イカ臭い部屋の原因は？対処方法を詳しく解説

掃除が必要なお部屋の掃除をしていると、部屋が臭って臭いと感じることは多いでしょう。普段から生活をしている環境であるが故にあまり意識せずに生活をしているということもあるかもしれません。

しかし、お部屋の臭いが気になってきたことがきっかけで部屋掃除が必要であると気づく場合も多いでしょう。特に、異臭がするような場合には状況・環境も悪化してしまっている可能性があります。

また、根本的に何が原因で臭いが発生しているかについても理解しておくことができれば、部屋の状況が悪化する原因も予防できますし、より良い環境で部屋を維持できることにも繋がります。

この記事ではお部屋の異臭の原因や「イカ臭い」といった状況の対処方法について解説を致します。

生活臭はどこからくる？

実家に帰ったり友人宅を訪問した際に、そのお家ごとの独特の匂い(臭い)を感じたことがある人は多いでしょう。普通に生活をしているだけであったとしても、それぞれの環境ごとに感じる匂い(臭い)は様々です。

これらの原因は匂い(臭い)の強い物が合わさることで生じるものであり、家や部屋の壁紙、絨毯(カーペット)、ソファー、カーテンなどに染み付くことで独特の匂いを帯びてきます。

多くの場合、「食べ物」「ゴミ」「カビ」「水回り(排水口・洗濯場)」「タバコ」「ペット」「トイレ」「玄関」などから生じる匂いが合わさることが原因となってきます。トイ

水・湿気が多いが環境では「キッチン・脱衣所・トイレ・玄関」、食品等が関わる環境からは「ゴミ(生ごみ)・カビ・ゴミ箱」、その他では「ペット周り・タバコゴミ」などが発信源になってきます。

比較的対処しやすい原因

臭いを発する原因の元を断ちやすい・もしくは分かり易いものとしては、「ゴミ(生ごみ)・カビ・ゴミ箱」「ペット周り・タバコゴミ」などとなって来るでしょう。

これらは、そもそも大元の原因をしっかり対処することができればあまり気にならない物です。ゴミのまとめ方を工夫したり定期的に排出して捨てたりすることができるため、そこまで気にならないものかもしれません。また、直接的に消臭剤等で対処するなどの方法あります。

ペットを飼っていなかったりタバコを吸わなかったりする環境であれば臭いを感じられることも無いように、原因にしっかり対処することができればそこまで大変なことでもありません。

影響が大きくなりがちな原因

水っ気(湿気)の強い環境では臭いは強くなる傾向があります。「キッチン・脱衣所・トイレ・玄関」がその代表格といえるでしょう。キッチンや脱衣所などについては排水口まわり、トイレ・玄関についてはスペース全体といえるでしょう。

特に、玄関はご家庭の臭いを強く感じさせる場です。靴を多く所有されていたりすることが原因である場合も多いですが、やはり湿気が強く通期の良いカラっとした環境ではないことが原因となることが多そうです。頻繁に人の手が加わるようなキッチンよりも臭いが強いという場合が多いかもしれません。

このように水分が多い環境では臭いが生じやすいものと考えられます。雑菌やカビが発生を抑えることが重要になるでしょう。

臭いをできるだけ抑えるには？

先述のように臭いの原因となる環境は様々あるもののご家庭の場所によっても違いがあることが分かったでしょう。特に、キッチンのような影響が強い印象の場所よりも大きな原因となる場所も多いです。

これらの理由は『衛生的な環境であるかどうか』という部分が関わってきます。キッチンやトイレは水場であり湿気も豊富ですが、比較的綺麗な状態で維持されることが多い場所です。使用後には常に水を流し綺麗に掃除をするでしょう。つまり、人の手が加わり衛生的に管理し続けられている環境であるということが言えるのです。

逆に、洗濯機などが置かれている脱衣所については、排水口まわりは放置しがちな場合がほとんどです。特に、衣服に付着しているような人からでる皮脂油などが蓄積されて排水管が不衛生な状況になっていることが考えられます。

玄関についても同じような傾向があり、日々使用される靴たちがそのまま保管されているような状況が考えられるためです。足から一日中出た汗を吸い湿気を帯びた靴がそのまま放置されていると考えると納得でしょう。

掃除や手入れはこまめにする

キッチンやお風呂・トイレは日々清掃されて綺麗な状態が保たれている物でしょう。衣服なども同様に洗濯をして汚れを落としていくものでしょう。臭いや消毒などのために消臭スプレーを掛けるという場合も多いかもしれません。

このように定期的に必ず清掃をしたり手入れをすることができれば、ほとんどの場合で大きな影響は出ないものと考えられます。

できるだけ放置をしない

現実的に手を付けづらく清掃等ができない場合も多いかもしれません。しかし、放置して先延ばしすればするほど状況は悪化していきます。

トイレの清掃を怠ったり、キッチンの排水口ネットを交換しなかったり、湯張りしたお風呂の水を変えなかったりと、原因は分かり易い場合がほとんどです。

これらは、日常生活の中ではそのままの状態を維持することの方が難しいものでもあるため、そこまで起きな問題にならない場合がほとんどですが、意図的に清掃等をしていないという場合には注意が必要になるでしょう。

