エアコンの処分費用はそこまで掛からない
多くの方がご存じの通り、エアコンは家電リサイクル法の対象製品となっており、処分の際にはリサイクル費用を払って処分を進める必要があります。
大概の場合、エアコン製品の応じて5,000~6,000円程度の処分費用(リサイクル費用)が掛かります。粗大ゴミや不用物の1点分の処分費用の中では最も高額な部類となることでしょう。
当記事では、不用品回収業者がエアコン等の家電リサイクル法対象製品を回収する際の詳細やポイントについて考えて行ければと思います。
※ここからご案内をする内容についてはあくまでも一般的なシミュレーション例となります。
① エアコンの処分費用の確認
まず、基本的な処分費用の確認としてエアコンを個別にリサイクル処分した場合の費用を確認していきましょう。
家電リサイクル法の対象製品に関しては、メーカーの型番・製品に応じてリサイクル費用が定まっています。その為、料金が変動することはなく、処分の際には5,000~6,000円程度の費用が掛ることになります。
② 不用品回収業者の作業費用
次に、不用品回収業者側に掛かる費用について考えてきましょう。大前提として、エアコンの取り外しと回収のみを依頼された場合として考えて行きます。
・訪問までの移動時間
・解体と回収の作業時間
・人件費/設備費
全体の作業時間としては40分~1時間ほど掛かるものと想定すると、不用品回収業者側では上記のような労力・出費が掛かります。
まず、作業員の往復の移動時間は20~30分と考えてみましょう。そんな近場での移動なのかと考えてしまいそうですが、実際には片道分の費用しか掛からないと考えられます。これは、回収後の移動が次の依頼先となる場合が多いためです。
次に作業時間です。エアコンを取り外し回収するだけであれば、単純作業となるため早ければ20分程度で終了するでしょう。その後、ご請求・清算等の時間を含めても30分程度もあれば、諸々の対応は全て終えられるでしょう。
最後に人件費と設備面に関してです。何人のスタッフで対応を行ったのか、車両・トラック等のリース代やガソリン代などが掛かると考えられます。
具体的な費用内訳の例について
まず、こちらの内訳例に関してはあくまでの一般的な状況で考えた場合の例となるため、実際の内訳とは異なります。それらを踏まえて参考にご覧ください。
内訳内容 | 掛かる時間 | 費用換算額 |
プラン(SS)【参考】 | 50~60分 | 4,980円 |
内訳内容 | 掛かる時間 | 費用換算額 |
プラン全体【合計】 | 50分 | 5,000円 |
┣移動時間(ガス代) | 20~30分 | 500円 |
┣作業対応(作業料) | 20~30分 | 2,000円 |
┣人件費(h1当たり) | 1人 | 1,500円 |
┗設備費(リース代) | 軽トラ1台 | 1,000円 |
簡単に内訳を考えてみると上記のような内容となってきます。比較的現実的に考えると、作業対応(作業料)の部分で多く利益を得られなければ、プランとしてはギリギリの料金設定であることが伺えるでしょう。
費用の安いプランを提供している不用品回収業者に関しては非常に良心的な料金設定と考えることもできますが、業社が稼働中の1時間当たりに稼ぐ必要がある金額は最低3,000円と考えるとやや利益が低いものとなるでしょう。
③ どうやって利益が生まれるのか?
不用品回収業者によって運営の形は異なりますが、多くの場合で「古物商許可」を得ている場合が多いでしょう。つまり、引き続き使用可能なものがある場合には、独自に販売を行うなどして利益を得ている場合があるでしょう。
このような場合には、本来掛かってくることになる処分費用ではなく、販売益を得ることが出来るため、利益はお幅に向上するものと考えられます。
利用者の全ての依頼内容に当てはまるものではありませんが、上手く条件が合わさる場合には1回の依頼につき+5,000円以上のほどの利益が出るものと考えられます。
まだ使用可能なエアコンの場合は利益も大きい
上記と同様の理由で、撤去・回収したエアコンが引き続き使用可能なものである場合には、後に販売を行うことでの利益も大きいものとなることが想定されます。
中古のエアコンの価格相場は20,000円以上となることから、利益率は非常に高いことが伺えます。売買を提携している業者がおり、半額以下の低価格で取り引きを行ったとしても、利益は十分でしょう。
④ 故障品の回収などの場合は?
