扱われるものであるため、先祖を敬う気持ちを忘れずに適切な手順で処分を進めるべきものです。
その代表的な手順の1つとして『魂抜き・閉眼供養』があります。これらを行わずにただ仏壇を捨てるようなことがあれば、罰当たりな行為となりかねないため、どのような処分方法を行う場合でも必ず対応する必要があります。
仏壇を処分する時に粗末に扱わないこと
今まで先祖を祀ってきたものが仏壇です。その為、ただの物のように扱わない方がよいでしょう。
閉眼供養をおこなって魂抜きをおこなった後であっても、ご先祖様の魂が長く入っていた仏壇を粗末にあつかってしまうことはとても失礼な行為にあたります。処分するまでの期間も最後まで丁寧に扱うことが大事です。
宗教ごとのルールがある場合は手順に従う
仏壇には宗教ごとに決められたルールがある場合があります。例としては、浄土真宗では、位牌に関しては扱いが異なっています。※仏壇はその他の宗派と処分方法は同じです。
ほぼ全ての宗派で、仏壇の処分時、位牌も同じく魂抜きの供養を行います。しかし、浄土真宗は位牌に魂は宿っていないという考え方をするため供養をしない、また、位牌を必要としないので元々ないというケースもあります。
仏壇の中身をチェックすること
仏壇には、引き出しであったり収納スペースが設けられている場合がほとんどです。
その収納スペースには、何かしら小物であったり何かが残っているケースが多々あります。例えば、経典や数珠、遺影であったり、時には印鑑や通帳といった大事なものが保管してあることがあるので注意が必要です。
日常から仏壇を開けることが少ない場合には、入れた本人も忘れてしまっている場合がありますので、くれぐれもチェックを忘れないようにすることが必要です。
自治体等の処分ルールに則って処分を進める
一般的に仏壇は専門の家具として扱われる場合が多く、粗大ゴミ等で捨てることはできない場合が多いです。しかし、自治体によっては粗大ゴミとして仏壇を排出することが出来る場合もあります。
この場合、自治体で粗大ゴミとして収集してもらえるため排出すること自体は全く問題がありませんが、魂抜き・閉眼供養を行わずにゴミとして出すようなことはあってはなりません。モラル・倫理的にも正しい行為ではないでしょう。
更に、排出の仕方も工夫が必要かもしれません。ご自宅の軒先やゴミ収集場所(集積所)にポンと出されている状態は、見た人からするとギョっとしてしまうほど驚くような光景です。また、気味も悪いでしょう。その為、排出の際の注意点などを自治体に確認して、適切なかたちで排出することが求められます。
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仏壇の処分方法5選
ここからは、具体的に仏壇を処分するための5つの方法をご紹介いたします。
① お寺で供養をおこなった上で自分で粗大ゴミとして処分
② お寺で供養と処分を依頼する
③ 仏壇店(仏具店)に相談して処分を行う
④ 供養をおこなった後に不用品回収業者に依頼
⑤ 供養、処分のどちらも対応してくれる不用品回収業者に依頼
こちらでは、メリットとデメリットを踏まえてそれぞれご紹介いたします。
① お寺で供養をおこなった上で自分で粗大ゴミとして処分
メリット | デメリット |
・お金をかけず、一般ゴミ同様に処分することができる | ・魂抜き/閉眼供養を行う必要がある ・自身で粗大ゴミとして分別して捨てなくてはいけない ・近隣住民を不快な気持ちにさせる可能性がある |
菩提寺の住職にお願いして閉眼供養をおこなった後、仏壇の扉を閉じてしまえばその仏壇はただの箱となります。そうすることで、仏壇であったとしても自治体で粗大ゴミ扱いとして処分することが可能となります。
しかし、自治体によっては仏壇を粗大ゴミとして回収を受け付けていないところもあります。そのため、事前に回収してくれるのか自治体に問い合わせをしておくようにすることで当日に捨てられない、といったトラブルを回避することができます。
自治体での粗大ゴミの回収方法は、「自宅前で回収してもらう」「ゴミ処理場まで持ち込む」「ゴミ収集所で回収してもらう」といった3つの方法があります。また、捨て方にも注意が必要です。仏壇は木材や金属など別の素材で作られており、可燃ごみと不燃ごみなどが混在している場合があるため、場合によっては解体して分別する必要があるなど手間も掛かります。
一方で、仏壇から魂抜きを終えていて普通の箱になったとはいえ、解体を自身でおこなうことや一般のごみと合わせて粗大ゴミとして捨てることに対して、どうしても抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。また、仏壇が粗大ゴミとして置かれているのを見たほかの方も不快に思う場合もあるかもしれません。
② お寺で供養と処分を依頼する
メリット | デメリット |
・供養と処分の2つの作業を一緒におこなうことができる | ・ある程度の費用が掛る |
はじめに故人の霊をまつる、その方の芳名や戒名を記した牌(ふだ)である位碑を納めているお寺があるのであれば、そちらのお寺に仏壇の処分を相談してみましょう。
