土の処分方法5選!無料で捨てられる方法をご紹介
近年、観葉植物や多肉植物の栽培を楽しむ方が増えてきています。そんな栽培で欠かせないものといえば『土』でしょう。
土を新しいものに入れ替えたり追加したりする中で、「古くなった土」「使用済みの古い土」をどう処分したらよいのかという悩みを持っている方は意外にも多いのではないでしょうか。
一軒家にお住まいで庭や自分の敷地がある場合は一時的に庭に捨てることなどができますが、多くの場合そのような方ばかりではないでしょう。
今回は、そんな土についての適切な捨て方・処分方法についてご紹介いたします。
植物を育てる上での土について
観葉植物や多肉植物は自宅でも栽培しやすく、場所をとらないためマンションなどでも栽培できる優れものです。緑に囲まれた生活を送りたい方にはぴったりの植物ともいえます。
観葉植物とは、高温多湿な熱帯地域を原産とした葉の鑑賞を楽しむ植物のことです。年中室内で緑を楽しむことができる種類も増えてきています。一方で多肉植物は、ぷっくり膨らんだ葉に水を貯められる植物を指します。乾燥に強い植物で砂漠や乾燥地帯に生息しています。サボテンも多肉植物に分類されます。
どちらも育てる場合に欠かせないのが土です。植物の栽培にこだわると分かりますが、土は栄養がなくなると育てにくくなるため、定期的に買い替えも必要となります。
そのような場合に、いざ土を交換しようとしても使用済みの古い土をどのように扱ったらよいのかは、かなり頭を悩ませる問題となってくるでしょう。
土を処分する時の注意事項
土は何ゴミに該当するのか?定義と自治体の方針
土は自治体によって、ゴミとして認識されず捨てられない場合がほとんどです。また、稀に捨てられたとしても分別方法が細かく分かれるため注意が必要なものになります。
そもそも、ゴミは「廃棄物」を指します。つまり、土のような類のものは「自然物」と考えられ、自治体で回収されないことがほとんどです。土は、人の手が加わって加工され作られる物ではないため、回収されにくい厄介な立ち位置に分類されている物なのです。
近年、社会的にも分別や処分の意識が高まっている状況ですが、処分困難物の代表例ともいえるものとなってきています。そのため、土の回収を市が請け負って回収していたりという場合もあります。それだけ処分することが難しいものでもあるといえるかもしれません。
購入時よりも処分時のことを考えよう
新たに植木鉢を購入し、家庭菜園や植物を育てようという目的の場合には問題ありませんが、土を入れ替える目的での購入となる場合には注意が必要です。
このような場合、まずはあらかじめ不要となる土を先に処分しておきましょう。その後、空になった鉢に新たな土を入れるという工程を徹底した方が無難です。
廃棄物や粗大ゴミなどの多くは、何よりもまず購入先店舗へ相談することが望ましいです。仮に問題が解決しなかったとしても、対処しようとしていくプロセスとしては何も間違いはありません。
まだまだ一般的な処分方法(ルート)としては世間の認識が強くはありませんが、購入店での引き取り処分が真っ当な方法と考えられます。そのため、まずはお店に問い合わせたり相談することを行ってみましょう。
引き取りや回収はしてもらえないに等しい
ホームセンターなどで、『購入時のレシートを持参して空の購入袋に不要な土や石を詰めても持ち寄ってください』という条件付きで土を回収してくれるサービスが提供されている場合がありますが、初めて処分を考える人からするとほぼ利用できるものではありません。
ホームセンター側でも土の処分が難しいことを念頭に、取り扱い商品以外の土を簡単に持ち寄られないように対策していると考えられますが、あらかじめ知っていて繰り返し利用しているようなご家庭でもない限り活用はできないでしょう。
その為、土を購入するのであれば、初めから栽培・観葉植物等を販売するお店で購入しておいた方が、後々になって相談を行いやすいなどの利点があるかもしれません。
保管し続けることも1つの手段
解決策とはなりませんが、無理に処分を進める必要がない場合などは植木鉢などをそのまま保管し続けることも良いでしょう。
それだけ土の処分は難しく手間が非常に掛かるものです。植木鉢1つ分程度のものであれば、そのまま保管し続けた方が持ち運びなどの管理の上でも楽です。
2つ、3つ分と不要な植木鉢の土が増えてきたタイミングで初めて処分について考えて行けた方が効率も良いでしょう。
勝手に捨ててはいけない
多くの方が勘違いをしていたり間違った認識を持っていると思いますが、土は公園や河川敷など公共の場に無断で捨ててはいけません。
植木鉢で使用したような土は個人の所有物です。そのため、無断で捨てるような行為は不法投棄となってきます。植木鉢一つ分程度の土なら捨ててしまっても問題ないだろうと考えがちですが、犯罪行為です。
何故これがいけない行為なのかというと、同じような解釈で多量の土が捨てられるようなことがあったとしたら、大きな問題になることは容易に想像できるでしょう。
