フリマ・オークションでの売却について
不用な物を処分する際に『売ればお金になるのに』と考え、フリマアプリやネットオークションで売却をしたいと考えている方は多いでしょう。
しかし、実際に利用をしてみると意外に儲からずに手間だけが掛かってしまったという状況は多いかもしれません。上手く利用すれば利点があるものですが、売ろうと思う物などによっては向き・不向きがあるなど、サービス自体の特徴も知っておく必要があります。
そこで今回は、フリマ・オークションでの売却について詳しく説明を致します。
なぜフリマやオークションが良いのか?
これは、リサイクルショップなどの買取店の売却額に影響されている面が大きいでしょう。
リサイクルショップの店頭で販売される中古品の販売相場額は、非常に参考になり魅力的に感じられるものですが、実際に店舗側が仕入れる際の買取金額は販売相場とはかけ離れた金額となる場合が多いです。
中古品の販売額が1万円の商品は買取額が1,000円~1,500円といわれるように、販売額との乖離が非常に大きく感じられ、かなり足元を見るような買取金額であることが一般的です。
もちろん、査定額が出て買取が可能となれば、不要な物を即日お金に変えることが出来るメリットが存在します。それでも、買取金額が安すぎると感じる場面は多いでしょう。
自分が中古販売店側だったらと考えてしまう
自分自身が買い取ってもらう側ではなく、販売する側であったならと考えると、リサイクルショップなどで買い取ってもらう金額よりも、大きな利益が出せることは容易に考えが付くでしょう。
金額にすると10倍ほどにもなる可能性があるため、とても魅力的に映ることでしょう。しかし、個人が許可なく商売を行うことは準備等を踏まえても簡単なことではありません。
そのため、悔しい状況ですが納得をして買取を依頼する場面が多いかもしれません。特に、『中古で1万円で売れるなら5,000円くらいで買い取ってくれても良いんじゃない?』と思ってしまうものです。
フリマやオークションであれば中古販売相場で売却できる
昨今、人気が急上昇しているのがフリマアプリやネットオークションを利用して、不用品を高値で売却することです。
ご自身の任意の金額で出品することができるため、まるで中古販売店のような利益を得ることが出来る魅力があります。
人気の商品であれば特に値段は高額になりやすく、場合によっては新品の商品とそこまで大差がない金額で売却できる場合もあるでしょう。
多少出品額を低くしたとしても、売れやすくするための工夫もできるため、価値のある物をお金に変えたい場合には非常におすすめです。
フリマ・オークションの違い
フリマアプリやネットオークションには名前の通り若干の違いがあります。
それぞれの特徴について、解説を致します。
フリマアプリの場合
フリマアプリに出品される商品は、あらかじめ販売額が設定されています。
オークション形式ではなく基本的に即決販売価格となっているところがポイントです。そのため、入札をした瞬間に落札・購入となるため、他の利用者との競合性はありません。
また、あらかじめ出品者と落札者のやり取りを簡易的にする目的もあり、出品額に送料が含まれている場合が多いため、落札後は支払いを済ませてしまえば、後は商品が届くのを待つだけのシステムとなります。
このような特徴もあるため、全体的な出品物の設定金額は高めとなることが多く、安すぎるものがあるイメージは沸きにくいです。しかし、出品者が送料を自己負担するかたちで金額設定をしている場合があるなど、商品によっても金額には違いが出てくる場面も見受けられます。
ネットオークションの場合
ネットオークションの場合、その名の通りオークション型式の出品が主流となっています。そのため、1円からのスタートとなっている商品もあるなど、注目度や競合性によって最終的な商品の落札金額は異なってきます。
しかし、ここがネットオークションの魅力となっており、安く落札することが出来る場合もあれば、手に入れるには高い金額を出さなければならない場面も出てきます。
ネットオークションでは、入札が起きる度に購入意欲がある利用者の存在を確認できる状況となるため、同じような商品が競合している場合には、購入者が減っていくにつれて徐々に競合性が低下していき、商品の相場も低下していく可能性があります。
逆に、珍しい商品などの場合は非常に付加価値が付き、販売時の金額を上回るような高額となる商品も出てきます。
また、最低落札価格が設定出来たり送料別で出品できたりと、商品によって条件が異なる場合があります。そのため、そもそも安く落札できなかったり、落札後の最終的な金額が高くなってしまったりと予想外の場面もあるでしょう。
