
ゴミ屋敷清掃で業者を利用する場合のポイントを解説!
ゴミで溢れかえった家屋の片付けや清掃にお悩みの方の中には専門の業者に依頼することを検討している人も多いでしょう。
このような場合に多く見受けられることとして「料金が高いのではないか?」「どんな風に作業をするのか?」といった見えない部分への不安を感じられる場合が多いかもしれません。表面上のイメージや印象・想像だけでは具体的なメリットやデメリットなどが理解しづらい部分もあるでしょう。
しかし、依頼してみようと思った目的の通り、利用することでの利点は費用に大きく「手間」「時間」「労力」を掛けずに問題を解決することができるものです。
そこで今回は、ゴミ屋敷の清掃についての詳しいポイント・押さえておくべき知識について詳しく解説をしていきます。
業者を利用しない場合を考慮する
まず、ゴミ屋敷状態の家を自力で片付ける場合にどのくらいの時間が掛かってくるかを考えてみましょう。ゴミ屋敷・汚部屋の状態・状況によっても対応量は変化してきてしまいますが、おおよその予測は立てることが可能です。
この際にポイントとなることはどのくらいの量のゴミ袋が生じるかを基準に考えてみると良いかもしれません。
どの程度の量のゴミあるか
一部屋分が丸々ゴミで埋め尽くされている状況の場合で考えると、積み上がっているゴミの高さが重要となってきます。
ゴミの高さが70~80cm程度の規模である場合には、一杯に詰めたゴミ袋を部屋の広さ分並べた程度の規模のゴミが出ると考えられるでしょう。ワンルーム(6畳程度)の広さで考えると、ゴミ袋18個分程度となるでしょう。
ゴミの高さが80~110cm程度の規模である場合には、さらに1.3~1.4倍程度のゴミがあるものとして考えてみると良いでしょう。ワンルーム(6畳程度)の広さで考えると、ゴミ袋25個分程度となるでしょう。
つまり、1畳分から袋に纏めたゴミが3~5個程度出る計算で考えて行くことが片付け作業を占う上での良い基準となってきます。
こちらは紙やビニール等の一般ゴミが大部分を占める物として考えた条件となるため、実際に多種多様なゴミが出てくることを想定すると、実際に発生するゴミ袋の量はさらに1.5倍程度になる可能性があります。
自力の片付けに掛かる時間がどの程度か
先述のような条件の部屋でゴミを1袋分まとめる場合に掛かる時間を計ってみましょう。単純にまとめて詰める作業に過ぎませんが、落ち着いて確実に進めた場合には1袋で5分は掛かってくる計算となるでしょう。
すると、1部屋分高さ70cm程度のゴミの場合には約1.5時間が掛かります。ゴミの種類が多い場合には、約2時間ほど掛かるでしょう。1部屋分高さ100cm程度のゴミの場合には2時間ほど掛かる計算となります。ゴミの種類が多い場合には、約3.2時間ほど掛かる計算になります。
その為、もしも1ルーム(6畳程度)の片付け作業を自力で行ったとすれば優に3~4時間程度は掛かるものと考えられます。これらはあくまでも休憩なしにノンストップで効率良く片付け作業を行った場合を想定した計算となるため、本来はもう少し時間が掛かってくるかもしれません。
纏めたゴミはどうする?
ゴミ屋敷の片付け作業で一番のネックになってくることがゴミの排出です。先述のように自力で片付け対応を行った場合には作業に掛かる時間を計算することはできますが、そこまでではあくまでもゴミが袋に纏まるだけの状態です。
その為、満杯のゴミ袋を自治体のゴミ収集時に毎回3袋分ずつ排出して行った場合には、「27袋分で9回分」(処分完了まで5週間)、「38袋分で13回分」(処分完了まで7週間)の時間が掛かることになります。
このような背景を考慮すると、ゴミの片付け対応を依頼して即時処分を行いたい場合には非常に手間と時間が掛かることが分かるでしょう。
また、仮に事前に纏めたゴミを保管しておく必要があるとした場合、1ヶ月以上は場所を占有される状態になります。少し頭を捻ると気づくかもしれませんが、保管をしておくだけの状態だけでも様々な維持費は掛かることになるため、保管費用を考慮してしまうと実質的には大きな費用が掛かることが理解できるでしょう。
早く片付けられることが最大の利点
説明をする必要がないかもしれませんが、片付けを行ってくれる専門の業者(不用品回収業者や便利屋など)を利用することができれば、自力で片付けを行うよりも圧倒的に早く問題を解決することが可能です。
多くの場合、4~5人体制でゴミの袋詰め・運び出し・回収(処分)を行ってもらえるため、ほとんどの場合は1日で片付け作業が完了してしまう場合がほとんどです。
人手の掛け具合に応じて作業時間は変わる?
