部屋が片付けられないのは病気が原因!?

「部屋を片付けたいけど、どうしても上手く掃除できない」
「家族に何回も掃除や片付けを指摘される」
「ゴミがたくさんあっても、片付ける気が起きない」

部屋が荒れ放題になってしまっていても、どうしても片付けが進まずに解決できず悩んでいたりしませんか？

また、繰り返し注意しても掃除や片付けをしてくれない家族がいたりはしませんか？

「めんどくさがり屋」「性格が大雑把」「掃除や片付けが向いていない」と自力ではどうにもできないという方も多いです。実はそれは『病気である可能性』があります。

「えっ、そうなの!?」と驚いてしまう人もいるかもしれませんが、実際に何かしらの病気である場合には掃除や片付けをしてみても上手く行かない場合が多いです。

この記事では、片付けられない病気の原因について紹介しながら、その対処法や解決方法について解説を致します。

部屋が片付けられない事には理由がある？

自分で片付けようと試みたり、誰かに指摘されたりして行動をしてみても、どうしても片付けができない場合、いくつかの原因が考えられます。

「忙しい・量が多い」場合はどうにか対処できる

「仕事が忙しくて掃除や片付けをする時間が無い」「掃除をしたくても疲れていてなかなかできない」このような理由となる場合には、解決できる方法が非常に多いです。

あらかじめ予定を立てて目標に向けて少しづつ作業を進めたり、家族や友人など身の回りの人に手伝ってもらうなど、自分にとって良い方法を選んで解決することが出来るでしょう。掃除をしてもらえる専門の業者に頼んでしまうというのも良い方法です。

特に自分自身で行動できない場合には、頼んでしまうという方法がとても楽です。片付けたいという気持ちさえあればどのような形であれ問題は解決に進んでいくでしょう。

そのため、費用が掛かっても良いという場合には、清掃業者に頼んでみるというのも1つの手段です。清掃業者にとってもこのようなケースは歓迎されるものであり、気軽に頼んでしまって問題ないものです。

「周りに注意されるほどのゴミだらけ」な場合は要注意

一方、自分自身では気づかない要因で掃除や整理整頓、片付けができない場合、病気や身体的な問題が理由となる場合があるでしょう。

心身の状態に応じて、 片付けや掃除行うという行為自体に繋がらない状況にも陥り、自分では気にも留めない普通の感覚で生活をしていたとしても、「部屋中がゴミで溢れてしまう」「不衛生」「誰が見ても汚い」という状況に至ってしまう場合もあるのです。

他人に言われて初めて気づくという場合もありますし、言われたところで「そうかな？」と疑問すら浮かばないという場合もあるでしょう。特に、日常生活に支障をきたすレベルの劣悪な状況である場合には、何かしらの病気や身体的な問題を疑った方が良いでしょう。

片付けや掃除ができない場合に考えられる病気

それでは、片付けや掃除ができない原因として考えられる病気について、1つず確認をしてきましょう。

こちらでは代表的な原因となる病気をいくつかご紹介いたします。

うつ病

ストレスや精神的な変化により発症する病気がうつ病です。気持ちの変化が著しく、無気力になってしまったり、物事への関心が無くなったりと、行動に変化が出やすい病気です。

また、不眠や倦怠感、長期間の治療により体力の減少を伴うなど、実際に部屋の片付けや掃除などをするための行動にも支障をきたす場合が多いです。

特に、日常生活においてこだわりや興味関心が薄れる傾向もあり、趣味が手につかなかったり衣食住に関心が無くなり、寝てばかりの生活となるような場合には、うつ病である可能性が非常に高いです。

うつ病については、様々な病気に合わせて併発するケースも多く、生活面の不安や社会的状況の変化からくる精神的な変化など、自分自身に対する影響が非常に大きく出るため、状況を見極めながら中長期的に治療を行う必要がある病気となっています。

このようなうつ病の場合には、ご自身で片付けや掃除が難しい面があるため、周りの人が介助してあげることが望ましい場合が多いです。しかし、病気を無視して片付けや掃除をすることも難しいため、まずは病気を治すことが先決となるでしょう。

統合失調症

統合失調症については高齢の方に見られる病気として知られているものでしょう。幻聴・幻覚・思考障害などの症状があるため、会話が成立しない場合もあり支離滅裂なやりとりとなることも珍しくありません。

物事を正常に判断することは難しい状況ともなるため、日常生活のあらゆる面で支障が出てしまうことが予想されます。その為、普段通りに落ち着いて生活をするということもできないことが予想され、片付けや掃除などは難しいものと考えられます。

