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雛人形の処分方法7選!無料で捨てられる方法をご紹介

雛人形の処分方法7選!無料で捨てられる方法をご紹介

雛人形の処分方法7選!無料で捨てられる方法をご紹介

    幼い頃は毎年時期になると必ず飾られていた雛人形ですが、子供が成長するにつれて徐々に飾る機会も少なくなってしまうものです。

    雛人形自体もガラスケースに入っていたりと意外にも場所を取るものです。いつまでも保管するために場所を取っていては邪魔になるという気持ちも生まれてきてしまうでしょう。

    子供も小さく飾る機会がある時期には気になることもありませんが、いざ使用しなくなってしまうとどのように処分をしたら良いか分かりづらい物でもあります。

    そこで、今回の記事では雛人形の処分方法、処分時の注意事項、および処分に関するトラブルシューティングについて解説していきたいと思います。

    処分する時の注意事項

    雛人形を処分する場合には、あらかじめ頭に入れておく必要があるポイントがあります。特に、雛人形セットの規模などは把握しておきましょう。また、扱い方についても気を付ける必要があります。

    雛人形は何ゴミ?

    まず、雛人形自体が何ゴミに該当する物となるのかというと『粗大ゴミ (一般ゴミ) 』に該当してくるものとなります。

    そして、注意をしなければならない点としては、雛人形をどのように飾りつけるかによっても扱い方がやや変化してくる点です。人形を台に乗せてそのまま飾るものやガラスケースに入れたまま飾るものなど、たくさんの種類があります。

    特に処分の際に困るのがガラスケースに入っているものになってくるでしょう。ガラスケースは雛人形と一緒に粗大ゴミとして回収してもらえない場合があります。ガラスケースと雛人形は別々の品目として扱い、それぞれ粗大ゴミとして処理しなければならない可能性があります。

    ただし、自治体ごとにゴミ分別の条件は異なるため、現在お住まいの自治体では雛人形や付随するパーツは何ゴミに該当するのか、事前に問い合わせて確認する必要があるでしょう。

    一般的な粗大ゴミは、販売している状態の物を一式として扱っている場合が多いため、雛人形についても一式すべてを合わせて処分できる場合も多いです。ガラスケースを個別に処分する場合についても、ある程度大きな物でもあるため手間が掛かったとしても確実に処分を行えると考えてしまえば、そこまで苦にはならないでしょう。

    処分が必要な部品などの種類

    雛人形を処分する場合には、飾り付けの規模によっても処分品の量が変化してきます。単に豪華であるかどうかという面が影響してくるものですが、昔ながらの大きな雛壇となる場合にはそれだけ規模も大きい物になってきます。

    まず、雛人形には何種類かの人形があります。「内裏雛・三人官女・五人囃子・随身・仕丁/衛士」と、少なくとも5段15体分が考えられます。更に、ここに嫁入り道具等の具揃も合わさると6段分にもなります。

    ご実家などの広いお家では大きく豪華な飾り付けの雛人形セットを飾り付けていた場合も多いかもしれませんが、昨今ではここまで規模の大きな飾り付けを行うことも少なくなってきているでしょう。

    しかし、ここまでの話で分かる通り飾り付けの規模が大きければ大きいほど処分品の量も多くなってきます。

    最終的に処分をするもの

    先述の通り、「人形」や「具揃」などのパーツも含めて収納ケースも合わせた分の処分が必要になってきます。そこに「飾り棚」も合わさってきます。

    飾り棚については、台座をまとめてしまえば小さく収納が可能ですが、人形に関しては収納用のケースも含めて大きな物になってきます。このように、人形の数だけ保管物も多くなってくるため、飾り付けの規模によって処分品の数も多くなってきてしまいます。

    基本的に内裏雛などは人形のサイズも大きいため、保管時点で非常に大きくかさばる物になってくるでしょう。

    綺麗に形が崩れないように丈夫な箱で保管されるものでもあるため、人形の数だけ場所も取るものとなってきます。1つ1つの人形はそこまで大きくはありませんが、雛人形セット一式で考えるとかなりの量となってきます。

    どのように扱う必要があるのか?