イカ臭くなる原因は何？

良くあるお部屋の臭いの悩みの一つに『イカ臭い』というものがあるでしょう。この原因は2種類あると考えられます。1つは「焦げ臭ささ」から影響してくるもの、もう一つは生理的な臭いからくるものです。

焦げ臭い場合

こちらについてはいくつかの要因が考えられます。キッチン周りなどから生じる食材等が燃焼した臭いや、電気系統のケーブルの接触面などでホコリが燃えたりすることで臭いが出ることが考えられます。また、タバコの吸い殻のような物も同様でしょう。イカ臭い・焼き芋臭いと感じられるような臭いに繋がってくるものになってきます。

エアコンから出るもの

エアコン内部には、取り込まれる空気中の水分が溜まっていく状態となるため結露水が生じます。非常に湿気を伴う状態となるため、発生した水分を上手く処理できない状況となるとカビ・細菌の繁殖による影響が出てしまいます。

特に、空気と同時に取り込まれるホコリが結露水と合わさり溜まってしまうと衛生的に良くない状態が津売られてしまいます。その状態でエアコンを稼働させることで、嫌な臭いを生じさせる原因となってきます。状態によっても臭いの種類は異なりますが、カビや湿気が強い場合には酸っぱいような雰囲気の臭いが目立つでしょう。

また、問題が解消できない状態のままで稼働を続けるとより被害が大きくなることも考えられ、ペットやタバコの臭いが循環されていくとエアコン内部に臭いも付きやすくなってしまいます。部屋の臭い自体も影響することが多いかもしれません。

壁紙やカーテン・衣服から出るもの

人の身体から生じる汗や皮脂などが染み込んだ衣服は、時間の経過とともに独特の臭いが染み付きやすいものです。同様に日常で生活をしているだけでも、部屋の壁やカーテン・ソファー・ベッドや布団などにも臭いは付きやすいです。

基本的に洗濯や清掃を徹底することで影響を抑えることができるものですが、常用するような類の物の場合には注意をした方が良いかもしれません。布団や上着・ズボン(パンツ)など、あまり洗濯をする機会がないものもあるでしょう。こういったものは知らず知らずのうちに臭いが染み付いている場合も多いです。

臭いが生じる様々な物が同時に保管されている状況があると、部屋の空気も悪い状態になり続けることとなるため、消臭スプレーを使うなど可能な限り緩和できる対応を行えると良いかもしれません。

生理的な臭い場合

「生理的な臭い」については、トイレ周りで生じる生理用品や、キッチンにある可燃ゴミ等から感じられることが多いです。これらは動物性の窒素化合物(アミノ酸)の影響が強いものです。

食品ゴミなどから出るもの

タンパク質や遊離アミノ酸などが影響するものを放置すると、どうしてもアンモニア臭を感じてしまうでしょう。その為、植物性食品(炭水化物系)のゴミとは異なり、魚介類・お肉など動物性食品が関わるゴミが多いと、どうしてもイカ臭さが出てしまいます。

魚介類の多くはアミン類(トリメチルアミン)を含むため、酸化や分解によって特有の臭いの原因となってきます。

体液等から出るもの

これらは人体からの排出物の影響で生じるケースが多いと考えられます。生理現象等で生じたゴミについては特にこれらの臭いが強く「イカ臭い」と感じやすいでしょう。粘膜などから分泌される体液に関する物の多くはこのような臭いに繋がる場合が多いため、雑菌が繁殖しやすい環境下で保管され続けると臭いも多く生じてしまいがちです。

そこまで大きな影響はないかもしれませんが、鼻を拭いたティッシュゴミなども放置しているとこのような影響があるでしょう。

対処方法と解決策

まず、一言で臭いが気になるといっても環境や状況によって大きく違いも出てきます。その為に必要な対策・対応について一つずつ確認していきましょう。

定期的に換気をする

多くの臭い・異臭の原因となる物は空気の籠った環境下で発生しやすい傾向があります。その為、まずは部屋の窓を開けて新鮮な空気を取り入れるなどして換気を行いましょう。

臭いを防ぐために消臭剤やアロマなどを使うという場合もあるかもしれませんが、根本的には臭いを溜め富んでしまっている状況を改善できた方が無難です。また、湿気などが溜まる環境下では臭いの発端となる原因部分の改善には至らない場合が考えられるため、一旦は換気をすることが得策といえます。

当記事でご説明した多くの臭いの原因は、湿気や水分を含んだ状態の環境やゴミによる影響がほとんどです。少しでも良好な環境を維持することが環境の改善に繋がるものになるため換気は重要といえます。

ゴミをまとめて早めに捨てる

ゴミ箱などに溜めこんでいるゴミの量や種類によっては臭いも強くなり影響も大きくなってしまうことが考えられます。ゴミは捨てる以外に効果的な対応方法が無いため、出来るだけ腐敗が進む前に早く捨てるに越したことはありません。

