渋谷区の文化や特色
『渋谷』といえば特徴的な街並が有名です。特に渋谷区駅前のスクランブル交差点については渋谷を象徴するような風景となっているでしょう。非常に発展した街並みが印象深く若者が集まる街としての特色がありますが、地域文化も深く、昨今ではビジネスオフィスが建ち並ぶような活気と発展性のある地域でもあります。
本記事では渋谷区がどのような街・地域であるかをご案内いたします。
渋谷区について知ろう!
有名どころな地域が多い
渋谷区というと渋谷駅を中心とした駅周辺の地域を想像しがちですが、実際は渋谷駅よりも北部エリアの面の方が広くなっています。その為、東西に路線が走る京王線や小田急線のあるエリアの方が面積的には広くなっています。
主要な駅でいうと、新宿駅(JR)・代々木駅(JR)・代々木上原駅(小田急)・原宿駅(JR)・千駄ヶ谷駅(JR)・代官山駅(東横線)・恵比寿駅(JR)などの比較的知名度の高い地域も住所的には渋谷区内に当たります。ちなみに、新宿駅についても駅南側半分は渋谷区となるため、新宿駅周辺のエリアといってもNEWoMan新宿・高島屋などは、実際には渋谷区に位置しています。
区の中央部に位置する原宿・表参道エリアについては、青山方面にある表参道駅の手前までは渋谷区に当たります。同じよな雰囲気の連なる地域だとしても、原宿は渋谷、青山は港区と別れています。その他、区の南部にはそれぞれ魅力は異なる地域として代官山・恵比寿・広尾といった地域も広がっています。
西部方面に関しては代々木上原が中心のエリアとなり、北部の中野区と新宿区に挟まれた地域はこじんまりとした住宅街が多く広がっています。東部のエリアはあまり目立ちませんが、千駄ヶ谷エリアとなっています。
エリアや場所にっても、地域名や駅名が多く使われて呼ばれることが多いため、「ここも渋谷区なの?」という声は多いかもしれません。
微妙に認識が乱れる理由
これは単に場所・地域によって特色が大きく異なるからといえます。特に、新宿駅・渋谷区・恵比寿駅の3つの駅周辺エリアについては特徴が際立つからかもしれません。
また、一部のエリアには大きな公園施設(代々木公園・新宿御苑)なども広がっているため、人の居住や往来が限定される場もあり、自然と人の寄り付く場・集まる場所が集中してしまう傾向もあるかもしれません。
その為、分かり易く「どこどこ(地名等)」と表現されることが多いと言えるでしょう。代官山・恵比寿・原宿に行くために、わざわざ「渋谷に行ってくる」とは表現しないものでしょう。
渋谷ってどんな街?
古き文化を残す場でもある
渋谷とはその名の通り「谷(たに)」を意味するものであり、周囲を坂に囲まれた地域となっています。また、渋谷駅周辺の地名には「道玄坂」「宮益坂」などの坂を使用した名前も残っています。
ハチ公像やスクランブル交差点などは、丁度この谷底の部分に位置しています。駅から、地下鉄の路線が顔を出す光景などが見られるなど、地形の違いも分かり易く感じられるでしょう。
大昔は農家や侍の屋敷が建ち並ぶ規模の小さな村でしたが、その後に宿場町として発展を続け、花街(歓楽街)としても盛り上がりを見せ、料亭や芸者街としても有名になりました。そのような雰囲気が、現在の渋谷にも通ずるものがあるでしょう。
芸術・音楽などが盛んな地域
渋谷区は、意外にも美術館が多い地域です。「Bunkamura ザ・ミュージアム」「松濤美術館」「戸栗美術館」「東京ワンダーサイト 渋谷」「ギャラリー TOM」など、いくつかの美術館が点在しています。
このような芸術やアートに精通するような文化の発信地としての意味合いが強いせいか、ライブハウスや劇場も非常に多く存在しています。合わせて、若者のファッションの流行にも強く影響を見せる地域ともなっており、そのような背景もあるせいか原宿文化なども有名でしょう。
現在では、渋谷駅周辺は大規模な再開発によって商業施設が増えているなど、これまでの文化を残しつつも流行の最先端をいくような魅力のある街に変貌を遂げています。
なぜ人が多く集まるのか?