    雛人形に限らず、五月人形や羽子板などは、子供の成長を願い見守ってもらい怪我や病気などの災いから身を守ってもらう役割がある物です。そのため、処分の際にも感謝の気持ちをもって扱う必要があるものと言えます。

    当然ながら粗末に扱わない方が良いものとなります。また、人の形をしたものでもあるため人形に魂が入ると考える人もいるなど、人によっても考え方は様々です。

    先述の通り、処分の際には粗大ゴミとして捨てることができる物となってきますが、基本的には神社やお寺で供養をしてもらうことが望ましいものとなるでしょう。

    最終的には、供養に合わせてお焚き上げ処分を依頼するか、供養後に改めて粗大ゴミで処分をするなど、しっかりと供養を済ませた状態で処分を行うことが必要となるでしょう。

    自治体の分別ルールを確認すると雛人形は粗大ゴミで処分が可能となっている場合も多いです。そのまま粗大ゴミで捨てることも可能ですが、やはり供養を行うなどの対応を行った方が気持ち用処分ができるでしょう。

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    雛人形の捨て方・処分方法7選

    子供の成長、引っ越しや不用品の整理などで雛人形を処分したい時「どのように処分できるのか・捨て方に迷う」などと悩む方も多いのではないでしょうか?

    さらに、雛人形がセットであったり飾り付け方によっても処分方法は変化してきることが予想されます。そこで今回は、ご自身の状況に合った最善の処分方法を選択できるように7つの詳しい処分方法をご紹介いたします。

    8つの捨て方・処分方法

    ① 一般・粗大ゴミで処分する

    ② 専門店・購入店に売却する

    ③ リサイクルショップに売却する

    ④ 寄付をする

    ⑤ 知り合いなど人に譲る

    ⑥ 人形供養に出す

    ⑦ 不用品回収業者回収に処分を依頼する

    現在のご自身の状況と照らし合わせて参考にしてみてください。

    ① 一般・粗大ゴミで処分する

    雛人形は、多くの自治体で一般ゴミ・粗大ゴミとして捨てることが可能となっている場合が多いです。そのため、まずは各自治体に粗大ゴミとして出せるのかを確認してみましょう。

    可燃ゴミや不燃ゴミで捨てる場合は無料で処分することができますが、粗大ゴミの場合はサイズや条件によって料金が高くなる場合もあり、自治体によって料金も条件も大きく異なりますので、お住まいの自治体に予め問い合わせてみてください。

    処分手順

    【1】インターネットや電話で粗大ゴミ受付センターに粗大ゴミ収集の申込みを行う

    【2】料金を確認し、指定された店舗やコンビニで粗大ゴミ処理券を購入する

    【3】雛人形にシールをはり、粗大ゴミの回収日に排出する

    【4】処分完了

    雛人形(セット)はサイズの大きいものになれば運び出すのに労力が必要です。回収場所に持って行くのは少し手間が掛かるかもしれません。

    ですので、雛人形の状態などを確認した上で状況に応じて処分する方法をしっかり考える必要があるでしょう。雛人形の状態にもよりますが、場合によってはゴミとして廃棄するのではなく売却した方が良い場合もあります。

    雛人形セット一式であってもガラスケースに入っている人形単体であっても、基本的に処分を進める上では1点分として扱ってもらえる場合が多いです。逆に、人形やケースなどをバラバラに1つずつ処分していくと、その分の処分が必要となって来ることが予想されるため、手間も費用も増えてしまいます。

    ② 専門店・購入店に売却する

    雛人形のセットやケース入りの人形は物のサイズも大きく扱いにも困るものです。そのため、簡単に捨てられないため扱いにも困る可能性があります。

    自治体によっては雛人形をゴミとして収集してもらえない場合も考えられるため、そのような場合には、専門店や購入店に処分を相談すると良いでしょう。

    単純に処分を依頼することもできますし、状態の良い雛人形セットであれば買い取ってもらえる場合もあるでしょう。昔ながらの豪華な雛人形飾りであれば、意外にも価値が高い場合も考えられます。

    専門店や購入店に相談する場合のメリットは引き取り・回収を依頼できることになるでしょう。費用こそ掛かりますが、出張回収対応をしてもらえるなど手間も掛からない場合が多いため処分の際には非常に便利です。

    ③ リサイクルショップに売却する

    雛人形の状態にもよりますが、リサイクルショップに買い取ってもらうことも良い方法です。売却さえできてしまえば処分費用が掛からず無料で処分をすることができるでしょう。

    基本、雛人形は飾る機会も少ないため、適切に保存していれば綺麗な状態を保つことができます。保存状態がよければ価値も損なわれづらく、買い取ってもらえる可能性が高くなります。

    しかし、リサイクルショップの買取では無料に近いような金額での査定になることも考えられます。そのため、処分できるだけで良いという方にとってはオススメかもしれません。買い取ってもらうことができれば無料で処分できる点は最大のメリットといえます。