認知症とは異なる病気ではありますが、それに近い症状がでる傾向があるため、コミュニケーションも十分に取れずしっかりとした判断もできない場合が多いでしょう。

しっかりとした治療・通院が必要な病気となるため、周りの人がサポートをしながら掃除や片付けを行うことが適切かもしれません。

認知症

認知症は、物事を正しく判断することができなくなり、正常な認知・認識が行えなくなる病気です。痴呆・ボケ(※正しい表現ではありません。)などと表現されてしまうこともあるものです。

65歳以上の高齢者の15%強が発症する病気とされており、高齢者の5～6人に1人は認知症を患っているといわれています。※厳密には必ずしも高齢の方に限った話ではありません。

「高齢者の方(親等)の住む家が徐々に汚くなってきた」という場合は、徐々に認知症の症状が出始めている可能性があるでしょう。これらの理由は、物事の判断能力が弱ってしまうことが原因であり、不用な物をゴミと判断できなくなってきてしまうことに起因します。

また、日常生活のリズムが乱れ曜日感覚が無くなってしまうなど、これまでの規則正しい生活を送ることができなくなることでゴミ出しが行えないといった部分に繋がってきてしまいます。

徐々に物事を正確に判断することができなくなる場合が多いため、症状の悪化が進むとゴミが溢れてしまうということにも繋がりやすいです。

年齢に応じて生じる病気でもあるため、周りの人がサポートをしながら掃除や片付けを行うことが適切であると考えられます。

強迫性障害(強迫性貯蔵症・ためこみ症)

強迫性障害は、自分の意志に反して繰り返し同じ行動を取ってしまうものです。心身の状態に不安定さが出やすいものです。

病名の印象とは異なり、「ゴミの溜め込み」「同じものを収集してしまう」といった行動に繋がる場合もあり、強迫性ホーディング(強迫性貯蔵症、ためこみ症)と呼ばれる障害も含まれています。

これらのためこみ症は、自分自身の判断が出来たとしても「捨てない方が良い」「持っていた方が良い」「正しく捨てられるのか」といった様々な不安的な要因が強く作用するものであり、ゴミ屋敷に繋がりやすい病気です。

ためこみ症については、一般的に女性が発症しやすい傾向があり、徐々に症状が現れる特徴があるといわれています。多くの場合、大元の何かしらの別の病気(うつ病や不安症)を併発して起きるものと考えられます。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは、自分自身の生活や健康等に関心が無く、結果的に衛生面や生活環境が悪化することで、自分自身に悪い影響を伴う状況を指しています。厳密には病気というよりも事象という意味合いが強いかもしれません。

何かしらの他の原因に起因する可能性があるため、多くの病気が原因で起こるものと考えられるため、大元の病気を改善することが何よりも重要となりそうです。

結果的にセルフネグレクトと呼ばれる状況に陥り、気づいて頃にはゴミが溢れるような劣悪な生活環境となってしまっている場合が多いでしょう。

自分自身では改善できない状況も多いと考えられるため、周りの人がサポートをしながら掃除や片付けを行うことが適切であると考えられます。

ADHDや自閉スペクトラム症といった発達障害

いわゆる発達障害と呼ばれる病気が原因となっている場合が考えられます。これらの障害がある場合、注意散漫であったり、物事を深く考えずに行動をするような傾向がみられるため、自然と片付けや整理整頓ができない状況が生じている場合が考えられます。

症状によっても個人差がありますが、多くの場合で治療による改善が期待できるものでもあります。

幼少期から傾向を感じられる場合もあれば、成人後に実は障害を持っていたと気づく場合もあります。基本的に日常生活を過ごす上ではそこまで支障はない場合もあるため、気づきにくい物でもあります。

行動の傾向や性格など症状にも個人差があるものとなるため、周りの方のケアや医療・福祉のサポートを受けながら、状況にあった支援を受けていくことが重要となっています。

片付けられない原因が病気かもしれない場合の対処法

自分の家族や身の回りの人が「何かしらの病気や障害の可能性があるかも」と思った場合の対処方法をご紹介いたします。

無理せず身近な人に頼る

何かしらの病気や障害を疑う場合には、自力で片付けや清掃をさせようとあまり誘導しないように心がけましょう。過度に行動をするように促すことで、病状や状況を悪い方向に悪化させてしまう可能性があるためです。

