豊島区で廃バッテリーを処分する方法

豊島区で廃バッテリー・使用済バッテリー(カーバッテリー)を処分したい場合、ゴミの分別ではどのような条件となっていて、何を注意しながら処分を進めなければならないかなど、処分・廃棄についての詳細をご案内いたします。

当記事では、「廃バッテリー・使用済バッテリー・カーバッテリー・車のバッテリー」について、表現の乱れを防ぐため『廃バッテリー』として統一して表記をさせていただきます。

※こちらの記事については自治体に関わらず、概ね全国すべての地域に該当する内容となっています。

『廃バッテリー(使用済バッテリー)』品目の分別について

自動車用等のバッテリー製品に関しては、上記の1品目が該当します。

バッテリーと聞くと様々な非常用の蓄電池等を思い浮かべるかもしれませんが、こちらでは自動車用電池(カーバッテリー)が該当するものとなります。

詳細を除いた品目名だけを見ると、少々分からない部分があります。品目ごとの具体的な詳細や条件に付いては次項で説明いたします。

廃バッテリーを処分するには？

豊島区では、廃バッテリー製品は区での収集を行っていません。

他の自治体と同様に廃バッテリー製品は専用の方法でリサイクル回収を利用した捨て方・処分が必要となります。

廃バッテリー品目の処分方法の詳細

各種廃バッテリー製品を廃棄する場合には、製造メーカーや販売事業者に回収・再資源化が義務づけられています。

そのため、「一般のゴミ回収サービス」や「小型電池製品の回収」等を利用して処分を行うことはできません。

回収対象となるバッテリー製品について

自動車のバッテリーに限らず、様々な製品や機器に内蔵されている同様のバッテリー製品は全て回収対象となっています。

「ニカド電池」「ニッケル水素電池」「リチウムイオン電池」など、世の中に流通しているバッテリー製品であれば概ね該当しています。

製品などの特性に合わせて使用されるバッテリーは異なりますが、シェア度の高い種類のバッテリー製品に限定されるわけではありません。

回収は自動車関連業者に依頼する

電化製品などに含まれているバッテリー以外のものとなる自動車のバッテリーについては、基本的に自動車関連業者に相談をして回収してもらう必要があります。

一般的に自動車用電池(カーバッテリー)については、自動車関係の業者(整備業者等)に相談することが適切です。それ以外にも、自動車用品を販売する一部のお店であれば回収を行ってくれる場合もあるでしょう。

回収先は自動車製品を扱う一部の店舗に限られる

バッテリー製品については、一般的に多くの自動車関連製品販売店・ホームセンター等で回収を依頼することが可能となっています。

基本的にカーバッテリー製品を販売もしくは交換等の対応が可能な店舗に限られるでしょう。しかし、カーバッテリー製品を販売しているからといって、どちらのお店でも必ず回収してもらえるわけではないため注意が必要です。

回収依頼先店舗で過去にバッテリー製品を購入または交換をしたことがある場合などの条件が付く場合が多いです。

≪ 豊島区のバッテリー製品取扱店舗一覧 ≫

回収店舗一覧(ホームセンター)	支店名	住所	電話番号
島忠	なし	–	–
コーナン	なし	–	–
カインズ	なし	–	–

回収店舗一覧(カー用品店)	支店名	住所	電話番号
イエローハット	なし	–	–
オートバックス	なし	–	–
ジェームス	なし	–	–

※豊島区では、大手のカー用品店やホームセンターは存在していない状況となるため、練馬区・板橋区・北区といった周辺地域にある自動車関連製品販売店などを利用することが望ましいでしょう。

豊島区に関しては、自家用車の保有率が非常に少なく区内全域でも約3.4万台ほどと言われています。車を所有している人は5世帯に1台程度とそれなり、一人当たりの保有台数が極端に少なく地域に存在する自動車の割合も少ないため、カー用品店等の需要もあまりないと考えられます。

豊島区に関しては東京都23区内で自動車の保有台数が少ない地域(23区で下から5番目)となっています。上記のようにチェーン店もほぼ存在していないため、お住いの近くで自動車の整備を行ってくれる会社や販売店等に直接相談を行った方がバッテリーの処分は解決しやすい可能性があります。

その他のバッテリー製品について

自動車に用いられるバッテリー以外では、「モバイルバッテリー」や「家電製品の内臓電池」のバッテリーも思い浮かべるかと思います。

一般家電に用いられる電池・バッテリーに関しては、一部の販売店がJBRC加盟店となっており、回収を依頼することが可能です。こちらも専用の回収方法が指定されているものとなるため、家電製品に用いられるバッテリー製品を処分する場合には、JBRC加盟店・協力店に相談をして回収してもらう必要があります。