    その他、雛人形の中には貴重な物としてプレミア価格がつくこともあります。美術品や骨董品としての価値があるものとなる場合があるためです。

    そのため、「骨董品価値が認められる」「有名作家が作った作品」「一式揃っている」「破損などが見られない」といった良い条件である場合には、リサイクルショップに売却すると良いかもしれません。

    雛人形を売却する場合には、行事物を取り扱っている専門の店舗を利用した方が良いでしょう。雛人形は日用品等とは少し雰囲気の違う物となるため、しっかりと取り扱ってもらえる店舗が見つからない場合には、五月人形や雛人形を販売している専門業者を利用できた方が良いでしょう。

    ④ 寄付をする

    雛人形を捨てたい・処分したいものの、「思い入れがあるから別の場所で再利用してもらえたら嬉しい」と考えている方も多いかもしれません。

    そんな方は老人養護施設や児童養護施設、医療機関などに寄付すると良いかもしれません。このような施設は時期になると雛人形の展示を始めることがあるため、再利用してもらうことができます。

    しかし、なかなか寄付を受け付けている場所も少なく、寄付したいけど寄付先を探す方法が分からないという方もいると思います。その場合は、寄付団体へ問い合わせて寄付の受付状態を確認すると良いでしょう。

    不用品の寄付ができるとして有名な団体もいくつか存在しており様々な物の寄付を募っています。しかし、ガラスケースなどに入っている雛人形の場合、条件によっては寄付ができないものがあるかもしれません。条件に関してはあらかじめ問い合わせて確認をしてみてください。

    ※寄付を行う場合、郵送のみでの受付としている場合が多いです。また、寄付品を郵送する際の費用は自己負担となる場合がほとんどですので注意しましょう。

    寄付については様々な不用品で思い浮かぶ方法となりますが、実際のところ条件なく寄付ができることは少ないです。雛人形については、寄付を募る施設等があまり多くないと予想されるため、よほどタイミングが良くない限り寄付ができることはないかもしれません。

    ⑤ 知り合いなど人に譲る

    雛人形が不要となった場合に良く利用される方法として、家族や知り合いなどに譲ってしまうことは多いかもしれません。特に、新たにお子さんが生まれたご家庭からすると喜ばれるものでしょう。

    しかし、行事物や縁起物でもあるため他のご家庭で使用された雛人形を貰うことは敬遠されてしまうことも多いかもしれません。そのため、出来るだけ身近な人に譲ることが望ましいでしょう。

    特に、お家で代々引き継がれてきた物であれば安心感もあります。家族や親戚で女の子が生まれたご家庭であれば再利用してもらいやすいです。祖母から母へ、母から子へと引き継いで利用されることも良いでしょう。

    雛人形に限らず人の形を模した飾り物については、人によっても扱い方や考え方が異なる物です。特に、願いや人の想い・念などが込められていると考える場合もあるため、他人から譲り受けるということはあまりないかもしれません。双方の気持ちや地域性、習慣などをお互いで考えて譲ることを決められると良いでしょう。

    ※必要とされる方に譲る方法の1つとしてフリマアプリやネットオークション、地域掲示板を利用する方法もりますが、雛人形などの人形は持ち主の災いを身代わりとなって受けてもらうという言い伝えもあるため、そのような商品は売れづらい傾向にあります。

    ⑥ 人形供養に出す

    雛人形は昔からその人の身代わりになって厄を引き受けるという言い伝えがあります。自分が幼い頃に身代わりになってくれた雛人形に対する感謝の気持ちを持っている方も一定数いるのではないでしょうか。

    そのような気持ちを無駄にしないためにも、お焚き上げや人形供養に出すという方法があります。

    供養の方法
    • 身近な神社やお寺に持ち込み供養を依頼
    • 人形供養を郵送で受け付けている神社や寺に依頼
    • 供養イベントに持っていき供養を依頼する

    最近では多くの神社やお寺でお焚き上げ供養や人形供養を行なってくれます。供養料などはお寺や神社によって変わりますが、3,000〜10,000円前後の料金で受け付けています。なお、お寺に持ち込むにはあらかじめ手順や注意事項がある場合もあるので、そちらも確認しておきましょう。

