
断捨離を行う際の考え方・デメリットについて解説!
断捨離について調べていると、断捨離を行うことでの効果やメリットなどといった推奨するような記事や特集ページをよく目にします。かなり大げさに様々な物ごとに紐づけて変化や利点を押し付けるような印象を受けてしまう場合も多いでしょう。
実際のところ断捨離を行うことでの結果面の話ではなく、行う上での考え方を整理していくことが最も重要なポイントになってくることは間違いありません。
そこで今回はこれから断捨離を行う上でどのように考えて行くべきかを詳しく解説していきます。
断捨離自体についてどう考えるか?
こちらでは、断捨離を行う上で何が必要となり何が重要となってくるかを1つずつ説明していきます。
時間が掛かる
断捨離を行う場合、簡単に短時間で片付けが完了するものではありません。まずは、そこの部分をしっかり考える必要があるでしょう。
結果の面だけを見ると、「生活環境が変わった」「片付けもスムーズに進んだ」というレビューなどが多いです。当然ながら確実に進めていくことができれば変化が出てくることは当たり前です。しかし、そこまでが簡単であるかといわれると決してそんなことはありません。
そのため、断捨離を開始した時点ではゴミや不用品の量もかなりあるため時間ばかりが掛かる状況があります。順調に作業が進んでいけば物も少なくなり、徐々に片付けもしやすくなっていくものと考えられます。だからといって、「大変でもない」というようなイメージを抱くようなものでもなく、事実として多くの時間が掛かります。
つまり、『時間を有効活用できる』というのは将来的な話に過ぎず、そこまでの過程や作業を考えると「膨大に時間が掛かり時間を無駄にしかねない」という面があるのも事実です。
過度に片付けすぎてしまう
断捨離では物を少なくすることが当たり前のように正として捉えられる場合がります。しかし、家にあるゴミや不用品として扱われるものは本当に必要のない物なのかはしっかりと判断を行う必要があります。
根本的なところとして、購入してきて家にある様々な物は「必要であるから購入した物」であるため、不必要に物を減らす目的で処分をしてしまうことはやや危険な行為かもしれません。
今はもう使わない物と捨ててしまった後に、「アレがあったはず」「捨てたんだった」となってしまった場合に、再度購入すれば良いとポジティブに考えてみることも重要ですが、新たにお金が掛かることにも繋がりますし、一度限りの使用のためだけに購入した物をどう保管したり処分をするかと考えて行くことにもなります。
つまり、使用目的があって所有している物・用途がある物を無闇やたらに捨てるという行為は『もったいない行為』にもなってきてしまいます。
防寒面などの変化が出る
断捨離によって物が減ると夏場には空気の流れなどが改善して快適に過ごすことができるメリットがあるかもしれません。しかし、冬場のような環境の場合には屋内で熱を保つものが少なくなってしまう傾向があるため、結果的に寒さを感じやすくなり、暖房器具をこれまで以上に使用してお金が掛かるようなこともあるでしょう。
もちろん、エアコンだけで良いからと個別のヒーター製品を処分するようなこともあるかもしれません。しかし、実際のところ効率よく生活をするためには、赤外線ヒーターのような製品を重点的に使用するような考え方の方がお金が掛からずに出費を抑えることができる場合も多いです。夏場の場合も同様で、邪魔になるからと扇風機を処分してクーラーを多用していれば電気代は高くつくでしょう。
ここのような視点から考えると、物を減らしたから生活面の向上が計れるかというと決してYESとは言えない部分も出てきてしまうのです。
無駄な出費が増える
先述の通り、既に捨ててしまった物で改めて使いたい物があった場合には、再度購入が必要になるなどの出費が重なります。また、他で補える物に置き換えた場合にも、機能的には問題が無いが電気代が多く掛かるなどのデメリットが生じる場合もあります。
「物を片付ける・生活がしやすくなる」という面を考えると最低限の対応は確保されているだろうと考えられますが、代替物を利用する場合には金銭的な面とのトレードオフとなるような状況も出てくるでしょう。
考え方次第とも捉えられますが、そのような状況は決して気持ちの良いものではないかもしれません。いくら生活がしやすくなったからといって、デメリットを抱えている環境は精神的にも負荷が大きくストレスを増加させる場合もあるでしょう。
新たに物を買わなくなる
一度断捨離を行ってしまうと物を増やしたくないという考えに固執してしまう可能性があります。もちろん、正しく判断をしていくことができるものと考えられますが、場合によっては非常に危険な場合もあるでしょう。
「既に持っているもので代用する」「おさがりを利用するようにする」など無駄を省く行為に重点を置きがちになりますが、そのままではデメリットもあるかもしれません。流行などにも乗り遅れ、いつまで経っても一昔前のような生活を続けてしまっているなんて場合も出てくるかもしれません。
例えば電化製品等が良い例です。新製品の多くは消エネな場合が多いため新たな物を買うことによるメリットが高い場合が多いでしょう。買い替えを積極的に行う方が良い場合があるのに「まだ使えるから大丈夫」と考えてしまうような思考に陥りがちかもしれません。
考え方次第ですが、古い物を持ち続けている方が将来的にゴミが生じる可能性は高くなるため、安定した生活を求めるのであれば使用する物や製品も良い状態を保って行けた方が無難でしょう。
改めるべき考え方
断捨離を行った後には、「これで良いだろう」と納得せずに、状況に合わせて都度適切な考え方を持っていくことが重要となってきます。
ただ物を減らすことはやめる
断捨離は現状の状況下で出来るだけ物を減らしていくことが重要となります。その際に対象となる物は不必要な物になってきます。つまり、どこかで必要になる物は捨てるべきではないのです。