中間に位置するエリアが人気
千駄ヶ谷・代々木・原宿などは、レジャーやショッピングなどの雰囲気が強いですが、それらは中間に位置するエリアという事情もあり、往来には新宿駅や渋谷駅などの大きな駅を経由することがほとんどになっています。
つまり、遊んだり買い物をした後には、一度渋谷駅や新宿駅に必ず出るという動きがあるといえるでしょう。
それらを象徴するものとして、千駄ヶ谷・代々木・原宿などのエリアは、イベント等の目的が無い限り夕刻・夜の時間帯18時以降になってくると、ウソのように人が一気に減ってしまいゴーストタウンのようになることも珍しくありません。
代々木公園(明治神宮)のように、根本的に人が居住していないエリアが隣り合わせになっている事情もあるかもしれません。
都内有数のビジネス街
現在の渋谷区は、オフィス・ビジネス街としての印象も非常に強くなってきている地域です。少し前まではそこまでビジネス街の色合いは強くはありませんでしたが、再開発などの影響も顕著であり、大きな商業・ビジネスビルなどが建ち並ぶようになってきています。
特に恵比寿駅エリアについては、駅を中心としたエリア全域がビジネス街といっても過言ではありません。お洒落なお店や飲食店なども多く建ち並ぶエリアですが、ビジネスオフィスが非常に多い地域となっているでしょう。
多くの人が勤務をする場となれば自然と人の往来も多くなってくるため、結果的に駅周辺の地域も活気のある雰囲気が強くなってきています。
大規模な乗換駅が多い
渋谷駅や新宿駅は非常に大きなターミナル駅です。日本有数の利用客数を誇る施設にもなってきているため、乗換駅として利用している人も非常に多いです。
特に、隣県と繋がっている乗り換えの終点駅という部分が非常に強い影響力があるといえるでしょう。小田急線であれば新宿駅であれば田園都市線であれば渋谷駅など利用客も非常に多いです。湘南新宿ライン・東横線などであれば両駅ともに利用できるなど、とにかく利便性が高くなっています。
更に特徴的な部分としては、乗換駅として利用する目的の人が大半であるということが言えます。各種地下鉄路線への乗り換え、JR山手線への乗り換えなどに日々利用されています。このような背景があるため、途中下車してショッピングをしたり、食事をしたりと様々な目的で訪れる人も多いです。
渋谷駅に(渋谷に)活気があるというのは、このあたりの要因が大きいものと考えられます。同じ東京都内でいうと、池袋駅や秋葉原駅といった隣県からの乗り入れ駅に近い印象があるでしょう。
その他のエリアも非常に人気
代官山エリア
おしゃれで洗練されたエリアであり、若者から大人まで幅広い層に人気があります。特にファッションやグルメ、アートに敏感な人々にとってのトレンド発信地として知られています。駅を中心に広がる街並みは、低層で緑豊かな雰囲気が特徴で、カフェやレストラン、高級ブティック、小規模な雑貨店が点在しています。
「代官山蔦屋書店」など文化的なスポットもあり、本や音楽、映画に触れながらリラックスできる空間が提供されています。また、代官山ヒルサイドテラスといった建築的にも魅力的な施設が多く、洗練された景観が広がります。歴史的にも面白く、かつては江戸時代の代官の屋敷があったことが地名の由来とされています。
都心にありながら落ち着いた空気感があるため、ショッピングや散策、食事を楽しむのに最適な場所です。隣接する中目黒や恵比寿ともアクセスが良く、休日のお出かけ先として多くの人々が訪れています。
代々木上原エリア
代々木上原は、静かで落ち着いた雰囲気が特徴の高級住宅地の多いエリアです。小田急線と東京メトロ千代田線が通り、都心へのアクセスが良好なためファミリー層や富裕層に人気があります。周辺は緑豊かな環境が広がり都会の喧騒から離れた穏やかな空気感が魅力です。
カフェやレストラン、こだわりのある個人経営のショップが点在しており、食通にも評価されています。特に地元産の食材やオーガニック食品を扱う店が多く、健康志向の人々にも支持されています。また、隣接する代々木公園や代々木八幡宮などの自然や歴史的スポットも近く、散策やリフレッシュに最適な環境です。
代々木上原周辺は住宅街としても非常に人気が高く、高級マンションや戸建て住宅が多く立ち並び治安も良好です。芸術家やクリエイターなどの文化人も多く居住しており、落ち着いた中にもセンスの良さを感じられる街並みが広がっています。都心に近いながらも、穏やかな生活を楽しみたい人々にとって理想的な場所といえます。
笹塚・幡ヶ谷・初台エリア
幡ヶ谷、笹塚、初台は、東京都渋谷区にある京王線沿線のエリアで、それぞれ特徴的な魅力があります。この3つのエリアはいずれも生活しやすく、利便性と個性を兼ね備えた住環境が非常に人気です。
幡ヶ谷は「六号通り商店街」が中心の庶民的な街で、昔ながらの個人商店や飲食店が多く、落ち着いた雰囲気が魅力です。笹塚は都心へのアクセスが抜群で、「十号通り商店街」をはじめ、スーパーマーケットや飲食店が充実しており、生活の利便性が高いエリアです。また、ライブハウスや劇場もあり、エンターテインメントも楽しめます。初台は「東京オペラシティ」が象徴的で、コンサートホールや美術館があり、芸術や文化に親しめる環境が特徴です。隠れ家的な飲食店も多く、グルメ通にも人気があります。
どのくらいの人が利用する地域?