たかが土だからと、皆さんのご自宅の庭に勝手に土が捨てられていたら誰でも困りますよね?それと考え方は同じです。公共の場も、自治体や国の所有している場だからです。
土の処分方法5選
土の回収方法は大きく分けて5つあります。土は「廃棄物」としてみなされなかったり、家具や家電とは違い他の人に譲り渡すことも難しいので、よく処分方法を理解して、自分に合う方法を見つけましょう。
自治体回収
上記で述べた通り、自治体では回収をしてもらえないことがあります。自治体によって異なりますが、土がゴミとして認識されず他のゴミと同じように捨ててはいけないとルールで決まっていることがあるので注意が必要です。
回収していない場合は、不用品回収やホームセンターの回収を検討しましょう。
自治体で捨てられないからといって近所の川など別のどこかに捨てにいくことはやめましょう。「不法投棄」とみなされる場合があります。
不法投棄とみなされた場合、条例違反による罰金が課せられているところもあります。
もちろん川だけではなく、公園や小学校、道路、山の中も同様です。
たとえ山奥であったとしても、ひとけのない川であったとしても、自分が所有している敷地以外の場所に土を捨ててはいけません。
不法投棄はご近所トラブルや自治体とのトラブルにも繋がりますので、マナーやルールを守り気持ちよく処分するようにしましょう。
不用品回収業者に依頼する
不要になった土の最もスタンダードな処分方法であり、持ち主の負担も少ないおすすめの廃棄手段です。
不用品回収に出す処分方法の、メリットとデメリットをご紹介いたします。
メリットは、電話やメールで依頼をすればすぐに処分が可能であったり、自分の都合にあわせて処分日の指定ができたりする点です。不用品の分別をする必要もありません。
お得なパックを使えば大量処分も格安で可能だったり、他の不用品と一緒に回収してもらえるのも良い点と言えるでしょう。
デメリットとしては回収費用がかかったり、単品での回収にはより高い費用がかかることもある点が挙げられます。
まずはどのくらい料金がかかるのか知るためにも無料見積もりを行うことがおすすめです。
不用品回収業者に土の処分依頼を出すと、他の処分方法に比べて手間も時間もかからず、たくさんのメリットを受けられます。デメリットは費用がかかることくらいなので、土を処分したい方は積極的に利用してみましょう。
ホームセンターで回収してもらう
あまり数は多くありませんが、一部のホームセンターでは土の回収を行っているようです。例えば、「島忠」では土の回収をしてくれます。
古い土で植物を栽培するとうまく育たないことがあったり、新しい土を購入して差し替えようと思っても土の処分に困る声が多く、そんな悩みのタネを解消するべくサービスとして提供しています。
購入した土製品の袋に、使用済みの土を入れて店舗に持参すると、回収してくれます。対象商品に限り行われているサービスなので、全ての土が対象ではありませんが、使っている土が対象の場合は、引き取りを依頼できます。
回収された土はリサイクルされ、再度新しい土として販売される環境にも優しいサスティナブルな仕組みです。
島忠の他に、ユニディにも残土回収サービスがあります。ユニディでは大きな枝や木片などは取り除いて、対象店舗に設置されている土専用の回収ボックスに持ち込むことができます。
植物と一緒にネットフリマに出品する
植物を販売する際に土も一緒に販売することができます。
フリマアプリで植物を売買する人も近年増えています。
フリマアプリの使い方は以下の通りです。
- まずフリマアプリに登録をしてアカウントを作成します。
- 出品したい植物を写真撮影してフリマアプリに出品します。
- 出品した植物についての基本情報を説明文として書きましょう。
アイコンや説明を丁寧に記載することによって、買い手を見つけやすくすることができます。
植物人気は高まっているので、売りたい商品があれば運搬用の土として使うのも良いでしょう。もちろんその旨は出品の際に書き添えておくと優しいです。
また、土の送付や植物の送付は送料がかなりかかります。送料は重さにより変動します。重量ゆうパックであれば、25kg以内30kg以下の荷物を送ることができます。同一県内の送料は60サイズであれば1,330円で送ることができます。
出品する際は、価格設定に注意しましょう。重量が30kgを超えると送料が割高になったり、重くて運べなくなったりするので、分けて送るなどの工夫は必要です。
大型の観葉植物は取引が難しいのでそちらも注意が必要です。
必要とする人に譲る
土を必要としている方が身近にいるなら、譲渡での処分を行うことが可能です。
もし身近に園芸や家庭菜園の趣味がある方がいるのなら、積極的に譲渡を持ちかけてみましょう。
「ジモティー」などの掲示板を使えば知り合いでない人にも譲れるので一度使ってみることがおすすめです。
しかしながらこの方法にはデメリットがあります。
欲しい人が見つからない場合、処分できないのでスケジュール感が掴めないのが難点と言えるでしょう。特に、状態が悪い場合貰い手が見つかりにくいです。土を必要としている人は多くはないので、引き取り手を見つけるところで苦戦する傾向にあります。