このような場合には、無理をせずに1つずつ問題点を解決していくように意識していくことが重要となります。

もしも状況が変化せずに問題点を放置してしまうと、よからぬ問題に発展してしまう可能性もあるため、少しでも状況が改善できるように小さなことから行動を行っていきましょう。

まずは病気や障害を考慮する

ゴミの片付けの問題を解消するためには、まずは現在の健康状態について理解を深めることが重要です。その結果状況では、なかなか物事が進展しない場合も考えられます。

半ば強制的に進めようとしてしまうと病状を悪化させてしまう可能性もありますし、心身の不安定を招くような変化もあるかもしれません。

そのため、まずはゴミの片付けを考える前に病気等の根本的な問題について考えて行くことが重要です。健康状態・心身の安定を計ることが先決です。

状況に合わせて片付けを進める

健康状態・心身の安定が確保できた場合、状況に応じてどのような手段で片付け作業を進めて行くべきかを精査してみましょう。

まず、健康状態に不安が無くコミュニケーション等に支障がない場合には、一緒に手を取り合って片付け作業を進めて行くというのが一番良い解決方法かもしれません。時間こそ掛かることが予想されますが、大きな変化を生じさせないように少しずつ対応を進めて行くことができれば、人手が少なかったとしても解決の目途は立ちやすいです。

また、あまりにも片付けの規模が大きくゴミが大量にある場合には、どうにかして1度に解決できる手段を模索することも重要です。この場合、費用こそ掛かりますが片付けを専門に行う業者に依頼すると良いかもしれません。

その他、居住者(家主)を上手くやり取りが交わせないといった問題が生じるような場合には、行政等の適切な機関への相談も有効です。家族や身内だけでは解決できない場合もあるため、幅広いサポートを求めて少しでも物事を進展させられることが望ましいでしょう。

具体的な対処方法

片付けや清掃の問題を解決していく場合に考えられる対処法は3つあります。

これらは、それぞれの対処を行うにあたってのポイントが異なり、状況に応じて優先度も変化してきます。その為、1つずつ順を追って状況の改善に取り組むことが重要となってきます。

① 専門医に相談してみる

ここまでにご案内をした通り、片付けや掃除が行えない理由の一つに病気を患っている可能性があります。

明らかに病気や障害が原因であると考えられる場合には、まずは専門医に相談を行い治療に専念することを意識しましょう。

原因の発端と考えられる状況を少しでもケアして改善することができれば、片付けや掃除といった問題が少しでも前進する可能性があるでしょう。

特に意識しなければならない点としては、病気等が考えられる場合に治療をおろそかにしたり放置をしないことです。状況が改善できない場合には、現状の問題が更に悪化しかねません。

適切な治療やサポートを受けることができれば、症状の進行を抑えられるとともに、問題点と向き合うことができるようにもなるでしょう。

② 家族や行政に相談を行う

片付けや整理整頓が行えない状況となる場合にはいずれかの病気や障害を伴っている可能性が高いため、自力で作業を行うことが出来ないことが考えられます。

そのため、無理に片付けや掃除をするように促してしまうと、症状が悪化してしまったり過度な負担を掛けてしまう懸念があります。

このような場合には、まず家族が寄り添いサポートすることが望ましいでしょう。また、家族だけでは解決しないような状況がある場合には行政に相談を行い支援を求めることも必要です。

③ 部屋の片付けや清掃を専門とする業者に相談する

片付けや掃除を行うことができる場合に、ゴミの量が多く自力では対処ができないような場合には片付けや清掃を専門に対応してもらえる業者に相談をしてみましょう。

自力で片付けを行ってしまえば、ある程度部屋が片付くという場合には小まめに予定を立ててゴミを減らして行くことが望ましいです。しかし、想像をはるかに超えるようなゴミがある場合には一度にまとめて処分を行えた方が理想です。

家や部屋がゴミ屋敷のような状態となっている場合には、個人の片付け作業では解決できない場合がほとんどとなるため、このような場合には片付け専門の業者に依頼をしてしまうことが適切でしょう。

一度に片付けが完了とならなくても、ある程度の量のゴミを一旦処分するだけでも大きな意味があるでしょう。

片付けができない病気の場合に業者を利用するメリット

最後に片付け・掃除を行う上で専門の業者に依頼して問題を解決する場合の利点について解説をしていきたいと思います。

本人や家族の対応が不要

業者に依頼をすることの一番のメリットは『労力が掛からなくて済む』ということに尽きるかもしれません。

片付けられないゴミは想像以上に溜めこまれている場合が多く、自力で地道に処分を進めようにも途方もない時間と手間が掛かることが予想されるでしょう。

少しでも人手が欲しいと考えても、協力して作業に当たれる人は周りの家族数人程度しかいないでしょう。また、状況が状況なだけに一目や世間体などが気になり手伝ってもらう人を確保することも難しいはずです。