それぞれの特徴の違い
フリマアプリの相場は、ネットオークションの出品相場に依存する傾向があります。
ネットオークションは、最終的にどのくらいの金額で購入意欲があるかを読み取りやすいサービスです。また、需要度合も計りやすい傾向があります。
フリマアプリは、それらネットオークションの傾向を踏まえた金額で出品される場合が多く、やや価格が抑えられて購入しやすい金額設定での出品がされています。
これらのことから、もともと安めな金額設定となる雰囲気のフリマアプリを利用するのも良いでしょうし、ネットオークションで安くなる商品を狙うなど、利用者からするとそれぞれに特徴があります。
利用(売却)の際の注意点
ここでは、商品を出品する際に注意をしなければならない点を3つ紹介いたします。
送品の状態や詳細の伝達
フリマアプリやネットオークションでの商品は、実店舗で実際に商品を確認できるような状況とは異なるため、落札者の認識不足によるトラブルが多くなる傾向があります。
そのため、商品の大きさやサイズ、実物の写真などの詳細な情報をしっかりと掲載する必要があります。
傷や汚れの有無など、意外な部分からトラブルに発展する可能性もあるため、不足が無いように情報を伝達していく必要があります。
出品物の種類
出品物の大きさや量によっては、購入者が問題なく利用や設置が可能かどうかなどの確認が必要な場合があります。
また、商品の大きさに応じて梱包や郵送などの作業も手間が掛かる場合が多いため、あらかじめ頭に入れておく必要が出てくるでしょう。
こちらも詳細な伝達・注意を行っておく必要があります。
送料を考慮する
出品物の種類と同様に、郵送時の送料にも注意しなければなりません。送料込みの商品を出品する場合には、あらかじめどのような郵送プランを利用することになるかを調べておく必要があります。
特に注意しなければならない点は、商品の大きさ(重さ)に応じて費用が掛る点です。また、郵送物の大きさに比例して費用はさらに高くなってしまうことです。
送料のことをあまり考えていなかったり、後になって計算したりすると、赤字を生む結果となりかねないため注意しましょう。
出品相場と考え方
フリマアプリやネットオークションに商品を出品する際は任意の金額が設定できます。しかし、一般的にはどのくらいの値段が適正なのかを考えることは重要です。
特に、送料により利益が出なくなったり損をしてしまう場合があるため注意が必要です。こちらでは、それそれ重要となるポイントについて解説をしていきます。
相場から商品の金額を見極める
まず、新品の販売価格が1万円の商品の場合、未使用の中古品の相場は8,000円~9,000円程度が妥当と考えてしまって良いでしょう。
しかし、これはリサイクルショップなどの中古販売店の場合に過ぎません。フリマやオークションの場合には、そこに送料を含めていく必要があるため、更に相場は下がることが考えられます。
送料が1,500円掛かる場合には、実際の商品の金額は7,000円程度となるわけです。そこに、送料を合わせて8,500円とすることで、相場に合う魅力的な商品となってきます。
こうなると、フリマアプリやネットオークションではそもそもの利益が低くなる傾向が見えてくるでしょう。そのため、新品商品の7割ほどの金額で売ることが出来れば十分と考えられます。
商品によっては送料との相性が悪い
例えば、送料が1,500円ほど掛かる商品があるとします。そして、商品自体の価値は500円であった場合、最低出品設定額は2,000円となってしまいます。
しかし、この商品をお店で購入しようとすると新品の物が1,500円で買えてしまう場合はどうなるでしょうか。こうなると、値段の高い中古品にも関わらず新品製品より高くなってしまうため商品として成立しないものとなってしまいます。
フリマやオークションには、このような条件に当てはまる商品が非常に多く、売る物によって向き不向きがあります。
その他の例も挙げてみましょう。
新品の定価が500円の美品マンガ本1冊を200円で売却しようとした場合、落札額200円 − 送料350円(定形外郵便物)となり、-150円 の赤字です。
新品の定価が1.5万円のシングルサイズの中古マットレスを8,000円で売却しようとした場合、落札額8,000円 − 送料8,000円となり、±0円 で利益は生じません。
このように、中古品相場額と送料のバランスが悪い物は売買に向いていない場合が多いです。
量に応じて送料も変化する
先述のマンガ本の例に合わせ、いくつかの書籍や本をまとめて送ろうとした場合はどうでしょうか?