また、譲渡の場合は、土の掘り取り、積み込み、運搬などを誰が行うか明確にしておく必要があります。基本的には引き取る側が重機やトラックの手配をしますが、その認識がズレてしまうとトラブルに繋がります。
事前にコミュニケーションを取り確認するようにしましょう。
その他の処分方法
その他には、土の量が少ないのであれば庭に埋めるという方法もあります。
自分で掘削するのはなかなか手間がかかりますが、自分の庭に埋めるのであれば不法投棄にはなりません。
土の栄養を復活させたのち、再度使うことも可能です。保管場所も必要ないですし、費用も一切かからないので、一番リーズナブルでしょう。
またリフォームするタイミングであれば、施工業者に土を埋めてもらうように依頼することも可能です。追加で金額はかからないことも見込めるので、一度確認してみてください。
ただし土地を売却するかもしれない場合には、 土を埋めるのは避けましょう。そして大量の土がある場合には、 埋めること自体が難しい場合があるため、やはりその他の方法で処分する必要があるかもしれません。
土の処分に関するトラブルシューティング
前述したように、土は処分しにくい厄介なものです。 重量もありますし、虫が寄てきたりと保管が難しいという点もトラブルにつながるでしょう。
そこで土地の処分に関するトラブルシューティングをご紹介いたします。
回収を拒否される
まず、購入店に引き取ってもらうような場合には、購入証明を必要とする場合が多くほとんどの人が利用できないことが考えられます。仮にそのまま引き取ってもらえたとしても、土の状態や量などによっては回収を断られる場合があります。
このような場合は、廃棄物処理業者か不用品回収業者に依頼するしかありませんが、手間や時間を考えると不用品回収業者への依頼が楽かもしれません。
自治体での引き取り先がない
多くの自治体では土の回収は行っていません。そのため、保管ができずに急いで処分が必要となる場合には不用品回収業者への依頼が手っ取り早いでしょう。
保管に困る
土の保管は困りますよね。特に、ベランダがなかったり庭がなかったりすると室内や玄関に置いておくことになり、虫問題や臭い問題でさらに悩まれる方も多いようです。
まずはどのような処分方法を選択するにしても、購入時の袋やビニール袋などに何重にも入れて保管状態を確保しましょう。そうすれば、ゆっくり処分方法を考えることができるでしょう。
高額請求をされる
不用品回収業者の中には、オフィスや拠点を明確に出さない業者がいます。住所だけでなく、ホームページがそもそもなかったり、問い合わせ先が個人番号だったりする場合、 悪徳業者の可能性が高いです。
もちろん、ホームページを制作せずに正しい方法で事業を行っている業者もいますが、悪徳業者はこのような特徴があることが多いので、依頼する場合は会社の所在地などを確認し信頼できるかを判断してみると良いでしょう。
無料を謳い押してくる業者もいますが、実際は手数料がかかったり、運搬費を請求されたり、異常な額の費用を後ほど請求してくる可能性もあります。無料といったおいしい話に惑わされないことも重要なポイントです。
庭作りで土が余ってしまった
必要な土の量が分からず多めに購入してしまう時もありますよね。今後の庭のお手入れに必要な土を保管しておくこともできますが、見栄えも悪く、虫も湧きやすいので処分したいと考える人も多いようです。
このような場合、プロの手を借りると良いでしょう。土の処分は不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
フリマアプリで売れない
フリマアプリやネットオークションは、誰でも手軽に利用できるオンラインサービスとして人気を集めています。しかし、せっかく綺麗な状態にして出品しても、なかなか商品が売れないというのはよくあることです。
状態の良いものでも売れない場合はあるので、急いで処分したいという場合にはあまりお勧めできません。特に土は見た目の通りある程度の重さがある物でもあるため、送料の掛かる売買には不向きといえます。
前述のとおり、送料もかさんだり、買い手にこまめに連絡したりと手間がかなりかかります。時期を決めて、売れない場合は別の方法を考えることをおすすめします。
まとめ
土の処分方法には多くの種類があります。自分のライフスタイルに合う処分方法を比較してみましょう。また、自分の手間やかける時間、かかる費用や売値を考えて選択すると良いしょう。
ここまでの説明通り、土は粗大ゴミよりも処分が難しい品目となります。そのため、より「処分が難しい」と感じられることが大半です。
そのため、処分困難物関係の処分を進めたい場合には、手間と時間がかからない不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
土の処分はリユース本舗へ
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