このような場合に業者に頼んでしまえば、全ての作業を任せられるため時間や手間も掛かりません。片付け・清掃の依頼ということだけで気軽に利用することができます。

即日もしくは短期間で部屋を綺麗にすることができる

片付け・清掃の専門業者に依頼をしても、実際に作業を始めてもらうまでにはある程度の時間が必要になると想像してしまう人が多いかもしれません。

しかし、部屋の片付けや清掃を請け負う業者については、依頼をしたその日もしくは翌日には対応を行ってくれるスピーディさが売りです。その為、依頼の相談をしてから1週間～10日後のような対応にはならず、思い立った際に直ぐに対応をしてもらえるものです。

ゴミが多く溜まってしまっている環境の多くは、ゴミ屋敷と呼ばれる状況となっていることが多いです。生活を続けるにも難しい場合がありますし、他方からクレームが入っている場合もあれば、住居倒壊などの懸念もあるでしょう。

このような理由から、どちらの業者であっても比較的早く対応してくれることが一般的です。

専門業者であるため依頼がしやすい

片付けや清掃を進める場合にまず初めに考えてしまうことは、他人に見られることに対する恥ずかしさや抵抗があるものでしょう。家族や友人であっても相談することができない場合もあるなど、心情的にも切実な問題です。

しかし、片付けや清掃を行う業者はその道のプロです。同じような状況・現場の依頼を繰り返し受けているため、普段から特殊な場面には慣れています。その為、特に家屋や部屋の状況をみて驚くということもありません。

依頼者のパーソナルな部分にも配慮した対応が徹底されているため、何も気にする必要はありません。問題を解決する為に手助けをしてくれる味方であるため、安心して任せられます。

女性スタッフのみで対応して欲しいといった要望もできるなど対応の幅も広くなっています。

細かな要望に応えて貰える

ゴミの片付けを行う場合に、要望に合わせて必要なもの捨てる物などをしっかり確認して対応をしてもらえます。

また、依頼の内容に合わせて作業が完了するまで、業者の対応に合わせて数日間ほど待たなければならないということもありません。基本的には計画したプランに合わせての対応となるため、「1日で終わらせる」「10時間で終わらせる」など相談をしながら調整が可能です。

もちろん、要望に合わせて費用も変化してしまいますが、基本的には依頼者の状況・依頼内容に合わせて適切な提案したり、相談をしながら進めて行くことが可能です。

清掃や不用品の処分も同時に行える

ゴミの片付けや不用品の回収を行ってくれる業者は、ゴミの運び出しや撤去だけを行ってくれるわけではありません。

今回のような家屋の片付けをメインとした依頼となる場合には、依頼があれば清掃も同時に行ってもらえます。居住環境をより良く改善することが重要となる場合には、掃除・クリーニング作業は必須のものとなるでしょう。

ゴミさえ片付いてしまえば良いだろうと考えがちですが、意外に物が無くなった後の部屋の変化までは想像がつかない場合も多いです。こびりついた汚れを落とす必要があるなど、状況も悪化していることが予想されるため、清掃も同時に行ってもらえた方が良いでしょう。

片付けられない病気なら諦めずに業者への依頼がおすすめです

今回は、片付けができない理由について『病気・障害』の面に着目をして解説をさせていただきました。

問題なく掃除や整理整頓ができることが普通の状態と考えずに、様々な可能性を考慮して広い考えを持って対処していくことが重要です。病気等の問題があれば治療を行うことが重要ですし、障害等があれば適切なケア・サポートが必要となります。

また、最終的に必要となるゴミの片付けについても、状況に合わせて様々な方法が選択できます。自力で片付けられる量であれば根気よく対応することも大事ですし、理解が得られれば業者に相談して解決するなどの方法も良さそうです。もっと大きな問題がある場合には、行政の適切な機関に相談を行うことが望ましいでしょう。

サポートを行う家族については、何よりもまず病気や障害についての理解を深めることが重要となります。

部屋や家が片付けられないことは本人の個人的な趣向によりゴミを集め溜め込んでしまっているとは限りません。忙しくて時間が避けなかったり、ある程度ゴミを残していても大きな問題が無いなど、いい加減になってしまっている部分もあるでしょう。しかし、それだけではなく病気や障害という大きな問題が隠れている可能性があることを忘れてはいけません。

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