ゴミから生じる臭いについては、完全には防ぐことができない場合が多く、袋の口を縛って対処しても次の日には臭いが袋の外側に漏れ出しているということも珍しくありません。

袋の種類によっても違いはありますが、品質の良い袋を利用するなどの改善をいない限りは対応にも限度がありそうです。場合によっては袋を2重にするなどの工夫も効果的でしょう。

予め清潔に保ちゴミを溜める

食品等から生じるゴミの場合、生ゴミや汚れゴミの分別を徹底することは大事でしょう。特に汚れが目立つゴミの場合には、あらかじめ綺麗に洗い流して汚れを落とした状態で水気を切ってゴミ箱に入れると効果的です。

生ゴミについては、排水口ネットなども含めて生ゴミだけを袋に入れてまとめて口を縛るなどの対応を徹底しましょう。また、生ゴミを溜めた袋が一杯になったらゴミ箱に入れてしまうのではなく、ゴミ収集の直前に入れるなどの工夫ができた方が良いでしょう。

生ゴミの多くは水気が強い状態でもあるため、衛生的にも良い状態ものではありません。ゴミ収集の直前まで冷凍室で凍らせて保管しておくなど、捨て方の工夫1つで臭いを予防できるでしょう。

臭いの染み付いたものを捨てる

絨毯やカーペット・家具・衣服・タオル・靴など、繰り返し臭いを吸収している物は自然と嫌な臭いを感じさせるものにもなってきます。洗濯をすることで解消できるものもありますが、長い間同じ環境で使用し続けていているようなものの場合には、思い切って新調してしまうなど捨ててしまうという方法も非常に有効です。

消耗品であれば定期的に交換することができた方が良いですし、分かり易く改善することができます。特に靴のようなものについては大きな影響を感じさせるものでもあるため、買い替えられた方が良いでしょう。

中和できるもので工夫する

あらかじめ、食材の下処理などの過程でお酢やレモン汁などを活用したり、生じるゴミなどに散布できるアルコールスプレー等を活用したりすると効果的です。酸性系の消臭剤・スプレー等は非常に有効と考えられます。クエン酸を溶かした液を散布すること良いでしょう。

部屋の臭いの解消に使用される消臭剤やアロマも同じような理屈で使用されるものとなるでしょう。

エアコンは清掃をして清潔に保つ

フィルターや熱交換器にホコリが溜まると湿気が留まりやすくなるため定期的に掃除しておくと良いでしょう。その他、結露水が排出されるドレーンホースが詰まってしまっているような場合もあるため、ここも注意しましょう。

特に、外部より虫や生き物がエアコン内部に入り込み死んでしまっていたりすると腐敗臭が出る可能性もあるので気を付けましょう。

室内の換気を徹底して循環される空気を入れ替えたり、結露水が溜まらないように冷房を使用した後は送風モードで一定時間稼働させておくなど、良い状態でエアコンを維持することも大事です。

不衛生な物は直ぐに袋に入れて口を縛る

使用済みの生理用品やおりものや精液がついているようなティッシュ(トイレットペーパー)などは、出来るだけ空気に触れないような状態で徹底してゴミとして封をしましょう。ゴミが生じた際にその場ですぐに対処できることが理想です。

物は異なりますが、生魚を放置するような状態に近い状況ともなるため、部屋や寝室のゴミ箱に入れるだけの状態で長い間放置しないようにしましょう。片付けるのが遅くなったとしても1日の終わりにはしっかりと対処した方が無難です。

これらはトイレ等で生じやすい事象ですが、比較的換気が行われている状況のトイレでは気づきにくい場合が多いため注意しましょう。

水分を含むものはとにかく直ぐ対処する

カラカラ乾いているようなゴミの多くは管理もしやすく大きな問題は生じにくいです。しかし、水分を含んでいる状態のゴミとなる場合には、雑菌が発生するなどそのままの状態は衛生的にも良いものではありません。

単純に溢してしまった水を拭きとったティッシュなどであればそこまでの問題にはなりませんが、こぼれたスープや食事などを拭きとったティッシュなどはできるだけすぐにゴミ袋にまとめ口を縛って管理しましょう。

あとがき

今回は部屋の臭い(イカ臭さ)の対処方法について解説を致しましたが、いかがでしたでしょうか？嫌な臭いがどこから発生するか、少しでも理解を深めてもらえれば幸いです。

臭いの種類に限らず衛生的な環境を維持することは非常に重要です。特に雑菌が繁殖しやすい状況であったり、ゴミのまとめ方や捨て方の問題であったりと考えられることは様々です。

臭い・異臭についてはその場だけの問題ではなく後々にも影響するものです。よほど劣悪な環境でもない限りは過度な改善は必要ないと思いますが、根本的に改善が必要となる場合には、臭いの原因や付着物を処分するなどの対応も必要です。

もちろん、ゴミを溜めこんだりすることが直接の原因となりますので、頻繁にゴミを捨てるなどより良い環境を維持できるよな行動を心がけましょう。