物を捨ててしまったことで何かを行えない状態になってしまうことは逆効果でしかなく、生活が向上することには繋がりません。その為、絶対に使用しない物しか本来は処分対象にならないと言えます。
計画を立てて物を処分していく
新たな物を購入するタイミングで古い物を処分していくことが望ましいでしょう。例えば、冷温風機を購入してしまえばヒーターや扇風機は不用となるため、一度に2つの物を処分できます。このように生活に支障が出ないように物を減らしていく努力が必要です。
ただ古い物を新しい物に変えるだけでは物の数は変わらないため、メリットが無いと感じたり購入する労力や出費ばかりが気になってしまうため、物の入れ替えが行われないような状況にもなりかねません。物を大切に扱うことも重要ではありますが、過度に節制を行って修行僧のように生活することが断捨離から得られるものではないでしょう。
小さな物に置き換える
先述のように整理整頓についても重要な要素となってきますが、様々な物を保管しやすい物に置き換えていくことも良い考えです。つまり、より小さく保管をしやすい物に買い替えて行くことも有効でしょう。
様々な大きな物を所有し続けていく場合にはそれに合う家屋・スペースが必要です。1つ1つの物をより小さく保管に無駄が無いサイズ感の製品に置き換えてしまえば、分かりやすく余裕が生まれる状況になってきます。場合によっては、スペースが余ることでワンサイズ小さな家に引っ越すこともできるかもしれません。
不要な物との向き合い方を変える
断捨離は物を捨てて快適な生活環境を得ることとして認知されている傾向がありますが、根本的に物を捨てる必要があるのかと考えてみても良いかもしれません。
収納スペースを確保したり整理整頓を徹底することができれば、意外に生活空間は確保しやすく快適に暮らしていける場合も多いです。その為、物を処分して状況を改善することよりも、物をどう扱うべきかをまず考えてみても良いかもしれません。
すると、一生懸命考えてみても必要な物ばかりで整理整頓にも限界があるというような一面も見えてくるかもしれません。「どうにか物を減らすしかない」という答えに行きつくことも間違いではありませんが、そもそも物を置く場所を確保する努力も必要だったりするかもしれません。
「引っ越す」「倉庫を設ける」など、根本的に改善につながる行為を優先した方が良い場合も多いでしょう。
いつか使用するかもしれないという物も処分するだけで解決するのではなく、保管しやすい物に変えてみると管理がしやすくなってくるかもしれません。
片付けに没頭せずに一度目線を外す
断捨離を進めていくと、ドンドン片付いていく行為に陶酔するような状況に陥りがちな場合もあり、次から次へと物を処分していこうという気持ちが加速してしまうものです。
特に早い判断で時間を掛けずに無駄にしないように無理に進めてしまう場合も出てくるため、適度にブレイクタイムを設けて都度冷静になって分別・仕分けについて改めて考えて行けることが理想です。
物を捨てる・処分する行為に達成感や快感を覚えてしまうと、多くの物を処分することが正しいことのように感じてしまう場合もあるため、ゆっくり確実に進めていくことが重要になってきます。必要な物を捨ててしまわないように気を付けましょう。
生活がしやすければそこまでで良い
断捨離は、どこまでも徹底した対応を行うことが必要で求められる行為のような印象を受けがちです。物を捨てることによるメリットや効果を嫌でも感じるまで続けて行ってしまったり、際限なく無計画行ってしまうような場合もあります。
「過度なダイエット」を推奨する人がほとんどいないように、明確な目的を持って適切な度合いで進めることが求められるものでもあるでしょう。断捨離もそれらと同様です。片付けがスムーズに進むような流れとノウハウを学べれば問題はなく、その先に見出していける付加的なメリットなどを不要に意識する必要はありません。
「効率良く片付く整理整頓法を学ぶ」くらいな考えに留め、洗脳を受けるかの如く依存するような行為として実行していくものにならないように注して行くことも重要でしょう。
場合によっては専門家に相談する
不要な物を多く処分したい場合には、専門の業者に依頼をして相談をしながら片付けを進めるという方法もあります。不用品回収業者や便利屋対応が可能な多くの業者では断捨離を目的とした片付け対応を丸々お願いすることができます。
どのようにして効率よく物の片付けや仕分けをすれば良いか分からないという場合にも安心して相談をすることができるため、生前整理などを目的に利用する人も多いです。専門家の目線でアドバイスを貰えるため、費用は掛かっても利用する利点は大きいと言えます。
あとがき
今回は断捨離に関しての考え方についてまとめてご案内を行いましたが、いかがでしたでしょうか?
物を片付けるという行為は、普段の生活の中で行う簡単な掃除の延長のようなものです。そのため、時間も手間も掛かることが当たり前の行為です。しかし、物が多いことには片付けも捗らない状況が考えられるため、ある程度の断捨離は必要な部分もあるでしょう。
もちろん、思い切って物を捨てるという勢いや気持ちも重要となりますが、今一度冷静になって1つ1つの物の処分について考えて行くことも重要でしょう。特に、所有しいる多くの物は必要だから持っているという認識を持って整理整頓や仕分けを行って行けた方が良いでしょう。
そして、根本的に物を捨てなければならないという考えに行きつかずに、どうにかより効率よく整理整頓ができるように、保管ができるようにという考えを持って対応して行けると良いかもしれません。
また、断捨離という行為自体に抱くイメージを持ち過ぎず、自分自身に合ったかたちでの片付け・処分を進めていくことが何よりも重要になってくると考えられます。ご自身が納得するかたちであれば程度の大小に関わらず良い形での断捨離が進めて行けるでしょう。
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