    お焚き上げの場合には、ガラスケースなど燃えない部分(付属品)は受け付けてくれないところも多いので注意しましょう。

    供養の費用や料金が決まっていない場合

    神社やお寺に人形供養を依頼する場合、特に費用や料金が決まっていない場合もあります。このような場合には心づけとしてお金を包んで渡す必要があるでしょう。

    しかし、決まった金額となっていないことから「いくらくらいにするべきか」と悩んでしまう場合が多そうです。基本的には気持ちで十分とされていますが、諸々の感謝の気持ちを込めて5000円前後は用意しておくと良いかもしれません。

    雛人形の供養ができる寺社の一例

    雛人形の供養をしてもらえる神社やお寺は全国に多く存在しています。インターネットで調べて人形供養を受け付けている神社・お寺を探してみると良いでしょう。

    予約が必要なところもあれば、予約不要で持ち込めるところもあるので、実際に持ち込みをする前に申し込み方法や予約について確認をしておきましょう。また供養の依頼については費用が必ず掛かります。依頼をする神社やお寺によっても異なりますが、5,000~1万円程度が相場となっています。

    供養の形式についても様々で、全てお任せできる場合や、同席して法要供養する場合、お礼状などで感謝を伝える場合などもあります。どのようなかたちの対応を望むかによって供養の依頼先を決めることも良いでしょう。

    また、実際に雛人形を持ち寄る必要もあれば、郵送で供養の依頼できる場合もあります。雛人形セットの規模が大きく持ち込むことが困難な場合には、郵送で受け付けている神社やお寺を利用することも良いでしょう。

    施設名特徴供養料
    長福寿寺 (千葉県)・3ヵ月間の読経供養後に火葬
    ・雛壇も一緒に供養可能
    ・宅配での依頼も可能
    五段飾りまで:一式1万円
    七段飾り以上:一式2万円
    本寿院 (東京都)・参列可能な公開供養
    ・事前予約は不要
    ・宅配での依頼も可能
    5千円~(人形の個数により変動)
    個別読経供養を希望する場合は一組3万円
    玉村八幡宮 (群馬県)・毎月10日15時に供養
    ・人形のみ供養可能
    ・宅配での依頼も可能
    人形1体の場合:千円
    複数体の場合:3千円~5千円

    人形供養サービスも利用できる

    供養を行いたくても都合が付かず時間もないという方は、供養代行サービスを利用すると良いでしょう。サービスの料金やは代行会社によっても違いがあるため、費用・料金面も考慮して選びましょう。

    インターネットで供養代行を受け付けているサイト(企業)を見つけて申し込みを済ませてしまえば、後は雛人形を送るだけとなります。実際に対応可能な神社やお寺を探す必要もなく、現地に足を運んだり運搬する必要もないため非常に便利です。

    これらのサービスについては、基本的に提携している神社やお寺でしっかりと供養をしてもらうことができます。供養については、提携している神社やお寺によっても対応が異なるため、実際の対応内容についてあらかじめ確認をしておきましょう。

    企業・業者名サービス名料金・費用
    一般社団法人日本人形協会人形感謝(供養)代行サービス段ボール1箱5千円
    別途郵送料
    花月堂人形供養祭2千円~9千円
    段ボールのサイズにより異なる
    株式会社クラウドテンみんなのお焚き上げ6千円~1万7千円
    段ボールのサイズにより異なる
    祐徳稲荷神社神社のお焚き上げ1.5万~2.4万円 ※送料は神社負担
    段ボールのサイズにより異なる

    各社サービスの料金についてはあらかじめ代行費に合わせて供養料が含まれていますが、処分を希望する雛人形の郵送代については自己負担となる場合が多いため注意しましょう。

    また、サービス内容によっては供養の証明書が送られてきたり、実際のお焚き上げの詳細が確認できる動画を確認できるなど手厚いサービスを提供している場合もあります。

    ⑦ 不用品回収業者回収に処分を依頼する

    雛人形の処分方法が分からなかったり、手間を掛けずに処分を進めたいという場合には、不用品回収業者に申込みを行う方法があります。

    不用品回収業者に依頼をして処分を進める場合には、雛人形の捨て方に特に懸念がなく、そのまま処分しても問題ないという方の場合にオススメです。

    依頼をしてしまえば、自宅まで引き取り回収に来てもうことが可能となるため、重たい雛人形であっても手軽に処分できるのでメリットがあります。また、急いで処分をしたい場合にも即日対応してもらえる場合も多いので便利です。

    不用品回収業者に回収を依頼する場合にはある程度の費用は掛かってきてしまいますが、雛人形一式をまとめて処分したい場合や、収納用のガラスケースごと処分したい場合には非常に助かります。

    しかし、人形供養を合わせて行ってくれるサービスを提供している業者はあまりないため、回収を依頼する前にあらかじめ神社やお寺で供養を済ませておく必要があります。

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    処分に関するトラブルシューティング

    ここからは雛人形の処分に関するトラブルシューティングをご紹介します。比較的多いお悩みは以下の4つが挙げられます。それぞれ詳しく解説していきますのでご確認ください。

    良くあるお悩み

    ・供養は絶対にしないといけない?