処分に関する注意事項

廃バッテリー製品の処分については、取り扱いに注意して処分を進めなければならない場合があるため、今一度確認をしていきましょう。

持ち運びに注意する

廃バッテリーは使用済となった状態であっても購入時と変わりなく重量があります。鉛素材が使われているため非常に重く、持ち上げた際に重さに耐えられずに落下させてしまうと強い衝撃が加わってしまいます。

見た目は洗剤の箱程度の大きさとなっていますが10kg以上の重さがあります。取っ手などもあまりなく持ち運びが難しい形状でもあるため、持ち運びの際に破損が起きないように十分に注意しましょう。

バッテリーの危険性に注意する

バッテリー製品の内部に含まれる液体に関しては、危険性が高く人体への影響があります。この部分がバッテリー製品を取り扱う上で一番の懸念点となるかもしれません。

比較的頑丈に作られているものですが、破損などによる液漏れには十分な注意が必要となります。その為、強い衝撃が加わってしまう状況は避けなければなりません。

また、バッテリー内部の腐食が進むことで内部にガスが蓄積され場合が考えられます。内部の液体が減少した状態で金属部の端子に劣化が見られると火花が生じる場合もあります。火花がガスに引火すると爆発が起きる危険性もあります。

内部の液体漏れに注意する

バッテリーの多くは、鉛と硫酸を組み合わせ動作する鉛酸バッテリーが主流となっています。この内部に含まれる硫酸が、破損や劣化などにより外部に漏れ出してしまう場合には非常に注意が必要です。

硫酸については人体に付着すると火傷をするような炎症が起き大きな怪我に繋がる恐れがあります。このような理由から、安全に保管していたとしてもバッテリーケース自体が劣化して破損するような状況は避けなければなりません。

先延ばしにせず計画的に処分する

モバイルバッテリーやリチウムイオン電池に関しては、処分を先延ばしにして放置をしてしまうと膨張をして火が出るなど危険性を伴う場合があります。

保管には注意する必要があり、高温となるような環境であったり、衝撃が加わるような状況は避けなければなりません。そのため、使用していないから問題ないということにはならず、しっかりと管理をする必要があります。

処分に迷う場合の対応について

バッテリー関係の製品については、難しく考える必要なく処分を進めることが出来れば、本来そこまで苦労をする必要もありませんが、状況に応じて捨て方を考えて行かなければいけません。

購入店やメーカーに相談する

先述の通り、バッテリー部品を外せない製品の場合には、自力で分解等を行うことは避けましょう。

まずは、販売店や最寄りの自動車関連業者等に相談をしてみましょう。特に車を購入したお店であれば一番の相談先となりますので、積極的に相談をしましょう。

お住いの近くに対応可能なお店が存在しない場合もあるため、販売元やメーカーに問い合わせることも有効です。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者は、収集までの対応が早く料金が高いことが大きな特徴です。不用品回収業者は直接処理等を行ってくれる業者ではありませんが、処分の代行を行ってくれる業者です。

大小様々な不用品を出来るだけ早く処分したいと考えている場合には最も適した処分方法かもしれません。搬出などのサポートも込みの対応となるため、特に事前の準備等はありません。

どのようなものでも回収を行ってもらえるため、依頼をしてしまえば後は回収をしてもらえれば完了となり、最も楽な処分方法といえるでしょう。

処分方法ごとの詳細

上記の通り廃バッテリー製品(使用済カーバッテリー)の処分方法は限られています。

目的に応じて推奨される処分方法

「費用をできるだけ抑えたい」「早く処分したい」など、目的に合わせて処分方法を選ぶと良いかもしれません。

費用を抑えたい場合

急いで処分をしたい場合

まとめ

単に廃バッテリーの処分と考えても実際に必要な手順は多く、処分までに必要な対応も複雑なものです。自動車用電池(カーバッテリー)というやや特殊なものを扱うという意味でも、しっかりとした対応が求められるものとなるでしょう。

特に、そのまま処分・廃棄をしないまま長期間放置することがないように注意しましょう。昨今ではそれらが原因でトラブルや怪我等が生じてしまうことがあるなど大きな問題ともなっています。

しかし、最寄りに回収対応が可能なお店が存在していない場合には、処分も難しくなる場合が考えられます。その場合にもお店にしっかり相談をするなど確認を進めて行きましょう。持ち運びの際も重量があるため気をつけましょう。

特に、豊島区の場合は地域の自動車保有者数の割合が少なく、カー用品店・専門店の数自体が少ない地域でもあり、あまり身近に処分を相談できるような環境が無い特殊な地域であることには注意しましょう。一般的な自動車関連のお店に限らず、ガソリンスタンドやタイヤ販売店なども活用できると良さそうです。

豊島区では、自力で処分しようにもバッテリー製品を回収してくれる店舗が少ない状況であることが、処分を難しくさせている側面があるでしょう。

これらのことから、あらかじめ確認できる様々な情報を元に予測を立てて、不用品回収業者などに連絡を行い早めに処分を進めてしまった方が効率も良いかもしれません。