供養が終わったら、お焚き上げがお寺で可能かどうかも一緒に確認しておきましょう。対応ができるお寺であったとしても、お寺によっては決められた時期にしか受付できないケースもあるため、希望通りに処分ができないことも想定されます。
確認すべき事項を把握した上で、費用感も把握しておくことが必要です。閉眼供養に伴うお布施の代金に関しては、決められているお寺がある一方で、心づけで支払うなど代金が分かりにくいお寺もあります。
一般的な相場感としては、概ね5,000〜10,000円程度と言われています。加えて、お寺のお焚き上げまで可能なら、その費用も把握しておくことが重要です。
③ 仏壇店(仏具店)に相談して処分を行う
メリット | デメリット |
・仏壇を購入したお店であれば相談がしやすい ・お寺とのお付き合いがなかったとしても、処分することができる | ・ある程度の費用が掛る ※お店により費用は異なる |
使っている仏壇を購入した店舗であれば処分を依頼することができます。とはいえ、仏壇は何回も買い替えたりするものではないため、年月を重ねるごとにお住いの近くの仏具店が閉店してしまうといったケースも考えられます。
まずは購入した店舗よりもご自宅から近い身近な店舗に処分が可能か確認しましょう。その際に、訪問で引き取り・依頼者の持込対応・運送会社の利用などの有無を確認しておきましょう。事前に仏壇の大きさを仏壇店に共有しておくと手続きがスムーズに進みやすいです。
また、仏壇店であればお寺との御付き合いがなかったとしても希望に応じて提携しているお寺をご紹介してくれたり、そのほかの供養やお焚き上げまでをおこなってくれるケースもあります。もちろん費用はかかるのですが、お寺との繋がりがない方は仏壇店からのご紹介なので安心してお任せすることができます。
④ 供養をおこなった後に不用品回収業者に依頼
メリット | デメリット |
・自身で粗大ゴミとして処分する必要がない ・搬出/解体などの対応を任せることが出来る | ・自身で捨てる時よりも高い費用が掛る ・早ければ即日回収をしてもらえる |
お寺で仏壇を供養を行おこなった後に、ご自身で粗大ゴミとして捨ててしまうことが嫌な方は、個別に不用品回収業者へ仏壇の処分を依頼することを検討して下さい。
不用品回収業者であれば、自宅まで仏壇を引き取りにきてくれる上に運び出しや持ち込みの手間なども負ってくれるため、周りへの配慮や変に気にする必要がなくなります。
不用品回収業者に回収を依頼することによる費用は、大体5,000円〜10,000円となっています。
⑤ 供養、処分のどちらも対応してくれる不用品回収業者に依頼
メリット | デメリット |
・自身で処分に伴う手続きを全て委託できる ・お寺とご縁がなくても手続きを進められる | ・その他の方法と比べ費用が多く掛かる ・回収後の対応が不明瞭 ・期待した対応を行わない悪徳業者もいる |
先述の流れと少し異なりますが、供養と処分のどちらも対応をお願いできる不用品回収業者に依頼するのが良いでしょう。
お寺との付き合いが以前は活発にあったが、疎遠になってしまいご相談すること自体が気まずいとったケースであったとしても、不用品回収業者に依頼する形であれば、気にせず依頼することができると思います。
理由としては、不用品回収業者側で提携しているお寺の方がお客様の自宅へ訪問して供養をすることも可能となっているからです。しっかりと供養をした上で仏壇の処分をしたいといった要望のある方でもこの方法なら安心できるでしょう。
不用品回収業者に依頼した場合は、回収後に合同供養をおこなって無料としている不用品回収業者と提携先寺院の方が訪問してくれて閉眼供養を行い、お布施代が25,000円~30,000円が相場として負担が必要なケースの2つが考えられます。
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仏壇の処分に関するトラブルシューティング
仏壇を処分する上でトラブルが起こってしまうケースもあります。
≪ 3つのトラブル ≫
- 仏壇が回収してもらえない
- 口コミを鵜呑みにして適当な業者に依頼してしまった
- 何もせず粗大ゴミとして出してしまった
上記の3つのケースでトラブルがあったり、回収ができない場合があるので注意して下さい。
仏壇が回収してもらえない
不用品回収業者ならどこでも仏壇を回収してくれるわけではなく、業者よってはに仏壇の回収ができないと言われるケースがあります。例えば、以下の3つの理由で回収してくれないことがありますので、注意が必要です。
・閉眼供養を依頼者が済ませていないから
・位牌や遺骨が残っているから
・仏壇の供養であったり処分方法、そのルートが確保できていない
特に遺骨が残っているケースなどですと、業者側を困らせることにも繋がりかねないので注意して依頼して下さい。
口コミを鵜呑みにして適当な業者に依頼してしまった
インターネットに載っている「口コミ」や「ランキング」「評判」といった項目は、完全に信じても良いというわけではないことはご存知でしょうか?