まず、60サイズの段ボールに詰められるだけ(13冊)まとめて郵送をするとします。1冊あたり200円とすると商品の総額は2,400円分となります。この場合の段ボール1箱の郵送代は1,060円となるため、利益は1,340円となります。
このように、いくつかの商品を一度にまとめて効率よく送ることが出来れば、送料を抑えることが可能です。
つまり、一般的な段ボールサイズ以下に収まる大きさの商品で、その段ボールの郵送費以下の値段しかつかない条件の商品の場合は、利益が出しづらいということになってきます。
60サイズの段ボールを例とすると、商品の落札価格が1,500円ほどにならなければ損となります。
利用の際のポイント
商品を出品してお金に変えようとする場合には、取り引きが成立しやすいことが大切です。
そこで重要となるポイントについて、細かく解説をしていきます。
人気や需要があるかどうか
まず、出品物は人気があり売れる見込みがある商品かどうかが重要です。
人気の商品は需要が高いため取り引きが多く、商品の値崩れがしにくいものとなってきます。さらに、品薄となる場合も考えられ出品額も高くなっていく傾向も考えられます。
多少の金額調整だけでも売り抜けができてしまうなど、売買の難易度も低くなるでしょう。
販売時の値段が高いかどうか
販売時の定価が高い商品は、時間が経過しても中古商品の相場が高くなる傾向があります。定価3万円の製品が、数年が経過していても、中古で1.5万円程度となることは多いでしょう。
そもそも販売時の価格には価値が反映されているものと考えられるため、もともと価格が高いものであればあるほど、中古品となっても高い値段が付く傾向があります。
そのため、損得勘定は抜きにしてとにかく売却を進めてしまえば、ある程度まとまった金額を得やすいです。
しかし、先述の通り商品の大きさにより利益額が変化する場合があるため、小さな製品で価値があるものが理想です。
利益よりも落札を優先する
十分に利益が確保できる商品を出品する際に、自信をもって落札者が現れるまでのんびりと待つことも大事ですが、売れやすくすることも重要です。
例えば、利益は抑え気味にしても早く売却をしたいと考えるのであれば、-500円(もしくは-1,000円)など極端に価格を下げてしまうと効果的です。
これらは低価格帯の製品であれば、変化の幅が分かりやすく安さもアピールしやすいため非常に有効です。珍しい物であれば利用者も糸目をつけませんが、次に重要視するものは金額となるためです。
まとめ
今回は、フリマアプリやネットオークションを利用について詳しく解説をいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
特に、どにょうなものでも売りやすく利益がでるわけではないことがご理解いただけたでしょう。また、できるだけ小さなもので価値が高いものが売買しやすいことも分かったかと思います。そのため、価値が付いたとしても大きく郵送が難しい物の場合には不向きでしょう。
リサイクルショップに売るくらいなら、手間が掛かっても自力で処分を進めて利益を得たいという場合には、おすすめかもしれません。
また、設定価格次第では落札がされやすい側面があるため、無益・赤字覚悟で出品をして引き取り手を見つけることができる手段でもあります。
お電話相談・お見積り・運搬車両費用・
スタッフ増員料金は一切不要!
電話1本で即日対応まずはお気軽にお問い合わせください!