    ・ガラスケースに入りの雛人形はどうすればいい?

    ・ガラスケースの処分はどうすればいい?

    ・どんど焼きで処分できる?

    供養は絶対しないといけない?

    雛人形の供養は絶対しなければならないというわけではありません。雛人形には「その人の厄を身代わりになって受け取る」という言い伝えがありますが、実際のところはそこまで慎重に考えすぎなくても良いかもしれません。

    しかし、様々な災いの身代わりになってくれたことに対する感謝の気持ちを持っている方も多く、多くの方が適切なかたちや作法で供養しなければならないと意識していることでしょう。

    そのような気持ちを無駄にしないためにも、お焚き上げや人形供養に出すという方法は有意義です。「粗末に扱ってはいけない」「安心して処分したい」と考えている場合には人形供養を行った方が良いものでしょう。

    身近にある同じような物の例としてお守りがありますが、それをそのままゴミで捨てるという人は少ないでしょうか。お守りは雛人形ほど手間なく処分を行うことができる物ではありますが、それでも返納するといった作法を守る場合がほとんどです。雛人形は更に大きく存在感も大きな物ですので、同じように神社やお寺で供養することが適切でしょう。

    ガラスケースに入りの雛人形はどうすればいい?

    ガラスケースに入っている場合、粗大ゴミとして回収できない可能性があります。厳密には、人形本体とガラスケースは別々に処分を進めなければならないルールとしている自治体が多いかもしれません。

    しかし、他の粗大ゴミ品目と同様に、ガラスケース入りの雛人形については、人形本体とケースを合わせて1つの製品となるため、処分の際にも合わせて一式として取り扱っている場合も多いです。

    もし、別々に処分をしなければならない場合には、手間こそ掛かりますがルールに則って処分を進めましょう。また、神社やお寺にお焚き上げの依頼をした場合にも、ガラスケースは持ち帰らなければならない場合もあるでしょう。

    ガラスケースの処分はどうすればいい?

    先述の通り、自治体ごとの分別ルールに則って処分を進められることが望ましいです。お焚き上げ依頼後にガラスケースだけを個別に処分しなければならない場合には、粗大ゴミで処分する必要があるでしょう。

    しかし、別々に処分を行わなければならない条件となる場合を除いて、本来の製品の状態のまま処分を受け付けて貰える場合もあります。ですので、まとめて処分ができる場合には合わせて処分を進められた方がお得です。

    どんど焼きで処分できる?

    年明け後に各地で行われる「どんど焼き」に持っていこうとする方がいますが、こちらで処分しようとする行為は大きな間違いです。

    『どんど焼き』は燃やすことで天へと年神様へお返しをするという意味が込められており、『お焚き上げ』はお守りやお札など神社にまつわるものを供養するという意味が込められています。

    そのため、どんど焼きに出せるのはお守りやお正月飾り、書初めといった神様にまつわるものだけとなり、意味合いは全く異なります。

    雛人形の供養に関してはお焚き上げの分類に当たります。しっかりと供養して感謝の気持ちを伝えたいという方は、お寺や神社にてお焚き上げや供養を依頼するようにしましょう。

    雛人形についての豆知識

    雛人形について補足の情報をまとめています。実際の処分に役立てられるようにご参考ください。

    雛人形について

    雛人形は、日本の伝統文化において3月3日の「雛祭り」に飾られる特別な人形として広く知られています。その起源は平安時代にさかのぼり、「ひいな遊び」と呼ばれる貴族の子どもたちが楽しんだ人形遊びから発展したものとされています。この人形は、時代を経て「ひな人形」や「お雛様」として定着し、現代でも多くの家庭で飾られています。

    雛祭りは、女の子の健やかな成長と幸せを願う行事として重要視されており、雛人形はその象徴的な存在です。この人形は単なる装飾品ではなく、「形代(かたしろ)」と呼ばれる厄払いの役割を果たしています。つまり、雛人形が子どもに降りかかる災いを引き受け、代わりに守ってくれる存在であると考えられています。わかりやすく言えば、雛人形は人形の形をした「お守り」のようなものと言えるでしょう。