仏壇を処分しようとした鈴木さん(仮名)は、不用品回収業者をネットで検索して口コミ評価がとても高い業者を見つけました。「口コミが満点ばかりだから、きっととても良い業者なんだろう」と思い、見つけた業者に電話して依頼しました。
このような被害は実際におこってしまっています。ネット上の口コミは業者を選ぶ際に役立つ情報の1つではあるのですが、実際の利用者の感想・レビューに混ざって、イメージ・印象操作で業者側が書いた評判が混ざっている可能性があり、必ずしも信じて良いとは限らないのです。
口コミがとても良い業者を見つけたらすぐに依頼するのではなく、業者のホームページを見て会社の所在や所有している資格の確認をしてください。また、見積もりをおこなって見積もり金額の内訳を詳細に説明してくれるかどうかもチェックします。見積もりを取らずに無理やり回収しようとする、見積もり料金をはぐらかすといった業者には注意が必要です。
何もせず粗大ゴミとして出してしまった
ご自身で処分する場合は、近隣住民の目を気にしながら粗大ゴミとして捨てる必要があります。
仏壇を処分しようとした田中さん(仮名)は何気なく自治体の粗大ゴミとして仏壇を捨ててしまいました。その行為に気づいた近隣住民から「供養をして捨てたのか?」と指摘されてしまいました。その結果、供養をしないで処分をする常識知らずの住民として知ら渡ってしまい、とても住みづらくなってしまいました。
ルールやマナーを守らずに知っていながらそのまま捨ててしまうという方は少ないと思いますが、もし間違っていたとしても非常に恥ずかしい思いをすることが予想されます。また、常識外れな行為として倫理観を疑われるようなこととなるため、非常に注意しなければならなりません。
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まとめ
仏壇の処分方法5選と無料で捨てられる方法であったり、仏壇を処分する際のトラブルに関してご紹介してきました。
対応方法方法 | 供養依頼先 | 処分先(処分方法) |
お寺に供養を依頼して粗大ゴミに出す | 菩提寺 | 粗大ゴミ収集 |
お寺に供養を依頼してお寺での処分を依頼する | 菩提寺 | 菩提寺 |
お寺に供養を依頼して仏具店に処分を依頼する | 菩提寺 | 仏具店 |
お寺に供養を依頼して不用品回収業者に処分を依頼する | 菩提寺 | 不用品回収業者 |
仏具店で供養を依頼して粗大ゴミに出す | 仏具店 | 粗大ゴミ収集 |
仏具店で供養を依頼して不用品回収業者に処分を依頼する | 仏具店 | 不用品回収業者 |
仏具店で供養と処分を依頼する | 仏具店 | 仏具店 |
不用品回収業者に供養と処分を依頼する | 不用品回収業者 (提携先のお寺) | 不用品回収業者 (提携先のお寺) |
上記のように、仏壇の処分については様々なパターンの方法があることが分かったかと思います。特に、供養依頼先と処分が別れる場合が多いでしょう。
仏壇を処分する方法は1つではなく、さまざまな方法がありますが、手間を掛けたくないという方には不用品回収業者を利用することをおすすめします。
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