短時間で可能な限り早く片付け作業を終わらせたいと考えた場合、一度にどの程度の労力が割けるかが重要となってきます。2人で3時間掛かる場合は、4人であれば1.5時間の半分の時間で作業を終えることができます。
しかし、一度に対応する人の量を増やすと費用も掛かる印象を抱く場合が多いです。「2人作業で良いので費用を安くできないか」などと考えがちですが、結果的なところからすると理屈の上ではそこまで大きな違いはありません。
2人掛かりで計6時間(2日対応)掛かるところを、4人であれば計3時間(1日対応)で終わらせたとしても、動員している人手の数は変わらない計算になります。その為、そもそものゴミの量に応じた作業時間が掛かるだけで、上手く工夫してより良く対処するようなことはしにくい事情があります。
また、豪邸のような広い家でもない限り4~5人以上のスタッフの出入りは難しい面があります。ですので、一般的な家屋のゴミ屋敷対応となる場合には、お金を掛ければ作業時間が短くなるものでもありません。
費用の調整はできるものなのか?
やはり多くの利用者が「できるだけ費用を安くしたい」と考えてしまうものです。
しかし、先述にある自力対応の事情を踏まえて考えてもらうと分かる通り、基本的にゴミの量に応じて必要な作業量は決まってきます。また、対応日数を別けて作業を行ってもらっても最終的に掛かる人員(労力)・時間については変わらない状況もあるため、依頼作業自体の費用を抑えることは難しいでしょう。
一般的に提供されているゴミ屋敷の片付け対応サービスの費用相場についてはゴミの種類に応じて労力が変化してくるものであるため、粗大ゴミや大型のゴミなどではなく一般ゴミが大半を占めるような状況であれば、多少は費用を抑えられる場合も考えられます。
業者側の都合に合わせた方が良い
ゴミ屋敷の片付けサービスを提供する不用品回収業者の多くは、ゴミ屋敷対応の場合には即日の作業実施は行なわれない場合がほとんどです。これにはいくつかの理由があります。
まず、どの程度の規模の依頼であるかを現地で見積もる必要があるためです。それにより、作業の規模感を計って片付け対応の計画を練る必要があります。次に、作業対応の計画に合わせて人員や設備(車両)の確保が必要になってきます。業者側の事情によっては準備が間に合わず、作業実施までに数日間の準備が必要になることも多いです。
このような事情から、業者側の計画する都合に合わない形での急な依頼の希望などになってしまう場合には、業者側もお金をかけて人員や設備(車両)の確保を行う必要が出てきてしまうため、結果的に費用も高くなってきてしまいます。実施予定日を後に送らせるような場合には問題ありませんが、早める場合には注意が必要でしょう。
費用面の認識を深めよう
ゴミ屋敷の片付け対応は非常に高額な費用が掛かります。場合によっては100万円ほどの費用が掛かる場合もあるため、基本的に高いという認識を持っておきましょう。
ゴミの量で費用感は計算できる
まず、既に説明にある通り自力で片付けを行った場合には、「27袋分で9回分の排出」(計5週間の対応)となってきます。6畳の部屋に1ヶ月間保管しておく場所代が掛かると考えると、ゴミを回収してもらうだけでもそれだけの価値があることが分かります。
次に、作業はスタッフ4~5名ほどが対応します。作業が迅速に余栄通りに終えられるように一度に複数人の対応となることが一般的です。概ね1日で作業を完了することを措定した人数となるでしょう。
次に、設備(車両費)が掛かります。回収したゴミの運搬に大型トラックを使用する必要があるため、比較的大きな費用が掛かってきます。ゴミの量に応じて用意する車両の数も変化してきます。
必要項目 | 費用 |
回収費 (6畳分程度の規模) ※ゴミの保管費用分に相当 | 10万円程度 |
人件費 (4~5人ほど) ※対応時間を4時間として場合 | 0.8~1万円 ※一人当たり |
車両費 (大型トラック) ※2台分で計算 | 15万円程度 |
上記については最低規模の片付け対応を想定した場合の予測金額です。2.5時間程度で終わる予定となってきますが、この場合の料金は30万円程度となってきます。
片付ける部屋が1部屋増える度に30万円の費用が掛かると考えると分かりやすいでしょう。
夜間の作業依頼は金額も変化する
良くある要望として近所の目などを気にすることによる作業対応時間の調整があります。ゴミの運び出し作業は人との出入りが目立ち近隣住民に与える影響も大きい場合があります。多くの場合は、他人に知られたくないという目的になってきます。