そもそも人口は多くない
渋谷区の人口は、おおよそ24万人となっています。これは東京23区の中でも少ない部類となり、上から数えて18番目の少なさとなっています。東京全体の区部・市部の平均人口が28万人ということを考えると、比較的少ない地域であることが理解できるでしょう。
十分に都心といえる位置にある地域でもあるため、容易に居住ができる(住める)地域ではないと考えられます。特により都心に近づく東南部方面は非常に高級な住宅地にもなってきます。逆に、西北部方面などの地域は比較的落ち着いた雰囲気の環境となっているため、主要駅から離れたエリアであれば、安価な価格で住居を借りることもできるでしょう。
しかし、渋谷区全域を通して居住地がそこまで多くない事情があると考えられるため、実際に渋谷区に居住している人の数は、そこまで多くはならないものと考えられます。
お隣りの世田谷区にお住いの方は、渋谷区を利用することが多いため、遊びに来たりショッピングを楽しむ人の多くは、このような周辺地域の人である場合が多いです。
一日あたりの往来者数
渋谷駅は東京都内でも有数の乗降者数を誇る駅でもあり、1日当たり約280万人といわれています。先述の通り、渋谷区の人口数が約24万人と考えると、おおよそ10倍以上の人が利用する状況ということが分かるでしょう。
その為、「人が多い」「活気がある」という印象が近い地域ではあるものの、実際にはそこまで人が滞在し続ける地域とは言いづらく、観光地と同じような傾向のある地域であると言えるかもしれません。平日は仕事で訪れる人が多く、土日祝日は遊びや観光で訪れる人が多いなど、街の風景も変化してくるでしょう。
このため、土日などの休みのタイミングで渋谷を訪れる分には、比較的落ち着いた雰囲気を感じられるかもしれません。そして、時間の経過とともに遠方に帰り始める人なども多くなることが考えられるため、休日の夜間帯には人も少ないことが予想されます。
あまりアクセス事情は良くない
都内や神奈川県から足を運ぶ人が多いと考えられますが、遠方からの訪れる場合にはやや不便なり地域と考えられます。
神奈川・埼玉方面からの移動については、直接JR線を利用することが可能となっていますが、そこまで頻繁に電車が乗り入れるものでも無いため他の路線に比べるとやや不便です。行先などを考えると電車を選ばなければならない場合もあるため、帰る場合にも乗り換えが必要となる場合も多いでしょう。
東京都内西部からのアクセスとなる場合には、明大前・代々木上原・吉祥寺などでの乗り換えが必要となる場合が多いでしょう。その為、どうにか主要駅まで出てから乗り換える必要があるなどやや不便な面が否めません。
東京寄りの川崎・横浜方面からの場合には比較的便利です。田園都市線・東横線を利用すれば1本でアクセスが可能です。しかし、さらに遠くの地域ともなると乗り換えも必要となるため手間が掛かるでしょう。
乗り換え事情さえクリアできてしまえば大きな問題はありませんが、実際は意外にアクセスが不便な面が多いかもしれません。
実はそんなに需要の無い地域!?
渋谷区というと「勤務地がある」「観光目的・イベント等がある」という目的で訪れることはあっても、それ以外で利用する目的はあまり多くはないかもしれません。「ショッピングをする」という目的もあるかもしれませんが、渋谷まで来て買い物をするという人は、田園都市線地域を利用する人に限られる傾向もあるでしょう。
もちろん、原宿・表参道で買い物をするということであれば目的としても良いかなと思います。しかし、一般的なお店であればどこの地域にもあるでしょうし、百貨店・デパートなどがある他の地域とも大きな違いはありません。そうなると、渋谷だからという魅力がない限りは、そこまで大きな需要は感じられない地域と考えられます。
逆に足を運んで買い物をする目的で訪れやすい場所としては、街の規模が大きな地域になるでしょう。移動手段の起点となりやすい、新宿駅・池袋駅・横浜駅といった地域は行くだけで大概のものは揃ってしまうというくらい充実した地域になっているため、よほどのことがない限りあえて渋谷区に来てショッピングをする必要もないでしょう。
若者が集まる街でもあるため地域の雰囲気などに馴染めなければ利用しづらいと感じる人も多いかもしれません。
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