    親や祖父母にとって、雛祭りは子どもの成長を見守り、幸せを願う大切な節目の一つです。一方、子どもにとっては、華やかで美しい雛人形が飾られる日として心に残る行事となります。特に、立派な段飾りや鮮やかな衣装をまとった人形たちは、子どもたちにとって特別な存在であり、その美しさと雰囲気が楽しい思い出を作り出します。

    飾る時期や扱い方

    雛人形を飾り始める時期は一般的に2月初旬から中旬頃とされていますが、これは必ずしも明確な日付が決まっているわけではありません。この時期は冬から春へと移り変わる季節で、春を迎える新しい始まりを象徴するタイミングです。また、2月3日の節分で厄を払った後に雛人形を飾ることで、厄災が寄り付かず、良縁にもつながるとされており、女の子の健やかな成長と将来の幸せを願う意義が込められています。

    雛人形を片付ける時期についても、厳密な決まりはありません。一般的には3月3日の雛祭りが終わった後から片付け始めるとされていますが、慌てて片付ける必要はありません。目安としては、4月中旬までに片付ければ問題ないとされています。この期間内で、家族がゆっくりと時間をとれる日を選ぶのが良いでしょう。

    ただし、片付ける際には天候に注意が必要です。雛人形には布地が多く使われており、湿気に非常に弱いため、雨や湿気の多い日には片付けを避け、できるだけ晴天の日を選ぶことが推奨されます。湿気を含んだまま収納すると、人形や着物にカビが生える可能性があり、水滴がシミとなって美しい着物を損なう恐れもあります。そのため、雛人形専用の除湿剤や調湿剤を活用することをお勧めします。

    片付ける際には、親子で丁寧に行うことが大切です。人形や小物を一つ一つ確認しながら手入れを行い、安全に収納してください。雛人形への感謝の気持ちを深めながら楽しい思い出を作ることもできるでしょう。

    残して保管しておく期間

    雛人形は、女の子の健やかな成長や幸せを願って飾るものであり、その役割は子どもの成長に密接に関わっています。一般的には、女の子が成長し自立をした時や、結婚して家庭を持つために家を出た時が、雛人形の役目を終えるタイミングとされています。そのため、雛人形には「これまで子どもの成長を見守ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めて、お別れすることが推奨されています。

    一方で、雛人形を手放す時期や方法については、特に厳密なルールがあるわけではありません。例えば、結婚する際に雛人形を新しい家庭へ持たせることも良い選択ですし、実家で引き続き飾り続けることも問題ありません。また、飾るスペースがなく、長期間箱に仕舞われたままになってしまっている場合には、役目を終えたと判断して手放すことを考えても良いでしょう。

    雛人形の状態も重要な判断基準となります。もし壊れてしまったり、ひどい汚れが付着してしまった場合は、怪我の危険性や衛生面の観点から、保管を続けることは推奨されません。このような場合には、感謝の気持ちを込めて適切な方法で処分するのが望ましいです。

    雛人形のその後について、飾り続けるのか、手放すのか、処分するのかは、さまざまな要因によって異なります。子どもの成長やライフステージ、雛人形の状態、さらには家庭の事情を総合的に考慮して判断することが大切です。どのような選択をするにせよ、雛人形が長い間果たしてくれた役割に感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。

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    まとめ

    今回は雛人形の処分方法については解説を致しましたが、いかがでしたでしょうか?

    雛人形の処分方法にはたくさんの種類があり、どれを選べば良いか迷っている方もたくさんいると思います。特に、ゴミとして捨てるのはなんだか気がひけるという方には、お焚き上げや供養などに出して処分してもらう方法をお勧めします。

    そこまで処分の仕方が気にならないという方は自治体に回収してもらって処分が進められれば費用も安く済むでしょう。しかし、申し込みや運び出し対応等の手間や時間、労力は掛かるでしょう。

    そのような煩わしい作業を省くなら、不用品回収業者に回収を依頼して確実に処分してもらう方法が良いでしょう。不用品回収業者の場合は分別や運搬などの面倒な手間も掛からないため、早めに処分をしたい場合に便利です。

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    不用品回収・買取歴10年以上の経験があるベテランスタッフ。お客様に対して心に響くわかりやすいコミュニケーションを意識して日々業務に励んでいます。遺品整理士・特殊清掃士の認定も保有しているため、ゴミ屋敷や遺品整理の現場でも活躍中。

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