その為、夜間帯の作業となることがありますが、当然のことながら法律で定められた労働費が発生してしまうため、費用も割増しになります。作業員のスケジュール調整や確保なども必要になる場合が多いため、人件費分が倍になるようなイメージを持っておいた方が良いでしょう。
さらに、深夜帯は物音や騒音を出しづらい時間帯となるため近隣住民に悪影響を及ぼさないように細心の注意を払いながらの作業が必要になってきてしまい、作業も通常よりもゆっくり対応する必要が出るなどの影響が出てきます。対応時間が長くなれば料金も高くなってしまいます。
深夜帯の対応を希望しただけで10~15万円は費用が高くなると考えておいた方が良いでしょう。
予定日を調整すると金額も変化する
作業実施を希望する日を前後に調整してしまうと費用は高くなる場合が多いです。基本的に作業の計画は不用品回収業者側の都合に合わせて計画されることがほとんです。しかし、「早めに」「少し先のこの日が良い」と指定して決めてしまうと、その予定に合わせて人員や設備(車両)の確保を行う必要が出てきてしまいます。
そのため、依頼をした場合には業者側の提案してくる日程に合わせて作業を依頼できた方が結果的に費用感は見積もり通りの変わらない金額で利用することが可能です。
比較的利用者の要望が発生しやすい依頼になることが考えられるため、何か細かな個別の要望を追加でお願いをする場合は後で調整をして行けた方が金額の変化が分かりやすくなるかもしれません。
予め自分で片付けておく
例えば1時間ほどかけて事前に自力でゴミ袋を6つ分纏めておいたとします。すると、2人がかりの袋詰めの作業を10分相当減らすことができることになるため、それだけ早く終えることができるようになります。業者側の対応としては運び出すだけで済み対応の量が減少します。
実質的に2万円程度分の費用を抑える動きに直結することになるため、費用を抑えたい場合には自力でゴミをまとめて実際の作業量を減らしておくことが望ましいでしょう。1袋分の作業をしてしまえば3,500~4,000円程度が浮くことになります。
特に、大きな家具や粗大ゴミなどは回収労力も掛かり回収可能なゴミ量に限られてきてしまう場合があるため、できるだけ自力で減らしておけた方が良いでしょう。
費用に納得できなければ他社を当たる
いくつかの業者で見積もりを取って最も利用しやすい業者に依頼をすると費用は抑えやすいです。ゴミ屋敷の片付け対応は規模の問題・特性からどうしても金額の大きな見積もりになりがちです。
この理由は、埋没しているゴミの種類によっては運び出し作業の手間や追加の運搬などが必要となるなど、予測のつきづらい面が費用に含まれている場合があるためです。ほとんどが紙類・ビニールゴミとなる場合と、多くが衣服などになる場合では、ゴミの集めやすさもゴミ袋の重量も変化してくるなど対応内容も変化してくるでしょう。
そのため、多くの不用品回収業者はあらかじめ余裕をもった見積もりを提示していることでしょう。基本は見積もり内に収まる想定となりますが、予想よりも多くの時間が掛かった場合には追加の費用が発生する場合もあります。しかし、当初の見積額よりも料金が高くなることはあまり好まれない事情があるため、料金提示はシビアな面があります。
このような背景からいくつかの業者を渡り歩いて見積もりを出してもらった方が、費用は安くできるでしょう。中にはボッタクリのような金額を提示する業者もいるかもしれないため、費用感の高いゴミ屋敷片付け対応については相見積もりを行うことが理想です。
あとがき
今回はゴミ屋敷の片付けを依頼する場合の要点やポイントについて解説を致しましたが、いかがでしたでしょうか?
ゴミ屋敷の片付け対応は規模の大きな作業です。そのため、一般的な小規模な不用品の回収対応とは大きく事情が異なってくることがご理解いただけたでしょう。特に、人員や設備の確保などの事情からある程度の金額が必ず掛かってくることは覚えておいた方が良いかもしれません。
しかし、どうしても作業をしてもらうための費用は高額になってしまう傾向にあります。50~100万円といった規模感の出費を考慮した場合には、少しでもゴミを減らしておく努力も必要になってくるかもしれません。
頼むしかない状況・頼んでしまった方が楽な状況など、利用者ごとに置かれている状況は異なるため、メリット・デメリットなどを考えながら利用をしていけると良いかもしれません。
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