ここまでの内容を踏まえると、故障して使用できない状態のエアコンを撤去・回収する依頼があった場合には、「撤去・取り外し作業」の面でしか利益が出ず、その後の再利用・販売等でも利益が出せないこととなり、リサイクル処分費用分を考慮すると「赤字になってしまうのではないか?」とお思いの方も多いでしょう。
実際の問題として、エアコンに限らず他の様々な不用品を回収するにあたり、故障している物・廃棄が必要となる物を回収するだけでは作業対応分の面でしか利益を出せないことが多いでしょう。
しかし、一部の家電製品や家具などに関しては、素材に応じて上手く処分を工夫することが可能です。
素材を買い取ってもらうことが出来る
当サイトの様々な品目の捨て方・処分方法の記事でもご紹介している通り、様々な物は買い取ってもらうことが可能です。
特に、リサイクルが可能となる素材が使われている一部の品目については、素材そのものを買い取ってもらうことが可能な場合があります。缶ゴミなどがその代表的な例となるでしょう。
エアコンに関しては、そのほとんどが金属などで作られているため、エアコン本体・室外機には多くの金属が含まれています。その為、リサイクル処分を行うよりも素材の買取をしてもらった方がメリットがあります。
金属買取業者では様々な金属片や素材を買取対象としていますが、一部の製品はそのまま買取対象としておりエアコンに関しても対象となっています。
エアコンについては、本体と室外機を合わせて1kgあたり200円ほどで買い取ってくれる業者が存在しています。エアコンは、本体と室外機のそれぞれが10kg程度となるため、合わせて20kg分ほどの買取を行ってもらうことが可能となり、3,000~4,000円ほどの価格になります。
察しが良い方はお気づきかもしれませんが、撤去依頼の作業費以外にこれらの買取費用を合わせると利益も大きくなることが分かるでしょう。その為、エアコンのみの撤去の場合には不用品回収業者側もメリットが高いため、比較的サービスプラン・対応費用は低い場合が多いかもしれません。
⑤ 依頼費用で業者の良さを判断できる
ここまでの話を踏まえると、どのような状況の依頼であっても不用品回収業者では利益を出しやすい側面があることが分かったかと思います。すると、逆に業者の質が判断できる面もあります。
例えば、エアコンの撤去を目的に回収の依頼をしたとしても買取での回収を進められたり、廃棄が必要な回収であっても費用が安めに抑えられたりと、誠意のある対応が見受けられれば良心的な業者ということが見てとれます。
回収状況 | 依頼費用 | 内訳 | 業者利益 |
エアコン(使用可能) | 3,500~4,500円 | 撤去作業+販売 | 7,000円~ |
エアコン(使用不可) | 4,500~5,000円 | 撤去費用+買取 | 5,000円~ |
最終的に業者が得られる利益分を踏まえて、依頼費用が低額に抑えられている業者がいれば非常に優良な業者と考えられます。4,000円代で依頼ができる場合には、様々な考慮をされているものと考えられるでしょう。
逆に一定の依頼費用で変化が場合には、悪い業者ということではありませんが、費用が高すぎると思われても仕方ない部分があるかもしれません。利用者側からすると、自力でリサイクル処分を行う場合に6,000円ほどが掛かってしまう計算になるため、リサイクル処分費用を超えるような業者は印象が悪いかもしれません。
まとめ
今回はエアコンの処分費用がそこまで掛からないということをご案内をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
通常通り、各ご家庭ごとにリサイクル処分費用を払って処分を進めることを考えると、不用品回収業者に依頼をして撤去から回収までを行ってもらえた方が、圧倒的に楽であることはご理解いただけているでしょう。
特に、業者が回収後にエアコン製品をどのように扱うかによっては、そもそも処分にリサイクル処分費用が掛ることとについてのカラクリがあることが分かったのではないでしょうか。
しかし、業者側にとってはそもそもの回収対応・撤去作業等の労力が掛かるものですし、一時的に回収品を保管しておき後に売却等を進める手間が掛かるなど、企業努力が関わる部分があるものです。
これらのことから、できるだけ費用を抑えてくれる業者がいれば良心的ですし、信頼できるかどうかの判断材料にもなるでしょう。
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